数多の“ヒーロー”たちがステージに“駆けつけ”る!『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』DAY2レポート

アーティスト

SPICE

(C)Animelo Summer Live 2024

■2024.8.31『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』DAY2@さいたまスーパーアリーナ

2005年に第一回が開催され、その後も夏の風物詩としてアニメソングファンを魅了してきた世界最大のアニメソングライブイベント『Animelo Summer Live』。その第19回『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』が2024年8月30日から9月1日にかけて、さいたまスーパーアリーナで開催された。テーマを「Stargazer=“星を見つめる者”」に定めた今年の『Animelo Summer Live』。3日間を通して総勢60組ものアーティストが集結することが発表されており、その期待値は実に大きい。今回は8月31日に開催されたDAY2の様子をレポートしていこうと思う。

台風の影響で荒天の懸念もあったイベント当日だったが、開演直前の会場周辺は奇跡的にも傘無しで過ごせる天候となった。さいたまスーパーアリーナの前には、この日を心待ちにしていた人々が胸を高鳴らせながら集結する。その場に溢れる期待感を肌に感じずにはいられない。
さらにここから会場内へと足を進めると、さいたまスーパーアリーナ内部は開演をを心待ちにする人々で溢れかえっていた。ステージに熱視線を送る者、久々に会った友人と旧交を温める者、友人と過去の『Animelo Summer Live』の思い出を語り合う者。多様な人々で満たされた会場はまさに祭り直前といった様相だった。

「準備はよろしいですかー?」

会場に向けて最初の一言を放ったのは『REALITY×アニサマ ~スターVシンガーオーディション~』を勝ち抜いたアーティスト・ぷりんせす。彼女がオープニングで自身のオリジナル楽曲「アイドルはこれでもめげない!」を披露し、会場のサイリウムを黄色に染め上げる。さらにここに水瀬ななが続けて登場。こちらもオリジナル曲である「ナナイロミライ」を続け、オーディエンスを魅了する。さいたまスーパーアリーナは早くも一体感に包まれた。

内田真礼×平野綾 (C)Animelo Summer Live 2024

内田真礼×平野綾 (C)Animelo Summer Live 2024

会場に聞き覚えのあるビートが響く。場内に「We Will Rock You」が響き渡ると会場のペンライトが赤く染まる。オーディエンスたちが思い思いのタオルやタペストリー、うちわを掲げ、それをカメラが抜いてスクリーンに映し出すと、喝采が巻き起こる。会場の期待感はこの上ないところまで上昇。そして、会場内にあの名台詞が響く。

「東中出身、涼宮ハルヒ ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が居たら私の所に来なさい。以上!」

ステージに平野綾と内田真礼が登場。大歓声が巻き起こる。ふたりのコラボレーションでまず披露したのは「INSIDE IDENTITY」。開演早々から会場の空気は最高潮にまで駆け上がる。オーディエンスたちは真紅のペンライトを頭上で掲げ、喜びを表現。客席はさながら光の海と化す。
さらにここに「Lost my music」が立て続けに披露され、会場のテンションは最上のさらに上へ。サビではオーディエンス全員が力強く手を打ち鳴らし、その一体感を楽しんだ。

ここで説明不要のふたりから改めて自己紹介。その仲睦まじげな姿は見るものを魅了する。ここで平野綾がひとりステージに残ると一言。

「これだけは言わせてください。アニサマ、ただいま!」

平野綾 (C)Animelo Summer Live 2024

平野綾 (C)Animelo Summer Live 2024

ここで『Animelo Summer Live』の思い出を振り返る平野。この日、涼宮ハルヒシリーズの新刊『涼宮ハルヒの劇場』の発売が発表されたことに触れる。そして、ギターを受け取ると「ハルヒギターです」との言葉を添える。そして、こう宣言する。

「皆さんの思い出と一緒に歌えればと思います。」

ギターをかき鳴らすと、続いてのナンバー「God knows…」。力強い歌声を会場に響かせると、聞く者の心をがっしりと掴む。照明とペンライトは真っ赤に染まり、彼女の立ち姿を印象深く演出。平野はその圧倒的なカリスマ性を見せつけ、ステージを後にした。

