「ボビー・チャールズ 極楽の歌」公開決定、ピーター・バラカン 鈴木慶一ら絶賛のドキュメンタリー
今年9月から10月にかけて東京・大阪にて開催された「Peter Barakan’s MusicFilm Festival 2024」でも本作をピックアップしていたブロードキャスターのピーター・バラカンは、「彼のファンの一人としてこのドキュメンタリーをぜひ多くの音楽ファンに見ていただきたい」と太鼓判を押した。
ムーンライダーズの鈴木慶一は「人物のドキュメンタリー、特に最近ミュージシャンのもの数々あれど、このボビー・チャールズのドキュメンタリーは新たな発見や、さらに他のことに目を向けさせてくれた。」と、本作で紐解かれたボビー・チャールズの姿から見えた音楽史の新たな切り口に注目。
その他、陶守正寛、樋口泰人、村尾泰郎、萩原健太といった映画、音楽界を牽引してきた著名人たちより、ボビー・チャールズへの愛に溢れた感銘のコメントが到着した。
「ボビー・チャールズ 極楽の歌」(原題:In a Good Place Now: The Life & Music of Bobby Charles)は12月13日よりYEBISU GARDEN CINEMAにて2週間限定ロードショーとなる。劇場公開を記念し、公開初日限定で来場者特典としてボビー・チャールズの姿が並ぶ本国ポスターを元にした非売品ポストカードの配布が決定。世界中を探しても数少ない貴重なボビー・チャールズグッズとなる。
そして公開翌日の12月14日には久保田麻琴とピーター・バラカンを招いたアフタートークイベントも開催される。映画本編と併せて、ボビー・チャールズの音楽ルーツを深堀する、音楽ファン必修のスペシャルなトークが繰り広げられる。
映画コメント
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
1972年に知られざる傑作アルバムを作ったボビー・チャールズはルイジアナ州南⻄部の田舎で生まれ育ったソングライターでした。1950年代にロックンロールの大ヒット曲「See You Later Alligator」の作者でもある彼は歌手としても素晴らしい才能を持っていたのに、極めてシャイな性格で脚光を避けていました。日本には意外に多い彼のファンの一人としてこのドキュメンタリーをぜひ多くの音楽ファンに見ていただきたいです。
鈴木慶一(ミュージシャン/moonriders)
人物のドキュメンタリー、特に最近ミュージシャンのもの数々あれど、このボビー・チャールズのドキュメンタリーは 新たな発見や、さらに他のことに目を向けさせてくれた。なにしろ1972年のウッドストックの住人たちと作った「ボビー・チャールズ」というアルバムが頂点で唯一と思っていたから。その前後を観ることによってアメリカの中のフランス音楽の興味深さが浮かび上がる。
陶守正寛(音楽ライター・翻訳者)
類まれなる才能と影響力を持ちながら、内向的で、名声を得ることに興味がなかったボビー・チャールズ。
これは、彼とその音楽に魅せられたニューオーリンズの映画監督ディヴィッド・デュボスが 9年の歳月をかけて完成に漕ぎつけた奇跡のドキュメンタリーだ。彼の映画ができたという事実自体、驚きを禁じ得ない。
樋口泰人(boid主宰・映画評論家)
さっきそこでボビーに会ったよ、相変わらずよれよれで、あれじゃいつ新作ができるものやら、ダメだねこりゃ。とかなんとかへらへらとあらぬことを口走りたくなるのはこの映画に漂う南部の空気のせいだろう。そしてそんな空気をたっぷり吸いこんだボビーの歌のせいだろう。もうそれで十分だ。
村尾泰郎(映画/音楽評論家)
仲間達が手づくりで作ったようなアットホームな映画。だからこそ、世捨て人のように生きた愛すべきソングライター、ボビー・チャールズの息遣いが伝わってくる。ケイジャン、ニューオーリンズ、ウッドストック、様々な土地の音楽を吸収した彼の音楽は、正真正銘のアメリカン・ミュージック。映画を観終わったあと、大好きな「スモール・タウン・トーク」を聴いて極楽気分に浸った。
萩原健太(音楽評論家)
ぼくがアリゲーターって英単語を覚えたのはこの人のおかげです。日本ではともすれば「スモールタウン・トーク」一発のシンガー・ソングライターと思われがちかもしれません。けど、彼がロックンロール史上で果たした役割の大きさをこの映画が改めて教えてくれます。
提供:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム
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