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水樹奈々、2つのツアーファイナル公演の模様を収めた映像作品をリリース ライブに懸ける想いと25周年への展望を訊く

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水樹奈々

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水樹奈々のライブの魅力を濃密に体感できる映像作品『NANA MIZUKI LIVE JUNGLE × PARADE』。『NANA MIZUKI LIVE JUNGLE』(2024.7.7 Kアリーナ横浜)、『NANA MIZUKI LIVE PARADE』(2023.9.3 有明アリーナ)――2つのツアーのファイナル公演の模様の他、各ツアーで披露された日替わり曲、メイキング映像などもたっぷりと収録されている。斬新なアイディアが満載された空間で歌声が輝いている様を、ぜひじっくりと堪能していただきたい。ライブに懸ける想い、積み重ねている鍛錬、音楽活動25周年を迎える2025年への意気込みを語ってもらった。

――見どころ、聴きどころが満載の映像作品になりましたね。

ありがとうございます。ライブは遊園地のように楽しむことだけに集中していただけるような空間作りをいつも目指しています。

――2本のライブが収録されていますが、2023年に開催された『NANA MIZUKI LIVE PARADE』は、約4年ぶりのお客さんの声出しOKのツアーとなりました。

初日にみんなの声を聞いた時は、感動で泣きそうでした。声を全身で浴びて、「ああ、嬉しい! これがライブだ! 帰ってきたあ!」という最高の気持ちでしたね。

水樹奈々

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――『PARADE』は、どのようなイメージでステージを作っていたのでしょうか?

久しぶりの声出し解禁だったので、凱旋パレードのような「私たちのライブが戻ってきたよ!」という晴れやかなイメージでした。でも、普通にとびきり明るいパレードをお届けするだけでは直球過ぎるなと思ったんです。そこで考えたのは、「ここまでの道のりを表現する」ということでした。「コロナ禍で私たちの自由が奪われた時期を経て、ようやく日常が戻りつつある」という「先が見えない闇からの脱却」を描くようなグラデーションをつけた構成にしたいなと。なので最初はナイトパレード、ダークな雰囲気から始まって、その後にようやく希望の光が差し込んできて、昼間のパレード、煌びやかな世界に変わっていきます。

――オープニングから最初のMCまでは、ハードロックバンドのライブのような印象がしました。

私たちの体験した悔しくてもどかしかった想いを表現するためには、ハードなサウンドがピッタリだと思ったんです。そこから笑顔を取り戻していく構成でした。そしてパレードといえば「ダンス」という華やかなイメージもあったので、水樹のライブとしては珍しく、ダンス曲の多いツアーにもなっていました。

――中盤のショートムービーで飛行艇が炎上しますけど、そこから復活するイメージの展開が圧巻です。

ありがとうございます。ショートムービー明けの「サーチライト」は、私の地元の新居浜市の市制施行80周年を記念した映画(2018年に公開された映画『ふたつの昨日と僕の未来』)のテーマソングだったんです。自分の始まりの場所、大事な故郷の曲なので、「もう一度ここから生まれ変わる」、「新しい世界が始まる」というイメージでした。歌詞もコロナ禍を経て立ち上がって、手探りながらも少しずつ前に進んで行く心境にシンクロするんじゃないかなと。演出に関しては「自分自身が光となってみんなを導く」というイメージで、あの「お奈々の塔」になりました(笑)。

――(笑)。資料によると、あのステージ一体型衣装「お奈々の塔」は、全高7m、幅約4.5mです。

舞台セットと一体化した巨大な衣装でした。とにかく大きかったです。

――水樹さんのライブは、毎回演出のスケールの大きさに驚かされます。

すみません(笑)。やり過ぎですよね(笑)。

――お客さんの歌声も素晴らしかったツアーでしたね。ダブルアンコールの「POWER GATE」が印象的です。

あの時の「POWER GATE」は、「待ってました!」というみんなの想いをビリビリと感じて嬉しかったです。水樹のライブの定番曲で、みんなの声があってこそ完成する曲なので、ダブルアンコールにチョイスしました。この曲をみんなと歌うと胸が熱くなるんですよね。2002年にリリースして以来、ほぼ毎回のライブで歌ってきた曲で、コロナ禍の時期は、テレパシーのようにみんなの歌声を感じていて。そんな時期を経て、ようやく聴けたリアルな声は本当に最高でした。

水樹奈々

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――お客さんの歌声がようやく復活した『PARADE』を経て開催されたのが、全部で8公演の『NANA MIZUKI LIVE JUNGLE』でした。アリーナ会場オンリーのツアーは初だったんですか?

