『ショパン:ワルツ イ短調《ファウンド・イン・ニューヨーク》』ジャケット写真
「子犬のワルツ」や「英雄ポロネーズ」など、数多くのピアノの名曲を生んだ作曲家、フレデリック・ショパン。先月発表された未公開作品「ワルツ イ短調《ファウンド・イン・ニューヨーク》」が世界的ピアニスト、ラン・ランによる演奏で本日2024年11月8日(金)配信リリースされた。
「ワルツ イ短調《ファウンド・イン・ニューヨーク》」は、ニューヨークのモルガン図書館・博物館にて発見され、先月ニューヨーク・タイムズ紙によって報道された作品。楽譜の筆跡や音楽のスタイルを鑑定した結果、1830年から1835年にかけて書かれたピアノの詩人、ショパンによる作品である可能性が高いと発表された。
躍動感あふれるものからメランコリックなものまで、コントラストに満ちたスタイルで知られるショパンのピアノ作品。この未公開作品は48小節(約80秒)と短いワルツだが、暗くドラマチックに始まり、柔らかな不協和音が嵐のような和音へと発展していく。約200年眠っていた未知のワルツが、ラン・ランの演奏でダイナミックに生き返る、歴史的な録音を聴くことができる。
本作はショパンが20代前半のころの作品とみられているが、先月には、モーツァルトが10代だったころに作曲されたとみられる未発表作品も発表された。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による演奏で、同じくドイツ・グラモフォンより世界初録音がリリースされている。