宅録SSW・中島涼之介 新曲「New York Girl」で魅せる新たな世界観、リリックビデオも同時公開
宅録シンガーソングライター・中島涼之介が新曲「New York Girl」をリリースした。
アメリカ横断を経て、帰国後2作目となる作品で、2ヶ月連続の英詩でのリリースとなる今作。ニューヨークでの個人的体験と哲学的思索とを軽快に音楽で融合させた思想的作品に仕上がっており、前作「Caroline」の、クラシカルでチェンバーポップ的なサウンドとはうって変わり、アメリカのストリートやアンダーグラウンドのテイストを前面に感じさせ、そこにヒップホップ、特にBoombapの要素が巧妙に取り込まれている。
また、リリースに合わせてリリックビデオも公開となっている。
本人コメント
本作は、フランスの哲学者・思想家、ジョルジュ・バタイユの「エロティシズム」の思想に強く影響を受けています。私が個人的に進めている「存在論的危機の研究」の一環として、今作の制作にあたりました。
バタイユの大著『エロティシズム』を精読しつつ、私自身がニューヨーク滞在中にストリップクラブやストリップショーに入り浸る中で体得した深い感覚や記憶を捉え直し、バタイユの思想と融解させながら、厳格に再構築し、独自のエロティシズムを打ち立て、芸術的に昇華させ、思想的作品として提示することを目的としました。
アメリカでのよりリアルな情感・情動を表現するために、全編英語で作詞することを選びました。
2つの存在が物理的に、心理的に、神秘的に融解する瞬間を、なんとか詩的に、音的に捉えられないかと試行錯誤し、苦悩の末、完成に行き着きました。
聴いてくださった方が、曲の雰囲気に即座に陶酔してしまうような楽曲になっていれば嬉しいです。
今作のトラックメイク、ミックス、マスタリングは、友人のBeardにしていただきました。楽曲の意図をとても厳密に汲み取り、サウンドに投影してくれたことに感謝しています。
リリースにあわせて、YouTubeにてリリックビデオを公開します。思想性の高い詩と音の両面において、多くの方に楽しんでいただきたいと願っています。