Hilcrhyme LIVE 2025「24/7 LIVE」開催決定、熱狂のツアーファイナルをレポート
2024年にメジャーデビュー15周年を迎え、日比谷野音でのワンマン「リサイタル 2024」の開催や、時代ごとに区切られた3枚のベスト・アルバムのリリースなど、様々な展開でアニバーサリーイヤーを彩っているHilcrhyme。
そして11月27日にリリースされた12枚目のフル・アルバム「24/7 LOVE」を引っ提げての全国ツアー「Hilcrhyme TOUR 2024「24/7 LOVE」」の東京公演が、12月1日、東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われた。
全国15箇所で行われる全公演がソールドアウトとなったこのツアー。東京公演も開場前からEX THEATER ROPPONGIにはオーディエンスが集い、その開演を待つ。
そして会場の明かりが消え、アルバムのイントロとなる「Introduction -247-」が鳴り響く中、ステージには逆光に照らされたHilcrhyme/MC TOCが登場。人差し指を掲げながら「俺しかいないな」という言葉を会場に呼びかけ、大歓声に包まれる中、ライブはニューアルバム収録の新曲「LOVE RAP」からスタート。そして「Killer Bars」といったニューアルバム収録曲を中心にライブを展開していく。
「「24/7 LOVE」はもう聴いてくれた?俺の無限の愛を受け取ってくれた?」というTOCの言葉に、大きなレスポンスで応える会場。そして「新潟出身で、今も新潟に住んでいる俺にとっては、東京は昔から攻略しないといけない街だった」と東京公演ならではの、15周年ならではの話題を切り出すTOC。そして結成当初に行った渋谷eggmanでのライブや、今は閉店した渋谷AXやBOXXといったライブハウス、現在は名前の変わった渋谷公会堂(現:LINE CUBE SHIBUYA)などの思い出を紡ぎ、「これが東京のドラマさ」という言葉から「ドラマ」へと展開した。
「今回のアルバムとツアーのテーマは「LOVE」です。中堅からベテランに進む中で、何を書けばいいのか、歌えばいいのかを考えた時に、俺の根本にあったのが、やっぱり「愛」だった。それを今回は表現したかった。これからも「24/7」(年中無休)でいろんな愛を書いていきたいと思います」という言葉から、自己愛を歌った「UNIQUE」などの新曲から、友愛の形を歌った「友よ」、家族愛を歌った「父の心得」など過去楽曲も披露し、Hilcrhymeの愛の形を丁寧に縁取り展開していくステージ。一方で「十字架」などの綺麗事ではない愛の姿も明らかにするのは、Hilcrhymeならではの表現だろう。
アンコールでは観客からの「来年の動きは?」という声に、「お!いい質問だね〜」と応え、会場からは期待の拍手が起きる。そして「今回のツアーは全公演が完売になったけど、もっと色んな人に見て欲しい。だから「24/7LOVE」ツアーのアンコール公演を、2025年5月5日に東京・Zepp HANEDAで、5月11日に大阪・Zepp Osaka Baysideで開催します。タイトルは、Hilcrhyme LIVE 2025「24/7 LIVE」。新曲も含めて、セットリストも新しくする部分があるから、楽しみにして欲しい」というTOCの言葉に、更に大きな歓声と拍手が起きる。
そしてアンコールの「春夏秋冬」で会場を大きな一体感に包むと、「アンコールは増やさない予定だったんだけど楽しくなっちゃったからもう一曲いこう!ライブって一本一本特別だから!」と、セットリストにもなかった「恋の炎」に展開し、会場の熱気を最高潮に高めライブは終了した。
「15周年を迎えて、16年目の自分自身に期待ができてる。今の俺には勢いしかない」と、この日のMCで話したように、圧倒的なパフォーマンス力と楽曲のバラエティ、そして「愛」というメッセージに貫かれた本公演。これからまだ続くツアー、そしてそれが更にブラッシュアップされた形になると話すアンコール公演がどのようなスペシャルな形になるのか、その眼と耳で確かめて欲しい。