ディディ、性的暴行訴訟の棄却を要求
ショーン・”ディディ”・コムズが性的暴行訴訟の棄却を求めている。先週、性的人身売買の罪で逮捕され、多くの民事訴訟にも直面しているディディ、元モデルのクリスタル・マッキニーからの申し立てに関して時効が成立していると主張、取り下げを要求したかたちだ。
TMZによると、ディディ、バッド・ボーイ・エンターテインメント、ダディーズ・ハウス・レコーディングの代理人である弁護団は、クリスタルが起きたと主張する事件の7年後の2010年に性暴力被害者保護法の時効を迎えたとする回答書を提出したという。
クリスタルの弁護団は請求の復活期間を設けた地方自治体の条例を引き合いに出したものの、ディディ側はニューヨーク州の法律が優先され、同州では時効となったと主張、更に本人の会社は不正行為を助長しておらず、責任を問われることはないとした。
今年5月に訴訟を起こしたクリスタルは、2003年にニューヨークで開催されたメンズ・ファッション・ウィークでディディと知り合い、音楽スタジオに招待され薬物を飲まさせられたと非難していた。
当時22歳だったクリスタルは、ディディとその取り巻きがスタジオ内で酒を飲み、マリファナを吸っていたとし、自分も一緒に吸ったものの、「非常に強力」で別の薬物が混入されていた可能性があると訴えていた。
その後クリスタルは、ディディに一緒にバスルームに来るよう指示された後、そこで顔を股間に押し付けられ性行為を強制されたものの拒否、そして意識を失い、目覚めた時にはタクシーに乗っており、自身が性的暴行を受けたことに気が付いたそうだ。その後、モデル業界から干されてしまったことで、キャリアを台無しにしたことで自らを責め、2004年には自殺未遂で入院したというクリスタルは、ディディに額面未公開の損害賠償を求めている。
一方現在ブルックリンの獄中にいるディディ、2度の保釈を拒否され、性的人身売買の裁判を受けるまで釈放されない可能性が高いようだ。17日(火)ニューヨークのマンハッタンの裁判所に出廷したディディ、恐喝共謀罪、強制、詐欺、強要による性売買、売春をするための移送の罪に問われるも審問で無罪を主張していた。