パンダドラゴン 初の武道館公演もサプライズ発表、『ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT』ファイナル公演をレポート

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パンダドラゴン

パンダドラゴン

ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT
カウントダウン1~はじめてのおつかい~
2024.8.21 豊洲PIT

これから先の未来を、足並みを揃えて歩けるように。
そんな願いが込められた思い出を巡る時空旅行の終点に、“共に”叶えた夢にしかない、唯一無二のきらめきを見た。

6人組ボーイズアイドルグループ・パンダドラゴンが、2024年8月21日に『カウントダウン1~はじめてのおつかい~』を開催。同年3月から行っていた、“過去にパンダドラゴンが実施した思い出のツアーを、現在のパンダドラゴンVerにアップデートして開催したら?”がテーマの、『ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT』のファイナルとなった本公演。きっとこれからのパンダドラゴンを語る上で必要不可欠なライブとなった、熱気と喜びたっぷりの公演の模様をレポートする。

「パラゴンのこと、もっともっとダイスキになってね!」
ツアーファイナルはたいがのキュートな声かけと一緒に、「ダイスキ☆シンドローム」からスタート。1曲目から熱量も最高潮! 曲終わりのいつものメンバー紹介も、弾むような客席からのレスポンスが会場にこだまする。
メンバーとヴィーナス・ゼウス、お互いがお互いに追いつくようなエネルギーを交換して、ライブの中でテンションを高めあっていく感じがパンダドラゴンのライブだ、と改めて実感した。今回も序盤から、会場に充満するパワーにワクワクが止まらない。

ぱっち

ぱっち

続く2曲は客席の揃ったペンライトの揺れを見るのも楽しい「ない♡Night」、ハワイアンで夏らしい爽やかなメロディの中に、背中を押してくれるようなフレーズがまぶしく光る「愉快痛快!ホアロハ!」。曲中の掛け声もメンバーが過去一と評すほど、ますます会場が一体感を増していく。

今回はついに「カウントダウン”1”」ということで、リバイバルするのは5年前のファーストツアー『はじめてのおつかい』。おそらく全員15歳だった(?)5年前、当時のツアー衣装や持ち曲を振り返りながら、レア度高めのセットリストで「新たな世界を見せる」と意気込み。約半年間、豊洲PITで時空の旅に連れて行ってくれたタイムマシンとも、今回でお別れ。名残惜しさを感じながら、ようたの掛け声で会場に「リバイバル!」の声が響くと、時計の針は5年前に巻き戻り、ファーストツアー『はじめてのおつかい』の世界線へ!

セカンドシングルである「VIVA!チャイナ」の衣装を身に纏ったパンダドラゴンが最初に披露したのは、メンバーそれぞれの個性がポップなフレーズで表現される自己紹介ソング「PANDA DRAGON∞ -希望の空へ-」。曲が終わると息をつく間もなく、メンバーの名前をコールするパラゴンMIXから「エビバデDASH!!」へ。ステージの端から端をキラキラの笑顔でがむしゃらに駆け回る姿は、目の前のファンに元気を届ける、アイドルという在り方そのもの。彼らがずっと変わらずに大切にしてきたものが、5年間の時を経て、この豊洲PITという大きな会場で、さらに輝かしく映る。

初代の定番曲である2曲を振り返り、「エビバデDASH!!」のサビの移動距離で、こんなにも広くなったステージに思いを馳せるメンバー。
なぎとなるきで改めてその距離を再現するが、あまりにも歴然な動きのスピード差に他メンバーからは思い思いの野次が。続くヴィーナス・ゼウスとのパラゴンMIXの練習後も、冒頭の掛け声が誤っていたことにぱっちが気づくと、たいがが「アンタたち!?」と叱咤。「アンタも言ってよ!」とツッコミを受けると、「言ってたわよ! デカいのよ声が!! 負けちゃうのよ!!」とさながら強豪校の練習風景のような言い合いが勃発。これからの「エビバデDASH!!」の披露に期待したい。

ようた

ようた

コントのような掛け合い後は、曲振りから大きな歓声があがったロックナンバー「Dragon Lance」、ファン投票でセレクトされた「NA・NA・NA」「キラリペダル」を続けて披露。ダンスや歌唱だけではなく、クールで色っぽい表情でも魅せる3曲。彼らの気迫に応えるようなヴィーナス・ゼウスの掛け声、レーザーライトの演出も合わさり、会場が芯からじわじわと熱くなっていくのが分かる。

MCでは、今回のウルトラリバイバルにあたり『はじめてのおつかい』の映像を振り返ったなぎから、当時はストップウォッチを持って時間を計っていたMCで話していたテーマと同様、「今だから言えるメンバーへの禊・懺悔」トークの提案が。
なるきの「なぎが泊まりに来た時に持ってきたお菓子をこっそり食べちゃった」懺悔では、「何それ?」「MCでする話ではない」と全員から総ツッコミ。続くなぎも、47ツアー時の懺悔を話したはずが、お兄ちゃんたちは「学校がんばってるんだからそれくらいしてあげなきゃダメ」「こんなに立派に育って」「気の遣える良い子でございます」の結論に着地。愛されキャラの末っ子と、溺愛する他メンバーの図もパンダドラゴンの愛らしい関係性ならでは。

あづ

あづ

懺悔とは思えなかったコーナーが終わると、当時『はじめてのおつかい』のツアー名にちなんで行っていた“先輩からおつかいされた演目を披露する”コーナーへ。今回彼らにおつかいを頼んだのは、兄貴分であるMeseMoa.の気まぐれプリンス。グループ分けと楽曲がモニターの映像で発表されると、会場からは割れんばかりの大歓声が!

