ケンドリック・ラマー、スーパーボウルハーフタイムショーで圧巻パフォーマンス グラミー賞5冠後世界を魅了
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現地時間2月9日(日本時間2月10日)、ラッパーのケンドリック・ラマーが、米ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催された「第59回NFLスーパーボウル」のハーフタイムショー「Apple Music Super Bowl LIX Halftime Show」にヘッドライナーとして出演し、世界中が注目する中、圧巻のパフォーマンスを披露した。
先日授賞式が行われた「第67回グラミー賞」で、主要部門の「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀楽曲賞」含む今年最多の5冠を獲得し、音楽業界に衝撃と興奮を走らせたケンドリック。そのわずか1週間後の本日、世界中の目線が集まるアメリカ最大級のスポーツイベントで約13分のパフォーマンスをし、2025年のトップ・アーティストとしての存在感を発揮した。
「アンクル・サム」のような衣装で司会を務めたスペシャルゲスト、俳優のサミュエル・L・ジャクソンの掛け声を合図に始まったハーフタイムショー。薄暗く照らされたフィールドから、最新アルバム「GNX」のジャケット写真にも登場するゼネラル・モーターズの高級車ラインGNXが現れ、主役のケンドリックは車の上から登場した。イントロダクションでテンションが高まったところで、ケンドリックは「squabble up」「peekaboo」「HUMBLE.」「DNA.」など、新作のみならず過去にピュリッツァー賞を受賞したアルバム「DAMN.」からの選曲を披露。少しテンポが落ち着いた先にはスペシャルゲストのシンガー・ソングライター、SZA(シザ)が登場し、二人の話題曲「luther」「All The Stars」で美しいパフォーマンスを魅せた。
今回世界中が最も期待していたのは「グラミー賞」5冠の曲「Not Like Us」のパフォーマンス。「Not Like Us」はショー中に何度も曲のビートが予告され、たっぷりと聴衆を焦らした後に披露された。これまでの期待と緊張から解放されたように、ドームの観客が一体となって歌詞を歌い上げた。ドームのボルテージが最高潮になった状態で、最後にはケンドリックのプロデューサーであるマスタードと共に「tv off」を披露し、今年のハーフタイムショーの幕を閉じた。
事前の記者会見では“ストーリー性”、“考えさせられるパフォーマンス”を予告したケンドリック。赤と白の衣装に身をまとうダンサー陣に囲まれ、アメリカ国旗の色を想起させる青色のレターマン・ジャケットを着たケンドリックの姿は、アメフト・ファンのみならず、世界中の聴衆の目に焼き付くものになっただろう。
ケンドリック・ラマーは1987年、米カリフォルニア州コンプトン出まれ。2003年頃から音楽活動を開始し、2012年にメジャー・デビュー・アルバム「グッド・キッド、マッド・シティー」をリリース。2018年にリリースした3rdアルバム「ダム」ではピュリッツァー賞の音楽部門を受賞。ジャズやクラシック以外のジャンルが同賞を受賞する事は初の快挙となり、音楽の枠を超えて神格化される存在に。昨年11月に6作目となるアルバム「GNX」を何の前触れもなくデジタル・リリース、5作連続Billboard 200で1位を獲得。これまでにグラミー賞で57回のノミネート、22回の受賞を誇り、現代ヒップ・ホップ界のトップとして君臨している。
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