そうなんです。共通の舞台セットで回れる機会だったので、やりたいことを全部詰め込みました(笑)。

――テーマは、「共存と融合」でしたね。

はい。今回から任意でマスクを外すこともできたので、コロナ禍前に近い状態でできるツアーだったんです。だから水樹らしいテーマ、セットリスト、構成にしたいと思っていました。しかもアルバムをリリースした直後のツアーではないので、幅広いセットリストを組めるという機会でもあったんです。水樹のこれまでの歩み、音楽性を存分に楽しんでいただけるような構成にしたくて、「共存と融合」をテーマにしました。

――水樹さんの音楽性自体も、「共存と融合」ですよね?

そうなんです。水樹奈々の曲はいろいろなものが共存、融合しています。もともと演歌歌手を目指して子供の頃からトレーニングを積んでいた水樹にとって、自分のベースにあるのは歌謡曲、演歌という和の心。水樹曲には必ずそういった懐かしさを感じるメロディラインが入っていて、そこに現代のアレンジが加わることで、新しい音楽が生まれています。そんな音楽の様々な可能性を感じていただけるようなステージにしたくて、「共存と融合」をテーマに『JUNGLE』というタイトルを掲げました。

――「共存と融合」に関しては、お客さんの歌声によって曲が完成するという意味も込められていましたよね?

はい。どの曲もみなさんの声が入って、パワーのやり取りがあってようやく完成するんです。コロナ禍にリリースした曲を、初めてみなさんの声入りで聴けたのも感慨深かったです。

――『JUNGLE』の時の「革命デュアリズム」は、映像でもお客さんの大合唱がものすごいです。西川貴教さんのパートを歌ってくださっていることによって、まさに曲が完成しています。

そうなんです。やっとみんなとデュエットできた!!と大興奮でした。

水樹奈々

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――本編ラストの「suddenly ~巡り合えて~」も素敵でした。お客さんの歌声がとても温かったです。

ありがとうございます。初期のシングル曲で、みなさんに末永く愛していただいていてとても嬉しいです。「suddenly ~巡り合えて~」というタイトルだけに、突然セトリに入ってくる曲だと言われていて(笑)。みんなに巡り合えたことでいろいろなチャレンジをさせてもらえていて、それがまた新たな出会いに繋がって…。「これからもこのご縁を大切にしていきたい」という想いを込めて『JUNGLE』本編ラストの曲に選びました。

――先ほど『PARADE』の「お奈々の塔」のお話が出ましたが、今回の映像作品は演出もじっくり楽しめますね。『JUNGLE』でもいろいろ驚かされました。

『JUNGLE』で回るのは全てアリーナでしたが、会場それぞれのサイズは異なるので、色々と考えた結果、水とクレーン演出にしました。『JUNGLE』というタイトルなので植物を置きたいというのがまずあって、「植物があったら水も欲しいなあ」と(笑)。ただ、ウォータースクリーンは水を循環させるので、それに耐えられる天井の会場でしかできなくて。

――ウォータースクリーンは、三重(三重県営サンアリーナ)と神奈川(Kアリーナ横浜)でしたね。

ウォータースクリーンを持って行けない会場、宮城(ゼビオアリーナ仙台)と和歌山(和歌山ビッグホエール)では噴水バージョンとして、ならではの演出を作り込みました。水の演出はこれまでスタジアムでしかやったことがなくて。アリーナ会場に組み込むと、ものすごい迫力でした!降ってくる水の中に図柄が現れるウォータースクリーンは、いつか自分のステージでやりたいなとずっと思っていた演出でした。

――「これをいつか取り入れてみたい」と思ったアイディアは、いろいろ常に温めているんですか?

