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現行モダンソウルの巨匠、エディ・チャコン最新作「Lay Low」リリース、ニック・ハキムとジョン・キャロル・カービーが参加

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Eddie Chacon Photo by DeMarquis McDaniels

Eddie Chacon(エディ・チャコン)が最新アルバム「Lay Low」を〈Stones Throw〉から1月31日にリリースした。

Eddie Chaconの音楽を再生

本作はNick Hakim(ニック・ハキム)が全面プロデュースを手がけ、John Carroll Kirby(ジョン・キャロル・カービー)をフィーチャーした「Empire」などの楽曲を収録している。

エディ・チャコンは、R&Bを独自の視点で捉え、人生の儚さ、喪失、そして成長をテーマに歌い続けてきたアーティスト。「Lay Low」は、彼にとって3作目のソロアルバムであり、〈Stones Throw〉からは2作目となる本作では、母パトリシアの死に向き合うなかで生まれた喪失感と、その先にある癒しのプロセスを描いている。

レコーディングは、ブルックリンにあるニック・ハキムのスタジオで2年にわたって行われた。ハキムのプロデュースが、チャコンの内省的な詞世界と直感的なメロディをより深く引き立て、”愛と別れ”をめぐる楽曲群が丁寧に紡がれている。

チャコンは以前からハキムの音楽に惹かれていた。2020年のアルバム「Pleasure, Joy and Happiness」に収録された「Above Below」のリミックスをハキムが手がけたことをきっかけに、二人は友情を深めていく。「ニックは、ジョンと同じように、僕を完全に理解してくれた」とチャコンは言う。「チャールズ&エディは70年代のレトロなソウルグループのようなものだった。僕はマーヴィン・ゲイやアル・グリーンになりたかったんだ。ニックのサウンドは、そんな僕のルーツに回帰しつつも、現代的なアプローチを与えてくれた」

MOJO誌のインタビューで、エディはこのアルバムについてこう語っている。

「母を失った悲しみについて、アルバムを作る準備がようやく整ったと感じたんだ。9年前に母を亡くしたとき、その喪失の大きさに圧倒されすぎて、作品に昇華することすらできなかった。でも、ニックと制作を重ねるうちに、母との幸せな思い出や、楽しかった時間を少しずつ思い出せるようになったんだ」

チャコンの繊細な感情の機微を、ハキムがどのように音楽として昇華させたのか、じっくりと味わってほしい。

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