風男塾
風男塾が2024年を締めくくるニューシングル「イッサイガッサイI LOVE YOU」を11月27日にリリース。“男装アイドル”のパイオニアとして、メンバー、編成を替えながら2007年9月に始動以来、「人を元気にする」という理念の元で活動を継続中の風男塾。その歴史のなかで、メンバーチェンジもなく、一番長く続いているのが現体制。7人に最新シングルのことはもちろん、風男塾、現体制の魅力について思う存分語ってもらった。
――まずは自己紹介からお願いします。
赤星良宗(あかぼしよしむね)
赤星良宗:赤色担当の赤星良宗(あかぼしよしむね)です。ナルシスト担当です。当然、自分でもカッコいいと思ってて、毎朝鏡を見るたびに「今日もカッコいい」と思うぐらい、自分の顔が大好きです。グループ内ではチャラ男担当。チャラくてちょっと軽い感じがいいって言われてます。
凰紫丈源(こしじょうげん)
凰紫丈源:紫色担当の凰紫丈源(こうしじょうげん)です。身長が一番高くて、171cmあります。スポーツが大好きです。グループ内では変人担当?(笑) 沖縄出身ということもあって、よく南の風を吹かせては、その場を温かくしてます。
胡桃沢鼓太郎(くるみざわこたろう)
胡桃沢鼓太郎:ピンク色担当の胡桃沢鼓太郎(くるみざわこたろう)です。和太鼓が得意です。グループ内では食べる担当ですかね。美味しいものが好きで、よく食べます。弟キャラみたいなところがあるようで、みんなに可愛がってもらってます。
英城凛空(はなしろりく)
英城凜空:青色担当、英城凜空(はなしろりく)です。大きな声が出せます。いつもすげぇ元気。グループではキラキラアイドル担当。ゲームとアニメに詳しくて、一人でいるのが好きです。
葉崎アラン(はざきあらん)
葉崎アラン:緑色担当の葉崎アラン(はざきあらん)です。韓国出身で、日本語、韓国語、英語が話せるトリリンガルです。K-POPとディズニーが好きで、風男塾のなかではマダムキラーと言われてます。
天堂太陽(てんどうたいよう)
天堂太陽:オレンジ担当の天堂太陽(てんどうたいよう)です。特技というか、好きなことは絵を描くこと。なので、グループのグッズのデザインも少しやらせていただいたり、最近は小道具も作ったりしているので、どんどん美術担当寄りになっていってるんですが。本来は、風男塾のオタク担当です。
柚希関汰(ゆずきかんた)
柚希関汰:黄色担当の柚希関汰(ゆずきかんた)です。風男塾のリーダーを担当しているのでライブではMCも担当してます。グループをまとめるために日々奮闘中です。
――リーダーとしてもっとも心がけていることは?
柚希:風男塾は歴史が長くて、もう17年も続いているグループなんですが、俺らはそのなかで3年目。自分たちも知らないグループの歴史を、当初いた先輩方からしっかりと受け継ぎ、ファンの方々からもいろいろ教えてもらって、この長く続いてきたグループを、いまはこの俺たち7人で守って、つなげていくためにも、もっともっとこのグループを大きくしたいということですね。
――では、グループの歴史のなかでも、このメンバー7人による風男塾の強みはどんなところにあると考えていますか?
柚希:17年続いている歴史のなかで、同じメンバーで継続して活動している歴は、俺たちが一番長いんですよ。なので、そこは一番の強みだと思います。同じメンバーでやり続けるのはいい面、悪い面、難しいところもたくさんあるんですけど。それでもこの7人、みんなで一つの目標に向かって走り続けているところは変わりません。
――そもそも風男塾はなぜ17年も続いてきたんだと思いますか?
天堂:はい! 実は俺、風男塾に加入する前は7~8年、このグループのオタクをやってたから分かるんですけど。老若男女問わず、みんなを元気にできる歌やパフォーマンスがあることと、あとはファン層が広いんですよ。それこそ昔から応援してくれてた人は、もう結婚もしてて、お子さんを連れてくる方、お子さんだけではなく、自分のお母さんまで連れてきて、3世代でライブにいらっしゃる方もいるんです。なので、いろんな世代の方とその時代ごとの特色を持った風男塾について語り合って楽しめる。そこも、このグループならではの魅力なのかなと思います。
――では、その歴史のなかで、現体制がメンバーチェンジもなくここまで続いてきた秘訣はなんだと思いますか?