太陽と踊れ月夜に唄え (C)Animelo Summer Live 2024

太陽と踊れ月夜に唄え (C)Animelo Summer Live 2024

続いてステージに登場したのは10人組アイドルグループ・太陽と踊れ月夜に唄え。披露したのはTVアニメ『愚かな天使は悪魔と踊る』OPテーマ 「オトワ」。そのキュートな歌声とダンスで平野からのバトンを華麗に受け継ぎ、オーディエンスを魅了する。最後にはポーズを決め、自身のパフォーマンスを締めくくった。

フラガリアメモリーズ (C)Animelo Summer Live 2024

フラガリアメモリーズ (C)Animelo Summer Live 2024

ここでモニターにVTRが流れ出す。サンリオが展開するメディアミックスプロジェクト『フラガリアメモリーズ』。その登場キャラクターが映像を使って次々に紹介される。そして、本作に登場する3つのBOUQUETがメドレーを披露。まずはRED BOUQUETが先陣を切り「EVER RED」を歌うと、続いてBLUE BOUQUETが「青空のメモリー」、NOIR BOUQUETが「ALL SO BAD」を歌い継ぐ。マイクリレーで各々のキャラクター性を存分に見せつけ、オーディエンスの記憶にそのパフォーマンスをしっかりと刻みつけた。

ここでステージ上に3つのBOUQUETの面々が揃うと、改めて自己紹介。この日誕生日を迎えたサンリオキャラクター・KIRIMIちゃん.の誕生日祝いを経て、ハローキティがステージに登壇。会場を大いに沸かせた。ここでオーディエンスとの記念撮影がなされると、今度は3つのBOUQUET揃っての楽曲「Bouquet of Wishes」を披露。華麗なマイクリレーで会場を大いに楽しませた。

ちゅーたん(CV.早見沙織) feat. HoneyWorks (C)Animelo Summer Live 2024

ちゅーたん(CV.早見沙織) feat. HoneyWorks (C)Animelo Summer Live 2024

鐘の音が響く。これに合わせてステージに登場したのはちゅーたん(CV.早見沙織) 。黒と白、ゴスロリ調の衣装に身を包み、彼女が披露したのは「すきっちゅーの! 」。その過剰なまでに可愛らしい歌声が会場を魅了すると、ラストは指ハートでパフォーマンスを締めくくる。オーディエンスはそのパフォーマンスに魅了されずにはいられない。
さらにここに「可愛くてごめん」を続ける。キュートの中にダークさを秘めた歌声で会場を席巻。最後には満面の笑みを見せ、オーディエンスの心を掴んだ。

カノエラナ (C)Animelo Summer Live 2024

カノエラナ (C)Animelo Summer Live 2024

ここにクールな空気をまとってカノエラナが現れる。一曲目に披露したのは「Queen of the Night」。緩急ある歌声と、その独特のワードセンスがオーディエンスの耳を奪う。ペンライトは青く輝き、その独特な世界観を可視化して見せた。

「みなのもの~」

カノエラナならではの言葉でオーディエンスに呼びかけがなされると、ここで改めて自己紹介。自信が佐賀出身であることに触れると、ここで「佐賀には水族館がないんですよ」と話す。そして、こうオーディエンスに語りかける。

「水族館を作ってほしいと思いまして」

ペンライトが再び青く染まり、客席は水族館の様相を帯びる。その光に向けてカノエが披露したのはTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』OP主題歌 「イロドリ」。力強い歌声を会場響かせ、見るものの視線を釘付けにする。こうして彼女はステージを後にした。

岡咲美保 (C)Animelo Summer Live 2024

岡咲美保 (C)Animelo Summer Live 2024

会場内をトロッコが走り出す。そこに搭乗していたのは岡咲美保とリムル。ふたりは会場を巡ると、その隅々にまでアニメ『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』ED主題歌「ココロトラベル」を届ける。オーディエンスは手に持ったペンライトを天に掲げ、大きくふった。