はい。頭の中に留めておいたり、携帯にメモっておいたり。ライブのテーマに合いそうだなと思った時に「これできますか?」とチームに相談しています。会場の設備や予算面など、さまざまなことをクリアできた時のみ実現します。

――スタッフさんは、水樹さんのアイディアの実現に尽力してくださっているんですね。

本当に感謝しています。ブロードウェイミュージカルやシルク・ドゥ・ソレイユなど、常設の舞台で年単位で行う公演だからこそできる演出は、ツアーのように会場が変わる場合難しいですが、「この形なら実現できるかもしれません!」と、プロだからこその目線でアイディアを提案してくださるので、すごくありがたいです。心強いチームに支えていただいています。

水樹奈々

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――『JUNGLE』での演出に関しては、本編の「ADRENALIZED」とアンコールの「Synchrogazer-Aufwachen form-」で起動したクレーンにもびっくりしました。花道の模様だと思っていたのが仕込まれていたクレーンでしたから。

サプライズで急にクレーンが出てきたら面白いだろうなと思っていたんです。「上手くセットの中に格納できませんかね?」というご相談をしたら、「花道が実はクレーンだった」という形にしてくださいました(笑)。「ADRENALIZED」直前のショートムービーが、「自分の内から湧き上がる言葉を解放したことで新型のラボに変形する」というシーンだったので、花道が変形して埋まっていたクレーンが飛び出してきたら面白いだろうなと。まるで木が勢いよく伸びていくかのように見えますし、ロボットがトランスフォームするような感じもあるし、ジャングルと近未来が共存、融合しているイメージにもなっていて大興奮でした。実は私がクレーンの上であまりにも飛んだり跳ねたりするので「壊れるので程々にお願いします!」と注意されました(笑)。映像では細部まで観ることができますので、ぜひじっくりご覧ください!クレーンにはLEDも仕込まれていて、ものすごくかっこよかったんですよ!

――『PARADE』での「サーチライト」の「お奈々の塔」は、先日、YouTubeに公式動画がアップされましたね。

あの演出は自分でやりたいと言っておきながら、いざやってみたらすご過ぎて笑ってしまいました(笑)。

――神々しいですよ。

映像も融合した演出だったので、後光が射しているみたいでした。自分で言うのもなんですが、観音様みたいだなと(笑)。やりきって良かったなと思っています(笑)。

――あと、Cherry Boysのみなさんの演奏を堪能できるのも、今回の映像作品の大きな魅力です。ライブならではのアレンジ、全体の構成や曲の繋ぎとか、毎回の公演で綿密に打ち合わせして仕上げていますよね?

はい。バンマスの格さん(渡辺格)が、全体ミーティングのかなり初期段階から参加してくださっています。ドラマチックに畳み掛けたいシーンでは、エンディングをアレンジしたい曲をピックアップして前もってお伝えします。その後ライブ全体の流れや演出を踏まえながら、「こんな雰囲気、どうかな?」と格さんがデモを作ってくださって。「いいですね!」「ここは、こういう感じにできますか?」などディスカッションをさらに重ねた後リハーサルに入って、スタジオでチェリボのみなさんのアイディアもお聞きしながら丁寧に完成させています。『JUNGLE』はアルバムのリリース後のツアーではなく、これまでライブで演奏してきた曲がたくさんあったので、ライブバージョンならではの新たな一面を引き出せたらと。2023年1月に行った『HEROES』辺りからライブならではのアレンジを少しずつ入れ始めたのですが、それが板についてきたのが『JUNGLE』だったのかなと思います。

――Cherry Boysは、最高のバンドです。凄腕が揃っていますね。

そうなんです。歴戦の猛者しかいませんから。しかも、個性派揃い(笑)。本当に贅沢なメンバーの演奏で歌わせいただいています。関係者の方々にも「すごい人たちが後ろにいる!」と毎回言われます。ライブで歌うのが本当に楽しいです。あの腕を持つ方々がたくさん練習してステージに立つので、ものすごい仕上がりになっています。そんなメンバーをもってしても「厄介だなあ。大変なんだよ」と言わせてしまう変態曲が沢山あるので、いつも苦労をかけています。本当に申し訳ありません(笑)。

――(笑)。ライブならではの輝かせ方をしていますから、楽曲提供をしてくださったクリエイターのみなさんにも喜ばれているんじゃないですか?