天堂:仲が良すぎる(笑)。
英城:うん。仲はいい。
葉崎:休みの日も一緒にいるぐらい、めちゃくちゃ仲がいい。仕事面でも、歴史あるグループだからこそ、それを背負って7人で同じ方向を向いて全力で突き進んでいける。目標が一緒だからこそ、7人で強い意志を持って続けられてるのかなって俺は凄く思います。
――そこで、みんなが掲げている“目標”とは?
全員:売れたい。
葉崎:先輩方がいままで成し遂げてきた偉業がたくさんあるので、僕たちはやっぱりそれを超えたいなという気持ちがあります。先輩方が達成していない日本武道館もこの7人で立ちたいですし。さらにもっと大きなステージをこの7人でうめたいという気持ちはとても強いです。いまの7人は、メンバーそれぞれがとてもいい個性を持っているんですね。こういう“男装アイドル”って他にはなかなかないタイプのアイドルだと思うので、もっともっといろんな人に見て頂いて、とにかく上を目指す。それが目標です。
――こう見えて、心の中はハングリー精神にあふれていているんですね。
英城:はい! 「自分たちならできる」と信じてるので。この7人だったらいけるって、みんなそこは信じているんですよ。
――この7人ならもっと売れて、もっと上にいけると。
英城:はい。なんか、ポジティブさじゃないですけど、このアイドルにかけるパッション、思いがすっごく強い7人が集まったなと思っているんですよ。だから、なにか大変なことがあっても、みんなで遊んで笑ってそれで「忘れるか」みたいな。嫌なことも笑って吹き飛ばせる強さを全員持ってるから、少々のことではへこたれないですし。自分たちのパフォーマンスにとにかく自信があるので、もっともっとたくさんの人に見てもらうチャンスさえあれば、絶対に好きになってもらえると信じているんです。そう思ってないと、アイドルはできないと思います(きっぱり)。
凰紫:さすが、キラキラアイドル!
胡桃沢:キラキラじゃなくて、これじゃあ熱血だよ(笑)。
英城:キラキラじゃなくてギラギラか(笑)。
天堂:今日から熱血アイドル?
全員:わはははっ(大ウケ)。
柚希:グループで大きなステージに立つというのは分かりやすい目標ですけど、それ以上に、とにかくもっと世の中に俺たちのことを知ってほしいというのが一番大きな目標なんですよ。さっき凜空が言ってたように、いまやってることは間違いじゃない、だからこそみんなで信じてやっていけば絶対にもっと上にいける。そう信じてやっています。
――みなさんの風男塾にかける熱い気持ちが伝わってきました。それでは、ここからは11月27日発売のニューシングル「イッサイガッサイI LOVE YOU」について質問していきたいと思います。新曲のテーマは?
赤星:今作もテーマは“青春”です。でも前作と違うのは、ちょっと文化祭をモチーフに、ラブコメチックな感じの楽曲なんですよ。だからMVも今回は現体制になってから初めてエキストラさんを呼んで、ドラマ仕立ての内容になっていて。これから公開されるフルバージョンを見ると“きゃっ”ってなりそうなキュンってするシーンがあったりして。俺も他のメンバーのを見てたら、なんかこう、キュンってなるような(照れる)。そこは今回の見どころだと思います。
――見てるとキュン死するような場面があって、そういう演技にメンバーがチャレンジしていると。
赤星:はい。みんな頑張りました。
――ダンスのポイントは?
胡桃沢:結構展開が激しくて、僕たち自身もついていくのが必死なぐらい疲れる曲ではあるんですけど。これを憶えられたらかなりの達成感が得られるタイプの振り付けです。さっき太陽と手元だけでできる簡単な振り付けをTikTok用に撮影したので、どこかでワンチャンバズんないかなって思ってます(笑)。ぜひこれはみなさんにも憶えて頂きたいです。フルバージョンは全身を使って踊るんですけど、サビの部分とかは何度も同じ振り付けが出てくるので、そこはライブ会場でも一緒に踊って楽しんでもらえるだろうなと思ってます。
――曲の中に台詞が出てきますが。
柚希:《I LOVE YOU》を担当してます。
英城:《キミがいいんだよ》を言ってます。
赤星:はい!