「次の曲も聴いてくれますか!?」「盛り上がって聴いてくれますか!?」

会場にハッピーなサウンドが響く。続いてのナンバーは「ペタルズ 」。その歌声は聴くものを踊らせる力があった。多幸感あふれるパフォーマンスで会場を席巻、彼女のステージは大盛況の中で締め括られた。

伊藤美来 (C)Animelo Summer Live 2024

伊藤美来 (C)Animelo Summer Live 2024

ステージ上部に、赤に白抜きで「NOW ON AIR」との文字が灯る。真っ赤なドレスに身を包んで登場したのは伊藤美来。キュートな笑顔を見せながら、どこか儚げな歌声で歌い上げたのはTVアニメ『声優ラジオのウラオモテ』OP主題歌 「Now On Air」。そのパフォーマンスはオーディエンスの心を掴まずにいない。
ここで伊藤が今年の『Animelo Summer Live』に花道が復活したことに触れる。そのどこかフレッシュなMCは聞くものの心を掴んだ。そして「一緒に盛り上がっていきましょ〜」とのコメントを経て、続いてのナンバー「Plunderer」を披露。力強さの中にキュートさを帯びた歌声で会場を魅了して見せた。

土岐隼一 (C)Animelo Summer Live 2024

土岐隼一 (C)Animelo Summer Live 2024

続いてステージに登場したのは土岐隼一。その伸びやかな歌声で披露したのは「Another Birthday」。スポットライトが全方位から彼を照らし出すと、その光に負けない、輝かしいステージングで見るものを魅了した。

小倉唯 (C)Animelo Summer Live 2024

小倉唯 (C)Animelo Summer Live 2024

ここにスモーキーな水色に白のフリルをあしらったキュートな装いで現れたのは小倉唯。披露したのは「君色のキセキ」だった。これまで9度の『Animelo Summer Live』を経験してきた彼女が、一寸の隙もない計算され尽くしたパフォーマンスを会場に届ける。オーディエンスはこれに釘付けにならずにはいられない。
さらにここにダンサーを呼び込むと、続いてのナンバーは「Empty//Princess.」。キュートで誘惑的な歌声と、ダンサーとの一糸乱れぬパフォーマンス。そのマリアージュで会場中をメロメロにしてみせた。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ (C)Animelo Summer Live 2024

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ (C)Animelo Summer Live 2024

「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」との文字がスクリーンに映し出される。そしてステージに先陣切手現れたのはみらくらぱーく!の3人。ワキャワキャとしたパフォーマンスで「みらくりえーしょん」を披露すると会場にハッピーな空気を届ける。さらにここでDOLLCHESTRAが登場。「レディバグ」を披露し、一転しクールな空気で会場を満たす。さらにここでスリーズブーケが「アオクハルカ」を続ける。青春感あふれるパフォーマンスで会場内に爽やかな風を吹かせ、そのパフォーマンスを締めくくった。
改めてステージ上に揃う蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの9人。改めて各々に自己紹介がなされると、「Dream Believers」へ。曲振りから大歓声が巻き起り、曲に合わせて盛大な手拍子が響く。客席では色とりどりのペンライトが輝き、会場はカラフルな光の海と化す。9人は花道を通ってセンターステージへと移動し、オーディエンスの目の前でそのパフォーマンスを締めくくった。

伊藤美来×TrySail (C)Animelo Summer Live 2024

伊藤美来×TrySail (C)Animelo Summer Live 2024

聞き覚えのあるイントロが会場に響く。ピンク、ブルー、イエロー、パープル、4色の三角帽を被って登場したのは伊藤美来とTrySail。彼女たちが披露したのは往年のアンセムアニメソング「おジャ魔女カーニバル!!」。そのスペシャルコラボがオーディエンスに驚きと感動を巻き起こし、会場の熱気をさらなるものにする。最後には「お邪魔しました〜」との気の利いた挨拶でそのパフォーマンスを締めくくった。