気まぐれプリンスがとみたけとあおいをイメージしたという、リーダーのようた&グループ最年少のなぎによる「Muddy Water」。歌とダンスに抜群の安定感がある2人、その土台の上に儚く壊れそうな表現が合わさり、ひと時もステージから目が離せない。グループの指標であり希望であるこの2人の背中合わせのパフォーマンスに、パンダドラゴンの揺らがない底力とどこまでも進み続けるパワーを確信させられる。
女性的な曲のイメージの中にも、ラップや間奏のダンスなど男らしい要素もあるということでたいが&なるき&ぱっちがセレクトされた「殺生石セッション」は、3人のスタイルや身のこなし、声色や表情など、それぞれのパフォーマンスがカラーの違う妖艶さを放つ。一人一人が役を演じて魅せる本家の殺生石セッションと重なり、思わず気を呑まれてしまう。

なるき

なるき

完璧な2曲のおつかいを果たしたパンダドラゴンだったが、いつまでもフレッシュに、初心を忘れないで欲しいという名目で、気まぐれプリンスから”1.5倍速での「NEO TRAVELER」”披露の追加リクエストが。無茶ぶりと一緒にMeseMoa.の16thシングルの宣伝もし始めた大先輩に会場が困惑と笑いに包まれる中、ハイテンポなイントロがかかり、いつもが各駅停車だとすれば特急も特急な「NEO TRAVELER」のパフォーマンスがスタート。曲中に度々息を切らし、うなだれながらも、歌・ダンス共に適応する7年目のメンズアイドル・パンダドラゴンはもちろん、百戦錬磨の対応力を見せたヴィーナス・ゼウスには、あっぱれの一言。さすがの関係性をここでも見せつけられた。

大先輩に感謝と怒りを声を揃えて伝えた後は、こちらも『はじめてのおつかい』ツアーで当時行っていたその場で楽曲を決めて披露するコーナーへ。今回選ばれたのは*ChocoLate Bomb!!の「コスモ」。オーディションでの課題曲でもあったこの曲を披露することが決まると、会場には再び割れんばかりの大歓声が! MeseMoa.の「War Cry ~アイドル気取りで何が悪い!~」も続けて披露し、普段のライブとはまた違う、カバー曲披露ならではの盛り上がりを見せる。

5年前のリバイバルならでは、オーディション時代の思い出なども振り返りながら「株式会社DDって、良いですね~!」でカバー曲コーナーを締めくくると、最後は「You’re my angel」をはじめとした久しぶりの3曲を続けて披露。ラストスパートとは思えないほどのエネルギーで、歌って、踊って、跳ねて、笑って。初心を忘れないどころか、初心さえも追い越して、アップデートした自分たちをこれでもかと見せてくれるパンダドラゴン。呼応するヴィーナス・ゼウスの盛り上がりも含めて、全てに圧倒され続けたステージだった。

たいが

たいが

アンコールで現代に戻ってきた6人が、新衣装を纏い披露するのは9月リリースのメジャーデビューシングルとなる「ないとびふぉーあだんす」。衣装や持ち曲も少ない中で、目の前のファンを楽しませることに奔走していた5年前の彼ら。そんな5年前を振り返り、戻ってきたステージがメジャーデビューシングルを披露するステージなんて、なんてドラマチックなんだろう。
曲中の<まださ 何も始まっちゃいない だがしかし問題はなんもない>というフレーズには、6人がこれまで積み重ねてきたものに対する自信と、ヴィーナス・ゼウスへの絶対的な信頼と愛が詰まっているようで、アップテンポなメロディとキャッチーな振りというパンダドラゴンらしさの中に、これから新しい道を歩むお守りのような思いが光っていたように思う。

今回のツアーに対する思いや願い、そしてメジャーデビューが待ち受ける未来への意志を6人がそれぞれの言葉で語り、おなじみのラスト1曲のフリを前に突如ステージ後ろのモニターに映し出されたのは兄貴分であるMeseMoa.のメンバーたち。この演出はメンバーも知らされていなかったようで、ステージと客席全体に大きなどよめきが。MeseMoa.から告げられたパンダドラゴンの重大発表は、『2025年3月14日、日本武道館公演決定』。

6人がステージの真ん中にぎゅっと集まって、実感が湧かないと口々に語りながらも、満面の笑顔でようたが意を決したように発した「僕ら、武道館立ちます!」。この日、世界で一番の主人公は彼らだったんじゃないかと思うくらいに、その言葉は力強く、希望に満ち溢れていた。

なぎ

なぎ

きっと今後も道標であり宝物になるような、大切な大切なライブとなった『カウントダウン1~はじめてのおつかい~』のラストを飾るのは、同じく9月リリースのメジャーデビューシングル「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」。喜びを噛みしめるようにパフォーマンスをする彼らに、こちらも思わず目頭が熱くなる。

<叶う 叶う 叶えるさ僕らで>というフレーズで締めくくられた、今回の『ウルトラリバイバルツアー パラゴン・カウントダウン in 豊洲PIT』。
共に歩んで、共に叶えた夢が、こんなにも美しく、愛らしく、輝いて見えることを、パンダドラゴンとヴィーナス・ゼウスがいつも教えてくれるように思う。
9月には待望のメジャーデビュー。そして、2025年3月には、ついに日本武道館のステージに立つ。メンズアイドル界の一番星、そして誰かにとっての「すーぱーあいどる」をめざして、また新たなスタートラインから走り出す6人。改めて、心から、この言葉を一緒に掲げたい。

『誰よりも高く、飛べ!』

パンダドラゴン

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文=株式会社イープラス H.K
撮影=株式会社DD かまきり

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