リプレイスメンツのギタリスト、スリム・ダンロップが死去
伝説的パンクバンド、リプレイスメンツのギタリストだったボブ・“スリム”・ダンロップが死去した。73歳だった。12年前に発症した脳卒中の合併症により音楽界から引退し療養を続けていたという同バンドの最後のギタリストだったダンロップが、18日に帰らぬ人となったことを遺族が伝えている。
遺族はミネソタ・スター・トリビューン紙にこう語っている。「ボブは今日の午後12:48、家族に囲まれて自宅で息を引き取りました。私たちは彼の「ライブ・アット・ザ・ターフ・クラブ(サンキュー・ダンサーズ!)」のCDを聴かせ、「ヒルビリー・ヘヴン」の彼のヴァージョンを聴いた直ぐ後に旅立ちました」
若い頃からギターを弾き始め、1970年代にはカーティスA(カート・アルムステッド)とスプークスというバンドを結成していたダンロップは、リプレイスメンツ結成時のギタリスト、ボブ・スティンソンの後任を探していたポール・ウェスターバーグからバンド参加のオファーを受けたものの当初はそれを断り、最終的にソングライターとしてのウェスターバーグへの憧れから加入を決めたという。1987年から1991年の解散まで同バンドに在籍、「ドント・テル・ア・ソウル」と「オール・シュック・ダウン」と2枚のアルバムに参加した。
その後、ソロ活動に乗り出し、1993年に初のソロアルバム「ザ・オールド・ニュー・ミー」、その3年後に「タイムズ・ライク・ディス」を発表、脳卒中で倒れるまで地元で音楽活動を続けていた。2020年には、2002年のライブを収めた「サンキュー・ダンサーズ」がリリースされ、ダンロップの最後の作品となった。
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