ディープ・パープル、アンプに放火でイエスのステージを遅らせた過去
ディープ・パープルのオリジナルギタリスト、リッチー・ブラックモアが、フェスティバルでアンプに火を点けイエスのクロージングアクト(トリ)を遅らせてから53年が経った。
二つの伝説的なロックグループはこの夏、一連のアメリカ公演のために再結成するが、1971年のジャズ・アンド・ブルース・フェスティバルでのこの騒動にもかかわらず、両者の間にわだかまりはないという。
ディープ・パープルのベーシスト、ロジャー・グローヴァー(78)はビルボードとのインタビューでこう語っている。「俺たちは70年前にイエスと一緒に仕事をしたことがあるんだ」「いくつかのフェスティバルで一緒にやった。特に71年のプランプトン・ジャズ ブルース・フェスティバルでね。イアン・ギランと俺はその時点でバンドに入って数ヶ月しか経っていなかった。誰がショーのトリをやるかで議論になって、イエスが勝ってトリをやることになった。リッチーがアンプに火をつけ、ステージ上で爆発させた。それで彼らの出演は大幅に遅れ、不満げだったよ」
しかし、イエスは恨みを抱かず、クラシックロックの定番曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリリース50周年を祝って、再びツアーを行うことになった。
「それ以来、彼らには会っている。素晴らしいバンドだよ。(イエスのギタリストの)スティーヴ・ハウとは数年前に会った。意気投合したし、わだかまりもなかった」「彼らが今、どの州にいるのか、どんなミュージシャンとの組み合わせでやってるのか知らないから、(ジョイントツアーは)嬉しい驚きとなるだろう」とロジャーは続けた。
両者のジョイントツアーは8月14日にフロリダのハードロック・ライブ・ハリウッドで始まり、9月8日にペンシルベニア州スクラントンで幕を閉じる。
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