――《全部好きだよ》担当ですよね?
赤星:さすが! 聴いてくださってますね(笑顔)。俺、かわいい女の子全員好きだから、俺にぴったりの台詞だなと思いました。
赤星以外のメンバー:はい、チャラ~!(笑)
――チャラ~。乗っかっておこう(笑)。台詞はどうやって担当を振り分けていくんですか?
英城:こっち2人(英城&赤星)は決まってたんですよ。
柚希:台詞も。仮歌の段階で、制作のスタッフさんから台詞の内容で「ここは凜空君、こっちは良宗君っぽいね」という話をされて。そこは最初から決まってたんですね。でも、もう一つ台詞があってもいいのかなと思って。俺の《I LOVE YOU》のところは自分が案を出しました。せっかくタイトルで「イッサイガッサイI LOVE YOU」って言ってるんだから、台詞にも《I LOVE YOU》が出てきたほうがいいんじゃないかというので、ウィスパーなささやきボイスで入れさせてもらいました。
――さすがリーダー、ナイスジョブ!!
柚希:ありがとうございます(照笑)。台詞のところは、ライブは生なので、毎回そのときの雰囲気に合わせて色々変えられる楽しさがあるので。そこも楽しみにしてて下さい。
――ちなみに、リーダーの《I LOVE YOU》は1人のお客さんをガン見しながらささやくんですよね?
柚希:ええ。でもファンはファンで、そういうことに対して、オタク歴が長い方たちは俺たち以上に肝が据わってるので、慣れたものなんですよ。「おっ! ありがとうございます」ってサラッとした感じで(笑)。
太陽:嘘だ! キュンとしてますって(笑)。
英城:心の中ではそう思ってくれてると思います。
――実際に歌ってみてどうでした?
赤星:前作の「一生青春、一緒に青春」もそうでしたけど、今回もすごいポップな感じで、俺たちらしい元気でパワフルな曲だなと思いました。そのなかにキュンとする台詞が出てくるので、歌っていても楽しいですね。
凰紫:楽しさが前面に出てていいなと。見てても楽しいし聴いてても楽しい。風男塾の良さが出てるなって、俺自身思いました。いまの風男塾の明るさ、仲の良さが見えてくるんじゃないかな。
胡桃沢:ラブコメソングっていうだけあって、本当に展開がしっかりしてて起承転結がはっきりしているんですよ。だから、この1曲だけで学園ラブコメのドラマを見ているような感じがして、楽しい楽曲だなと思います。好きなところは《教室の中だけじゃ ぜんぜん測りきれないよ》のところ。ここはみんなで肩を組んで足をバタバタして突進していくような振り付けなんですけど。なんかそこは、ラブコメのコメディ感が出てるところなので、クスクスしながら見てほしいなって思います。猪突猛進!
英城:この曲をもらう前に「次は胸キュンソングだよ」と聞いていたので、爽やかなアイドルソングがくるんだろうなと思ってたら、全然違いました(笑)。ファンの方にもそう予告してたので、初披露したとき、動きとか歌の展開も激しいから多分みんな、俺と同じように「違うじゃん!」と思ったのか、ポカンとしてました(笑)。でも、その後ファンの方に「ちゃんと歌詞を聴いたらキュンキュンする曲だった」と言ってもらえたので、勢いがある曲ですけど、歌詞を聴いてキュンキュンしてもらいたいですね。
葉崎:ラブコメと言いつつ、風男塾らしい天真爛漫な感じが出てます。曲中の展開もラップに決め台詞、歌、詰め込めるものは全部詰め込んだっていう感じの曲だから、歌ってるときはすごく忙しい感じがしました。完成した振り付けやMVを見たら、すごく風男塾っぽくて。決め台詞がありながら元気さもあって、風男塾が恋愛ソングを歌うならやっぱりこうなるよなって思いました。たくさんの人にぜひとも聴いて頂きたいなと思います。
――演技は恥ずかしくなかったですか?