はい!みなさん、本当にいつも喜んでくださいます。「次の曲作りに繋がるものすごい刺激を貰いました」と言っていただけるのも嬉しいです。

――「ライブでここまでできるんだから、もっと思い切ったことをやってみたい」と、難易度が上がる面もありそうですね。

そうなんです(笑)。レコーディングの時、私も含めみんながヒィヒィ言っていたのに、「これ、ライブでいけちゃうんだ? だったら、もっといけますね!」という感じで、歯止めがきかない状況になっています(笑)。

――水樹さんの活動の軌跡は、限界突破の連続だと思います。

いつも成長させていただいています(笑)。デビューしたばかりの頃の私には、今の曲は歌えません。でも、常に自分のルーツとなっている和を感じさせるメロディを取り入れるようにしています。なぜか泣けてしまう哀愁が歌謡メロにはあるじゃないですか? あれがすごく好きなんです。これからも自分の芯となる部分を大事にしながら、いろいろなチャレンジをしていきたいです。

水樹奈々

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――ボーカロイドの登場以降、J-POPの歌の難易度が、かなり上がりましたよね?

上がりました。「息継ぎ、どこでするの?」という曲も本当に増えました(笑)。

――その荒波を乗り越えながら歌の限界突破を続けている水樹さんです。

ありがとうございます。「人」でどこまで戦えるのか、挑み続けたいです(笑)。

――(笑)。team YO-DAのみなさんと踊りながら歌う曲もたくさんありますからね。

私はダンスが得意ではないので、毎回影でたくさん練習を積んで頑張っています(笑)。

――ライブで踊りながらあそこまで安定した歌声を届けるのは、並大抵ことではないです。かなりの難易度ですよね?

とにかく大事なのは体幹です。私にはいろいろな筋トレ遍歴がありまして、鍛え過ぎてムキムキになってしまい、かわいい衣装が似合わなくなってしまったこともありました(笑)。丁度いいバランスを探し求めた結果、辿り着いたのが体幹トレーニングでした。

――踊りながら歌うための大切なポイントは、他に何かありますか?

「楽曲筋」というものがあると私は思っています。格さんもおっしゃっていたのですが、「その曲を歌う、弾く、踊るために必要な筋肉」という、その曲でしか使わない筋肉というか。それをどれだけリハーサルで形成できるのかが大事なんです。その筋肉を鍛えると、苦しい体勢でも声が出るようになります。踊りながら歌う時は頭を下に向けたり、両腕を上に伸ばしたり、声が出にくい体勢もたくさんあるので、その状態で声を維持するためには絶対に楽曲筋が必要で。何回も練習することによって鍛えられて、本番ではしっかり声が出るようになるんです。

――ものすごい努力ですね。

ありがとうございます。初期は、なかなか上手くいきませんでした。「ダンス曲だと声量が落ちるね」「声が乱れるね」とファンのみなさんからの指摘もあって、すごく悔しくて。「無理して踊らなくていいのでは?」と言われることもありましたが、「この曲は踊った方が絶対にかっこいい」という自分の理想のビジョンがありましたし、「安心してご覧いただけるようになるためには私がスキルアップしていくしかない!」と思って研究を重ねてきました。

――直立不動で歌っても難易度が高い曲が多いですよね?

はい(笑)。私の曲はテンポが早くてキーが高いものが多いので(笑)。それをしっかり乗りこなしていけるように、年齢にも抗いながら鍛えていきたいです。いろいろ研究を重ねる中で、「この曲でポイントとなるのはここなんだ」というのがより鮮明に見えてきて、精度を上げられるようになってきています。

――ワイヤーで吊られてフライングしながら歌う時も、身体を鍛えていないと思ったように歌えないですよね?

