「ラスト・コンボイショウ」THE CONVOY SHOW vol.43『ONE DAY〜Last Run! Run!! Run!!!〜』が開幕

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THE CONVOY SHOW vol.43「ONE DAY〜Last Run! Run!! Run!!!〜」

THE CONVOY SHOW vol.43「ONE DAY〜Last Run! Run!! Run!!!〜」

1986年に今村ねずみが立ち上げたスーパーエンターテインメントバラエティパフォーマンス集団 THE CONVOY。主宰の今村が作・構成・演出を手掛け、“全員が主役で、全員が脇役”をモットーに約2時間ノンストップで繰り広げるエンターテインメントショーは世代を超えて多くの観客を魅了してきた。2017年からはオーディションにより若手メンバーが加入し、さらなる進化を続けてきた。「走り出したら止まらない」を合言葉に、38年間走り続けてきたオリジナルメンバーである今村ねずみ、瀬下尚人、石坂勇、舘形比呂一、徳永邦治の「ラスト・コンボイショウ」が 2024年7月26日(金)より恵比寿ザ・ガーデンホールで開幕。初日に先立ち、ゲネプロ(最終通し稽古)が行なわれた。

THE CONVOY のオリジナルメンバー5人が集まり、わいわいとお酒を飲むシーンから公演がスタート。お祭り感満載なオープニングナンバーで客席を盛り上げたあと、5人が若手たちの劇団のオーディションに参加する物語に入ってていく。ジェネレーションギャップを感じさせるコミカルなやり取りの中でも、一人ひとりの個性とスキルの高ささが見えるのが楽しい。それぞれが確かな実力を持っているからこそ、悪ふざけのようなギャグやドタバタでも安定感があり、笑いながら見ることができる。

また、笑いありシリアスありの物語に、メッセージがたっぷり詰まっている。若手メンバーの悩みや迷いに対して、俳優としても人生においても先輩であるオリジナルメンバーがかける言葉には実感と重みがこもっており、グッとくるものばかり。過去の公演や彼らの道のりにまつわるエピソードもあり、「THE CONVOY SHOW」の歴史を感じさせる。長年にわたって走り続けてきたからこその説得力と、それを受け継ごうとする若手メンバーの熱意が胸に沁みた。

もちろん、これまでの公演を追い続けてきたファンでないと話が掴めない……ということはないので心配ご無用。本作は、チャーミングな“おじさんたち”とまだ青さの残る若い俳優たちがセッションし、刺激を与え合って進んでいく普遍的な物語だ。「何かを続けること」や「自分の道を選ぶこと」、家族や仲間との関係など、誰もが共感する場面に寄り添うような言葉に励まされ、元気をもらえるのではないだろうか。

そして、今回はポップなダンスナンバーやしっとり聞かせる楽曲、セッションが楽しいジャズナンバーまで全曲コンボイオリジナル。多彩な楽曲の中で、全員で歌う迫力あるユニゾンや厚みのあるハーモニー、数名ずつでの掛け合い、一人ひとりの歌声が堪能できるソロパートなどが次々に披露された。前半の芝居パートではシーンに合ったミュージカル調、後半のショーではライブのような雰囲気で数多くの名曲が歌われ、ラストに向けて盛り上がりを増していく。

バレエやヒップホップ、タップなど幅広いダンスパフォーマンスも見応え十分だ。オリジナルメンバー、若手ともにダイナミックでキレのある動き、しなやかで艶のある表現で魅せ、コンボイショウの楽しさを再確認させてくれる。各キャストの個性や強みを活かした見せ場もしっかりと用意されており、オリジナルメンバー、若手メンバーいずれのファンも存分に楽しめるだろうと感じた。

芝居パートの中で出てきたセリフがショーパートの楽曲の歌詞とリンクしているのも熱いポイント。脚本・演出・音楽も手掛ける今村をはじめとする THE CONVOY のメンバーが大切にしてきた思いやエンターテインメントに対する情熱が音楽に乗り、改めて伝わってくる。

客席を巻き込んで楽しむシーンはゲネプロでも大きな拍手が起き、明るくハッピーな雰囲気に。メリハリのついた構成と熱量たっぷりのパフォーマンスにより、約3時間があっという間に過ぎていった。

本作は7月26日(金)〜8月4日(日)まで恵比寿ザ・ガーデンホールで上演後、8月10日(土)・11日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール、8月24日(土)・25日(日)には愛知・名古屋市公会堂でも上演される。

言葉の通り“全員が 主役で、全員が脇役”、見どころたっぷりなオリジナリティ溢れるエンターテインメントショーを大きく育ててきたオリジナルメンバーの「ラスト・コンボイショウ」。芝居に歌にダンスと盛りだくさんで締め括りにふさわしいエネルギーとパワーに満ちた熱い公演を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

 

「それでは、次のグループの方どうぞ」
いきなり大声を張り上げ、威勢よくオーディション会場に現れた 5 人のおっさんたち!
「…だっ、誰!?」
「俺たち…魂 BOYZ だけどっ…俺たちの DNA 受け取ってくれる!?」
唖然とする若者たち
最後のセッションの火蓋が切って落とされた
1986 年「走り出したら止まらない」を合言葉に始まったコンボイショウ!
己のエンターティメントにこだわり続け、独自のスタイルを貫いてきた。
今回の公演が今村ねずみ、瀬下尚人、石坂勇、舘形比呂ー、徳永邦治の「ラストコンボイ」となる。
全曲オリジナルナンバーでおくる『ONE DAY~LastRun!Run!!Run!!!~』
…彼らが決めた「その日」に向かって「ラストラン!」

 

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