愛美 (C)Animelo Summer Live 2024

愛美 (C)Animelo Summer Live 2024

ギターを携えてステージに登場したのは愛美。激しいロックサウンドと力強い歌声で会場に「HELP」を歌い響かせると、その登場を確かに印象付けて見せる。オーディエンスはサイリウムを赤く光らせ、彼女の登場を歓迎して見せた。
ここで一度MCタイム。自身が関西出身であることを告げると、流暢な関西弁のMCでオーディエンスとの距離を一気に詰める。そしてここにダンサブルなビートが響く。ここに愛美がギターの音色を合わせる。ダンサーふたりと共に披露したのは「メリトクラシー」。そのサウンドは聴くものを突き動かし、会場の一体感を確かなものにしてみせた。

MyGO!!!!! (C)Animelo Summer Live 2024

MyGO!!!!! (C)Animelo Summer Live 2024

風の音が会場に響く。その勢いは次第に強くなる。そして、風が一度止み、静寂が訪れる。ステージに姿を現したのはMyGO!!!!!。
ローテンポなナンバーに、高松燈(CV.羊宮妃那)が歌声を乗せる。披露したのは「無路矢」。その重厚感あるパフォーマンスは、会場を自分たちの世界観で包みこむ力があった。

「アニサマでしか見られない景色、皆さんの共に温めていきたい!」

そう宣言すると、椎名立希(CV.林鼓子)がドラムソロから、「砂寸奏」が走り出す。その疾走感溢れるサウンドで、会場にクールでホットな風を吹かす。さらにここで「歌いましょう鳴らしましょう」を続け、オーディエンスを大いに揺らした。

「迷子でもいい、迷子でも叫び続けたい!」

そして披露したのは「迷星叫」。MyGO!!!!!一丸となってのパフォーマンスが会場を席巻、曲の終わりには高松燈(CV.羊宮妃那)が拳を天に掲げ、そのパフォーマンスを締めくくる。こうして『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』DAY2前半戦は幕を閉じた。

芹澤優 feat. MOTSU (C)Animelo Summer Live 2024

芹澤優 feat. MOTSU (C)Animelo Summer Live 2024

休憩時間も残り5分を切ったところで、会場にMOTSUからのアナウンスが響く。「NIGHT OF FIRE」が鳴り響くと、会場のボルテージは徐々に上がっていく。暖気が十分に済んださいたまスーパーアリーナ。そこに芹澤優 feat. MOTSUがMFGエンジェルスを引き連れて登場。「皆さん準備はいいですか!?」との掛け声と共に10月から放送されるTVアニメ『MFゴースト』2nd Season OPテーマ 「ROCK ME KISS ME」を披露し、会場のテンションを一気にトップギアにした。

「アニサマ楽しんでますかー!?」

そう叫ぶと、芹澤優とMOTSUが丁々発止なやりとりを見せ、会場を楽しませる。さらにはMFGエンジェルスに対抗して芹澤優がセクシーポーズを決め、オーディエンスからの歓声をほしいままにした。
ここで振り付けの確認がなされると、ふたりはTVアニメ『MFゴースト』OPテーマ 「JUNGLE FIRE」を続ける。ステージからは火柱が上がり、オーディエンスを大きく揺らす。後半戦開幕早々、会場の一体感はこの上ないものとなった。

MASOCHISTIC BONO BAND (C)Animelo Summer Live 2024

MASOCHISTIC BONO BAND (C)Animelo Summer Live 2024

「Ladys and Gentlemen!」

モニターに続いての出演者の紹介映像が流れ出す。ここに続いたのはそう、エアバンド・MASOCHISTIC ONO BAND改め、MASOCHISTIC BONO BANDだ。披露したのはTVアニメ『ぼのぼの』主題歌 「ぼのぼのロックンロール」。力強くも、どこかコミカルなパフォーマンスがオーディエンスの心を掴む。
そしてここで、MASOCHISTIC BONO BANDと共にステージを盛り上げたぼのぼのが退場。これに対してボーカルHIRO-Cから「キティさんにちゃんと挨拶しろよ」との言葉を送られ、会場を笑いで包んだ。
さらにここから、かっこよさ気でありながら、どこか素っ頓狂なMCで会場を楽しませるONO-DとHIRO-C。ここに続いてのナンバー「Ace of Asia」を走らせると、ハードなサウンドと独特な歌詞世界でオーディエンスを魅了する。バンドメンバーもエアバンドの強みを活かし、ステージを好き放題に歩き回る。そのパフォーマンスはまさに「おもしろかっこいい」を体現したものだった。