葉崎:恥ずかしかったです。すっごい人見知りなので、エキストラさんにもずっと人見知りしてて。目を合わせるのもすっごい苦手なんですけど、そこもなんとか頑張りました(笑)。MVは胸キュンシーンだけじゃなく、メンバーがエキストラみたいになって、いろんところの後ろのほうにちょこちょこ映り込んでるので、この場面には誰々がいたとか、そういうのを見つけるのも楽しいと思います。
――ウォーリーを探せ、みたいに。
葉崎:探して頂けたらなと思います。
天堂:もう結構言われちゃったんですけど(笑)。風男塾のモットーが「人を元気にする」なので、こうして間髪入れずメンバーが歌っていく感じとか、聴いてて元気になると思うし。そんな曲の中、キザな台詞が3ヵ所出てくるところも自分たちならではだから。また新しい風男塾らしい曲が増えたなという印象です。
柚希:歌ってると、サビで同じフレーズが何度も出てくるので、1回聴いただけでも、最後のほうは一緒に口ずさんじゃうような分かりやすいメロディーがすごく気に入ってます。MVは俺たちが通っている風男子学園の文化祭「一切合祭」がテーマで、その男子校の文化祭に女子高の女の子が遊びに来るという設定で撮影をしたんですけど。撮影中は実際に文化祭の準備をメンバー7人でやって。焼きそばを実際に作ったりしてたら、なんか、この7人が同じ学校だったらきっとこんな感じで仲いいんだろうなというのを俺はその1日ですごい実感したので、そういうメンバー7人の、本当に仲いい感じも伝わるMVになったと思ってます。
――ここからはC/W曲について聞かせて下さい。まずは「ツナガルスキマ」。歌詞がたまらないですよね。
全員:ヤバいです。
英城:歌詞ヤバいね。《サヨナラじゃなくて「またね!」》というところが。ファンの人とか、次いつ会えるのかなって思うかもしれないんですけど、これはサヨナラじゃなくて「またね!」だよと言えたらいいなと思いました。「またね!」というのはこれまでも言ってましたけど、こうして歌になると、やっぱグッとくるものがありますね。改めて「またね!」って言葉は本当に素敵だなと思いました。
凰紫:表題曲が「イッサイガッサイI LOVE YOU」という楽しい曲で、学校生活のなかの文化祭にスポットを当てた“これぞ青春”という感じですけど。こっちは放課後だなと思うんです。
――放課後ソング。
英城:はい。学校の帰り道とかで「また明日ね~」って言って別れる。そういう何気ない日常の、何気ない1コマがじつは青春の1ページになってたりする。その瞬間をこんな素敵な形で表現してくれているので、自分も聴いたときは「ヤバっこれ」って思ってグッときました。青春ってやっぱ尊いなぁって改めて思いましたね。ファンの方は自分たちといる日々で、再び青春を味わってると言って下さるので、自分たちとファンの方々、過ごすその瞬間を、より愛おしく思うようになりました。
――そうしてもう1曲が「おやすみフロート」。違う意味でヤバいです。こんなに前衛的な楽曲、アイドルが出していいんですか?
全員:(大ウケ)びっくりしました!
柚希:作って下さってる方(成田忍:作詞・作曲・編曲)が流行の先の先までいっちゃいうような方なので、あまりにもオシャレすぎて最初に聴いたときは「ちょっと待って下さい。オシャレすぎ。俺たち、これをライブで歌えるのか?」ってなりました。実際レコーディングしても、この歌はめちゃくちゃ難しいところのメロディーラインをずっと歌っていく感じなので、苦労しました。多分、デパートのオープンスペースとかではやれない曲かなって思います。
英城:演出次第じゃないですか。この曲は。
柚希:ダンスもないんですよ。だから、ライブ会場で照明もバキバキに使えるようなところで披露したい曲ですね。歌割もこれは1人1人のパートが多いので、スポットとか当ててもらったりして。曲の雰囲気がちゃんと伝わるようなところで披露したいです。
――レコーディングもいつもとは違う感じだったんですか?
