エルヴィス・プレスリーの遺産管理団体、オークション商品の真偽を疑問視
エルヴィス・プレスリーの遺産管理団体が、オークションに出品されたアイテムの真偽に疑念を投げかけている。GWSオークションズによって出品された、エルヴィスが所有、使用したとされる様々なアイテムを疑わしいとした。
ちなみに同オークションのオーナー、ブリジット・クルースはエルヴィスの元妻プリシラ・プレスリーから経済的虐待を受けたとして訴訟を起こされているところだ。
エルヴィス・プレスリー・エンタープライゼスのマネージング・パートナー、ジョエル・ワインシャンカー氏は、1972年にエルヴィスが着用したとされる黒のグロメットジャケットが出品された際、不審に思ったことをNBCニュースに語っている。「1着しか作られていないことはわかっていますし、それは私たちが保管しているのです」
更に出品された1962年製の赤のジェットスターに関して同団体は、エルヴィスはそのプライベートジェット機に乗ったことはなく数か月間所有しただけと主張している。
今回出品アイテムの多くにはプリシラが本物と認める手紙が添付されているが、1972年の離婚後にエルヴィスが購入したであろうアイテムも含まれており、1973年のテレビ特番「エルヴィス:アロハ・フロム・ハワイ」を祝うために購入したとされるゴールドの雪だるまのカフスボタンについてジョエル氏は、「何か月も合わず話さなかったして、エルヴィスが何をしたのか、しなかったのかをどうして彼女(プリシラ)が知っているでしょうか?」と続けた。
また、エルヴィスの父親の故ヴァーノン・プレスリーが長年に渡り、息子の領収書を保管、財政状況を綿密に記録していたことで、同団体は本人の所有物に関して非常に詳しいという。
一方ブリジットはヴァーノンによる膨大な記録を認めつつ、全てが記録されていると考えるのは馬鹿げていると反論、「私たちはその場にいませんでした。誰もです。それなのになぜ間違いなく、「私たちは全て持っている」と言えるのでしょう?不可能です」「プリシラの個人的な回想が無価値だとしたら、一体誰の何に価値があるのでしょう?」と不満げだ。
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