アルファ55周年プロジェクト、TESTPATTERNの名盤が遂に復刻
アルファミュージック創立55周年プロジェクトにより、様々なアルファのアーティストのアルバムが発表されている中、テクノユニット、TESTPATTERN(テストパターン)唯一のアルバム「APRES-MIDI」が、40数年の時を経て、遂にリイシューされる事となった。
TESTPATTERN(テストパターン)とは、グラフィックデザイナーの比留間雅夫と市村文男の2人によって結成されたテクノ・ユニット。
1982年10月21日、YENレーベルから最初で最後のアルバムとなる「APRES-MIDI」をリリース、そのポップでモダンなサウンドは、当時のテクノサウンドとは一線を画し、“ブリリアント・テクノ“と呼ばれた。細野晴臣プロデュースによる本アルバムは、国内外において“テクノポップ史上の最高傑作”とも評され、アルファミュージックの作品群の中でも最も入手困難な作品の一つと知られている。
今回のリイシュー作業を行うにあたり、当時のアナログトラックダウン・マスターを、マスタリング・エンジニア阿部充奏(Sony Music Studios)、カッティング・エンジニア北村勝敏(MIXER’S LAB / Warner Music Mastering)によって、音源をブラッシュ・アップ。アナログ盤LP、CD、サブスク配信で、来年2月26日に発売される。
また、リイシューに際し、TESTPATTERNの市村文男、アルバム・レコーディング・エンジニア飯尾芳史がそれぞれコメントを発表。
市村文男(TESTPATTERN)コメント
今回、42年ぶりに再リリースをされるとのこと、本当に嬉しく思います。比留間さんが30歳、僕が23歳の1982年にリリースされた「アプレ・ミディ(APRES-MIDI)」は、今から考えるとキャッチコピーにもあったように「早過ぎたラウンジ・テクノ・ユニット」だったように思います。 比留間さんに最期に会った時も「文男くん、テストパターンをもう一度やろう」と言っていたのを、昨日のことのように思い出します。
飯尾芳史 コメント
ついにアプレ・ミディ(APRES-MIDI)が再発!おめでとうございます。海外の方から「TESTPATTERNの再発はないのか?」と、言う声をよく聞いていたので、本当に素晴らしいことです。彼らの選ぶシンセサイザーの音色は抜群にセンスが良く、垢抜けていていました。お二人とも物腰が柔らかく、特に比留間さんの話し方やその声のトーンが大好きで、毎日スタジオに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。「Souvenir Glacé」の歌入れで、思いの外フランス語の発音指導が厳しくて、真っ青になってたこともよく覚えています。アナログ盤しか無かったので本当に久しぶりに聴きました。しかしお洒落ですねぇ、このアルバムは。すごく新しいです。
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