そうなんです。最高に気持ち良くて楽しいですが、大変です(笑)。地面に足が着いていないと声って出しにくくなるんですよ。初めてフライングをした時に知って衝撃を受けました。そこから悔しくて反省して、更に鍛えるようになりました。フライングって事前にリハーサルができなくて、ほとんどが当日なんです。だからこそ本番までにやれる限りのことはするということが大事なんですよね。いろいろ試して研究しながら、それぞれの形のパフォーマンスの精度を上げていくことを目指しています。

――研究と鍛錬の繰り返しで辿り着いている現時点での最高峰が、『PARADE』と『JUNGLE』ということですね。

現時点での「これだ!」というものを出しきれていると思います。

水樹奈々

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――今回の映像作品をご覧になるみなさんに特におすすめしたいポイントはありますか?

『PARADE』の「サーチライト」から「Astrogation」にかけての流れですね!巨大な「お奈々の塔」から身軽な姫になり、塔の一部が分離して飛行艇になってフライングをして、その後にはトロッコとなって移動を始めるんです。あの流れがすごく好きで!短い時間の中で「お奈々の塔」がチームのみなさんの連携によって変形していくのを、ぜひ映像でじっくりご覧いただきたいです。会場のボルテージもすごくて、「ようやく声出し解禁」という幸せに満ちたキラキラの時間に注目してください。飛行艇でフライングしている時のteam YO-DAの旗のパフォーマンスもかっこいいです。

――『JUNGLE』は、いかがでしょうか?

セットと照明と映像の連動がものすごいので、ぜひ隅々までじっくり観ていただきたいです!そしてウォータースクリーンの演出もぜひ!

――最初にウォータースクリーンの演出があった曲は、「ETERNAL BLAZE」でしたっけ?

水樹:そうです。「優しい記憶」や「Synchrogazer -Aufwachen Form-」でもウォータースクリーンの演出がありますが、曲によって全く違うので、観ていてとても楽しいです。あと、衣装もそれぞれ、とても凝っているので、そこにも注目していただけたら嬉しいです。

――水樹さんの表情を映像でじっくり観られるのも、ファンのみなさんにとって堪らないと思います。『JUNGLE』で「7月7日」と「SUPER GENERATION」を歌いながら瞳を潤ませていらっしゃいましたが、とても慈愛に満ちた表情ですよ。

「7月7日」は何度歌ってもぐっとくる曲なんです。あのツアーは8公演と短かったので、「もう終わってしまうんだ」という寂しさもありました。「SUPER GENERATION」は私が初めて作った曲なので、久しぶりにみんなの声とマスクをしていない顔を見ながら歌える喜びを噛み締めました。だからすごくじーんとしちゃって…。みんなからいつもエネルギーを頂いているので、「本当にありがとう!」というとびきりの感謝の気持ちを込めて歌っていました。

――2023年から2024年にかけても精力的な活動を重ねていらっしゃいましたが、2025年は歌手デビュー25周年ですよね?

そうなんです!歌手デビューしたのが12月なので、そこに向けて盛り上がっていけたらいいなあと思っています。アルバムのレコーディングもしていて、現在、佳境を迎えています。間もなくみなさんに詳細の発表ができる予定です。

――15枚目のオリジナルアルバムですね。

今回も新曲が盛りだくさんですよ!来年の4月にスタートするアニメ「#コンパス2.0」のオープニング主題歌を担当させていただくのですが、その曲もアルバムに収録されます。ものすごいチャレンジ曲で、初めてボカロPのGigaさん、Kemuさんに作っていただきました。ラップも入ったダンスロックチューンになっていて、新たな水樹の扉を開かせていただいています。めっちゃかっこいい曲ですよ!その他にも「こんな一面もあったんだ⁉」と感じる曲や、これまでの水樹曲を更に進化させたような曲などなど、個性的な曲が揃っております。25周年を迎えてもまだまだ山を登ることをやめない水樹奈々の姿をぜひ堪能していただけたらなと思っています。2025年は、そんなアルバムを引っ提げたイベントだったり、周年という節目だからこその企画も考えていたりしますので、ぜひ楽しみにしていてください!

取材・文=田中大 写真提供=キングレコード

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