「スリラー」プロデューサーのクインシー・ジョーンズが死去、享年91歳
クインシー・ジョーンズが死去した。91歳だった。故マイケル・ジャクソンの名盤「スリラー」などを手掛け、フランク・シナトラやレイ・チャールズとの仕事でも知られる米音楽界の大物プロデューサーだったジョーンズが、3日家族に見守られる中息を引き取ったことを故人のパブリシストが伝えた。
遺族は訃報を伝える声明の中で、「これは私たち家族にとって信じられないような喪失ですが、私たちは彼が生きた偉大な人生を祝福し、彼のような人は二度と現れないことを知っていす」と語っている。
ジョーンズは、70年以上に及ぶキャリアを通して、28回グラミー賞を受賞、「スリラー」だけでなく、マイケルの「オフ・ザ・ウォール」や「BAD」も手掛けたほか、アレサ・フランクリン、ドナ・サマー、ジョージ・ベンソン、ディジー・ガレスピーらのレコードもプロデュースした。
またチャリティシングル「ウィ・アー・ザ・ワールド」を制作したほか、数多くの映画音楽の作曲家としても成功を収め、1968年のアカデミー賞では、映画『夜の誘惑』でアフリカ系アメリカ人として初めて楽曲賞にノミネートされ、その後6回のノミネートを果たした。
音楽活動以外では、1990年にTV・映画制作会社を設立し、ウィル・スミス主演ドラマ「ベルエアのフレッシュ・プリンス」や映画『カラーパープル』といったヒット作品を世に送り出したほか、2017年にはオンデマンド音楽TVサービス、Qwest TVを立ち上げていた。
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