コールドプレイ、元マネージャーに多額の和解金を支払いへ
コールドプレイが、元マネージャーからの1000万ポンド(約20.5億円)の訴訟に対して、和解金を支払うことを決めたという。
20年以上仕事を共にしたマネージャー、デイヴ・ホームズと2022年に決別した同バンドだが、昨年まだ発売されていない10枚目と11枚目のアルバムの手数料が未払いとなっているとしてデイヴから提訴されていた。この訴えに同バンドは「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ツアー」の予算編成に関してデイヴが制御不可能となり1750万ポンド(約35.9億円)を浪費したとして1400万ポンド(約28.8億円)で反訴、両者は法廷闘争のただ中にあった。
しかし今回、ロンドンの高等法院に提出された書類によると、同バンドはプライベートな詳細が法廷で公表されるのを防ぐために、数百万ポンド(非公開)の和解案に合意したという。
ある関係者はザ・サン紙にこう話す。「(フロントマンの)クリス(マーティン)とバンド側は一線を引くことができて喜んでいますが、そこには代償があります。和解に数百万ポンドかかりますからね。彼らはただ前進をしたいと思っています」
デイヴは以前、同バンドから自分のミスや倫理的な過ちをでっち上げられたと主張、メイルオンラインの取材で、反訴してきた同バンドだが本人たちは問題に巻き込まれることを承知していたと話していた。
更にデイヴの広報は昨年10月にこう声明を発表している。「コールドプレイは自分たちの弁護に関して問題を抱えていることを知っています」「ありもしない倫理的な過ちやその他不正行為のでっち上げをしてデイヴ・ホームズを非難したところで、現実問題から目をそらすことはできません。コールドプレイはデイヴと契約を交わしていました。彼らはそれを拒否しているのです。デイヴへの借りを返さなくてはいけません」
一方同バンドの弁護士は、デイヴが合理的な注意やスキルを行使していれば、1750万ポンド(約35.9億円)もの費用を負担する必要はなかったと主張、1000万ポンド(約20.6億円)もする照明や映像用のステージパイロンをデイヴは購入するも、高すぎて実際に使用できなかったとしていた。更に、大手コンサートプロモーターのライブ・ネイションから2400万ポンド(約49.4億円)を優遇金利で融資してもらったとも指摘していた。
22年以上に渡ってマネージャーを務めたデイヴは10枚目と11枚目のアルバムのため契約延長に合意するも、2022年に同バンドから解雇されていた。同バンドによるとデイヴのマネージメント契約は2022年末に満了となりその時点で新契約をしない決定となったという。
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