柚希:はい。例えば《ASMR》って言ってるところは、一つひとつAだったら“A”って言ってる声だけを各々録音したりだとか。
柚希以外のメンバー:やったやった!
胡桃沢:レコーディングマイクに向かって“A”って言う日が来るとは思わなかった(笑)。
赤星:歌じゃなくてね。だから俺、笑っちゃったよ。
胡桃沢:で、しかもそれをOKが出るまでずっと言い続けるんですよ。
天堂:ほんとにそう! A~、A~ってひたすら。
赤星:何回やるんだろうって。
英城:ちょっと止まると「もうちょっと」って。
葉崎:恥ずかしかったね。
赤星:でも面白かった。
胡桃沢:僕、すげぇいろんな声出してみてって言われて、いろんなパターンの声録ったんだけど。(低い声で)A~、(明るい高い声で)A~って。
胡桃沢以外のメンバー:(爆笑しながら)それはやり過ぎ。
凰紫:でも、出来上がってみたらいままでにない。
天堂:すごい曲になりました。
胡桃沢:音とか面白いですよね。僕はASMRが元々好きだったので、作曲して下さった方といろいろ音に関しては相談をしたんです。結構咀嚼音って、人によって激しく好き嫌いがあるので、ここはもっと乾いた音の方がいいですとか。逆に、水の音は人を選ばず、みんながリラックスを感じる音なので、ポコポコポコって鳴ってるところは泡をもうちょっと多めにとか。いろいろ細かく話をさせてもらいました。
胡桃沢以外のメンバー:ヘ~。
天堂:そこまで話してたのは知らなかった。
――偉いね。
胡桃沢以外のメンバー:偉いねぇ。
英城:かわいいねぇ。
――これ、ライブでやったらどうなるんでしょうね。
全員:そう!
天堂:ファンの方がどういう感じのリアクションになるのかが気になる。
凰紫:なるね。ファーストリアクションが知りたい。
胡桃沢:どう聴くんだろうね。ペンライトも振っていいのやらとか、戸惑いそう。
葉崎:今回の3曲のなかで、本当にこの曲だけ振り付けがなにもないので、それをファンの方がどう見るんだろうっていうのはすごく気になる
柚希:ちょっとポカンとしてしまう可能性があるよね?
凰紫:たしかに。新しすぎるので、風男塾のなかでは。
天堂:こっちもこっちで新しすぎるから、歌ってないところはステージからはけたいです。振りがないので、どうしていいかが分からない。
柚希:いろんな意味で楽しみです。
――このシングルをリリースしたあとは、毎年年末に行なっている恒例のライブ『黒白歌合戦 2024 Special』も控えていますが、2024年の風男塾は定期公演というものに挑戦した1年でもありました。こちら、やってみていかがでしたか?
英城:毎月挑戦的なことができましたね。季節に合った曲を演ったり、ゲストさんを呼んでやるライブもあって。そこで、お笑い芸人さんとかと一緒にやったのは、僕たちにとっては大きな挑戦で、いろいろ学べることも多かったですし。あと今回、メンバーそれぞれの誕生日月は『生誕祭』という名目で一人ひとりが自分のやりたいことをやったんですけど。そこでは各々が企画を考えて、自分を精一杯アピールする公演をやったり。こうやって定期公演というホームみたいなものがあると、いろんなことに挑戦できるので、すごくやって良かったなと思いました。
――2025年の風男塾はどうしていきたいですか?
柚希:会場は違うんですけど、2025年も定期公演はやっていきたいと思います。ファンの方も、とくに遠方から遠征してくださる方にとっては、定期公演は先のスケジュールまで発表するので、それに合わせて月に1回定期公演で会える機会があるというのはすごく嬉しいと喜んで頂けたので。2025年は、今年とはまた違った形の定期公演をやりたいなと思っています。今年はお笑い芸人さんをゲストに迎えて、バラエティー力を鍛えてもらうという試みに挑戦したんですけど、定期公演の挑戦で培ったものを使って、2025年はもっといろんなジャンル、いろんなメディアに出ていきたいなと思っています。みなさんが、いろんなところで風男塾と出会えるように。出会ったら、好きになってもらう自信はあるので。
取材・文=東條祥恵