早見沙織 (C)Animelo Summer Live 2024

早見沙織 (C)Animelo Summer Live 2024

ここに早見沙織が、今度は自身の名義で登場。白のドレスとクールで儚げな空気をまとってステージに立つ。伸びやかな歌声で「Guide」を披露すると、会場をエモーショナルな空気で包み込んだ。
ここでMCを挟むと、優しいピアノの音色に合わせて「Abyss」を続ける。その音色は徐々に力強いものへと遷移していき、彼女の歌声も力強さを帯びていく。その洗礼されたパフォーマンスには、会場の空気を染め上げる力があった。

鈴木このみ (C)Animelo Summer Live 2024

鈴木このみ (C)Animelo Summer Live 2024

会場に一時の静寂が訪れる。ここに鈴木このみが登場。「Reweave」を披露すると、その力強くもダークな歌声をさいたまスーパーアリーナに吹き荒す。さらにここにメロディアスでアダルトな音色のナンバー「白花」を披露。退廃的な空気が会場を包み込むと、その歌声はさらに重厚さを増していく。そのパフォーマンスは一瞬たりとも目を離せないものだった。

「鈴木このみ、100%以上を出すしかないじゃないですか!」

ここまでのライブの盛り上がりを受け、鈴木がそう宣言する。そしてここに芹澤優を呼び込む。そして鈴木から芹沢にこんな相談が……。

「私も可愛い感じでやりたいんですよ……」

これに対して芹沢から「悪魔的に可愛い曲」があるとの提案が入る。そして、ふたりのコラボレーションで披露したのはもちろん、「デビきゅー」。一転してキュートなナンバーで会場を魅了した。
ここで「デビきゅー」の反響になぜか不満げな表情を見せるふたり。そして一言。

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」

芹澤優×鈴木このみ (C)Animelo Summer Live 2024

芹澤優×鈴木このみ (C)Animelo Summer Live 2024

そして披露したのはもちろんこの曲、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」。一転してパワフルなサウンドを響かせ、会場のボルテージを跳ね上げる。そして本パフォーマンスは「私“たち”がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」との一言で締め括られた。
ここで“あの”イントロが奏でられる。鈴木は真っ白な衣装にチェンジ。続いて披露したのは「This game」。ステージ上を駆け巡りながら力強い歌声で本楽曲を歌いあげる彼女。『Animelo Summer Live』歴10年、圧巻のパフォーマンスを見せつけそのステージを締めくくった。

TrySail (C)Animelo Summer Live 2024

TrySail (C)Animelo Summer Live 2024

続いて赤い衣装に身を包み、アダルトな雰囲気をまとってTrySailが登場する。「うつろい」を披露し、息のあったパフォーマンスでオーディエンスの目と耳を奪う。
ここで一転し、等身大でキュートなMCを見せるTrySailの3人。そのわきゃわきゃした空気に多幸感を感じずにいられない。さらにここで「マイクロレボリューション」を披露すると、ダンサブルなサウンドで会場を大いに揺らす。ステージは色とりどりの照明で照らされ、彼女たちのパフォーマンスを鮮やかに照らし出した。
ここに「華麗ワンターン」が続き、ハッピーな空気は加速していく。曲中でその高揚感は際限なく上がり続け、「全力のラスサビ」に至る頃には会場はお祭り騒ぎと化した。大熱狂の空気の中、彼女たちのパフォーマンスは締め括られた。

