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ソウル界の巨匠アル・グリーンがR.E.M.のヒット曲「Everybody Hurts」をカバー

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アル・グリーン photo by David Raccuglia

11回のグラミー賞受賞歴をもち、“ロックの殿堂”入りを果たすソウル界のアイコン、アル・グリーンがR.E.M.の1992年のヒット曲「Everybody Hurts」をソウルフルな解釈でカバー、ニューシングルとして発表した。彼のルーツであるゴスペルを取り入れつつ、新たに深みや脆弱さを加え、この曲に希望に満ちた温かい高揚感を与えている。

アル・グリーンは今回の新曲について、こう語る。

「我々が“Everybody Hurts”をスタジオでレコーディングしていた時、私はこの曲に大きな重圧感を感じ、少し希望と光を付け足したいと考えました。暗闇の時代を打ち破ることができる光は、常に存在するのです」

R.E.M.のフロントマンのマイケル・スタイプは、以下のコメントを寄せている。

「バンド全体を代表して言わせてもらうと、これほど光栄で、こうれほど有り難いことはありません。本当に恐縮させられます。我々にとって偉大な瞬間です」

アル・グリーンは今年初め、テネシー州メンフィスでスタジオ入り。チャールズ・ホッジス(オルガン)、リロイ・ホッジス(ベース)、アーチー・“ハビー”・ターナー(ピアノ)から成るハイ・リズム・セクション(Hi Rhythm Section)のメンバーが再会。更にウィル・セクストン(ギター)、ブッカー・T&ザ・MG’sのスティーヴ・ポッツ(ドラム)もフィーチャーされている。ストリングスは、スタックスのレジェンドであるレスター・スネルが、今一度アレンジを担当し、クレイ・ジョーンズがプロデュースを手掛けた。

アル・グリーンの「Everybody Hurts」は、2023年に発表され絶賛されたルー・リードの「Perfect Day」のカバーに続くニューシングル。前シングルには、現在飛ぶ鳥を落とす勢いのUKシンガーソングライターのレイ(RAYE)も参加。ニューヨーク・タイムズ紙は「ルー・リードの1972年の名曲の豪華な再解釈である」と評し、感傷的なバラードにかけては右に出る者がいないアル・グリーンの才能を改めて証明した。

R.EM.の「Everybody Hurts」は、1992年発表の彼らの8枚目のアルバム「Automatic For The People」に収録。米国オルティナティブロックバンドのシングルとして、翌年にヒットした他、CMや映画など多数のメディアに用いられてきた。

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