GRANRODEO (C)Animelo Summer Live 2024

GRANRODEO (C)Animelo Summer Live 2024

セクシーな音色が会場にこだまする。センターステージに照明が落ちると、そこに現れたのはGRANRODEO。一本のギターと、一本のマイク。その洗礼された楽器構成で「偏愛の輪舞曲(Special ver.) 」を走らせる。圧巻のパフォーマンスでオーディエンスの視線を奪うと、本楽曲は途中、一気に力強さを増す。その音には聴くものの血を激らせる力があった。さらにここに「ROSE HIP-BULLET」が投下されると、圧倒的な音の魔力で会場を席巻。人々を魅了し続けた。
ここで一度MCが挟まれる。高い経験値を持つふたりが、丁々発止かつエスプリの効いたやりとりを見せ、会場を笑いで包む。そしてオーディエンスにこんな一言が投げかけられる。

「自らの中の獣を解放してください!」

そして披露したのは「BEASTFUL」。雄叫びのようなサウンドが会場の空気を震わせる。荒々しさと強さを持った一曲がさいたまスーパーアリーナの空気をつんざき、オーディエンスを痺れさせた。

「まだまだ行けるか!?」

KISHOWの熱い叫びが会場にこだますると、あのギターリフが会場に響き渡る。「Can Do」、会場からは手拍子が巻き起こり、そのパフォーマンスを熱烈歓迎する。曲中ステージ上では火花が上がり、フリースタイルバスケットボールとのコラボレーションも披露。会場に大熱狂を巻き起こした。

内田真礼 (C)Animelo Summer Live 2024

内田真礼 (C)Animelo Summer Live 2024

熱気溢れるさいたまスーパーアリーナ。そのセンターステージに内田真礼がオレンジのドレスをまとって登場する。最高にハッピーな音色に合わせて披露したのは「パラレルなハート」。そのパーフォーマンスは見るものを多幸感で包む。

「君が噂のアニサマくんか~」

挑発的なそんな一言を経て、立て続けに「CHA∞IN」を歌い出す。ローテンポなサウンドに大人な魅力たっぷりな声を乗せる内田。トロッコに乗り、会場の隅々までその笑顔と歌声を届けると、オーディエスたちを魅了してみせた。
ここに力強いサウンドが続く。ステージからは火柱が上がると、彼女は「創傷イノセンス」を力強く歌い出す。そのパフォーマンスに会場のテンションは際限なくと上昇していった。

「私の未来(みち)は私が決める」

曲中で決め台詞がバチッと決まると、内田は高揚した表情を見せる。心からこの瞬間を楽しんていることが感じられる印象的な画がそこにはあった。

「まだまだ声出せますか!」

そして、自身のラストナンバー「ギミー! レボリューション Special!!」を走らせる。ハッピーで力強いサウンドが会場の空気を振動させると、オーディエンスは身体を激しく揺らした。そして内田がこう叫ぶ。

内田真礼 (C)Animelo Summer Live 2024

内田真礼 (C)Animelo Summer Live 2024

「駆けつけて来てねヒーロー!」

その言葉に合わせ、この日の出演者、つまり“ヒーロー”たちが次々にステージに“駆けつけ”る。締めくくりには会場全員で「Rescue!!」との言葉がシャウトされ、そのパフォーマンスは大盛況の中で締めくくられた。

そしてこの日のラストナンバーが走り出す。本日の出演者全員での「Stargazer」。イントロではMOTSUがフリースタイルを披露し、楽曲への期待値を上げる。さらにここから登壇者が次々にマイクリレーを見せ、会場中を魅了した。オーディエンスたちは手を天に掲げ、全力で左右させた。こうして、大団円の中『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』DAY2のパフォーマンスは締め括られた。

三日間に及ぶ巨大な祭典である『Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-』。その中日となった8月31日。その盛り上がりは、熱く、力強いものだった。改めてこの祭りが、アニメソングファンの夏の風物詩であることを感じずにはいられない。そう思わせるパフォーマンスが確かにこの場で繰り広げられたのであった。

レポート・文:一野大悟

関連タグ

関連タグはありません