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TOSHI-LOWがFM802公開収録にゲスト出演、『音食キッチン』の「鬼弁」や新アルバム『viraha』について語った、公開収録を徹底レポート

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『音食キッチン』FM802『UPBEAT!』公開収録 ゲスト:TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)2025.2.14(FRI)大阪・心斎橋BIGSTEP

BRAHMAN/OAUのTOSHI-LOWがゲスト出演した、大阪のラジオ局・FM802の番組『UPBEAT!』の期間限定新コーナー「ヒガシマル醤油 Hang out Kitchen」の公開収録が2月14日(金)大阪・心斎橋BIGSTEP7階で現在開催中のフードイベント『音食キッチン』の特設ステージで行われた。

DJ 加藤真樹子

DJ 加藤真樹子

『音食キッチン』はミュージシャンが考案した特別な料理が楽しめる期間限定のレストランで、TOSHI-LOW考案のレシピ「鬼弁(鬼とり天丼)」(以下、鬼弁)も展開されている。この日はDJ加藤真樹子の司会の下、「鬼弁」のレシピ制作エピソードや2月26日(水)にリリースされるニューアルバム『viraha』、さらに10年ぶりに開催が決定した主催ライブイベント『尽未来祭2025』にまつわるトークを展開。会場に集まったリスナーはTOSHI-LOW考案の「鬼弁」に舌鼓を打ちながら、アットホームなトークイベントを満喫していた。

TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)

TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)

リスナーからの拍手に迎えられるなか登場したTOSHI-LOWは「ここどこ? こんなとこあったっけ?」と、不思議そうな表情を見せる。それもそのはず。『音食キッチン』のあるBIGSTEPはアパレルを中心とした商業施設で、施設内にあるライブハウス・BIGCATには馴染みがあるものの、その上層階に期間限定とはいえレストランが展開されていることに驚いたよう。この日の公開収録イベントは平日の昼間ながら立ち見が出るほどの盛況ぶり。さらに、オープンスペースでの公開収録の機会は自身にとっても珍しいようで「実際の番組で使われるのは短い時間でしょ? だったら……」とサービス精神の現れか、遊び心が過ぎるのか、さっそくオンエアでは出せないトークをさらりとブチ込んでいき、DJ加藤が慌てて制するシーンに、会場にいたリスナーは大笑い。

公開収録ではさっそく『音食キッチン』にまつわるトークへ。同イベントでは『UPBEAT!』(毎週月~木曜 11:00~14:00放送)内のコーナーにある、「ヒガシマル醤油 Hang out Kitchen」とコラボ。調味料メーカーのヒガシマル醤油株式会社の人気商品で、お湯をそそぐだけで本格的な関西のだしを味わえる「うどんスープ」を使ったメニューをTOSHI-LOW、DJ加藤がそれぞれひと品ずつ考案している。

TOSHI-LOWが考案した「鬼弁(鬼とり天丼)」は「うどんスープ」で炊いたご飯に、大きな鶏むね肉の天ぷらを乗せ、たっぷりの七味をかけていただくメニュー。DJ加藤の「出汁と大葉が香るとろり和風天津飯」は「うどんスープ」で作ったあんをかけた天津飯と、同商品の出汁の美味しさを活かした内容となっている。

「出汁と大葉が香るとろり和風天津飯」

「出汁と大葉が香るとろり和風天津飯」

DJ加藤が「うどんスープ」でご飯を炊く案に驚いたというと、「でしょ?」と、レシピに絶対の自信があったTOSHI-LOWはニヤリ。「だしそのものが美味しいから、(レシピは)無限じゃん?」と試行錯誤したものの、レシピの決定打となったのは「子どものお弁当」だったという。過去には子どものために作り続けたお弁当のエピソードをまとめた著書『鬼弁~強面パンクロッカーの弁当奮闘記~』が書籍化されるなど、タフなパンクロッカーながら、家庭では「料理が上手いパパ」としての一面もある彼。今回も子どもがいかに喜ぶかどうかを考慮したそう。「(弁当の蓋を)開けたときのインパクトが大事。えーー!って驚くようなものを作りたくて、パンチ力のある1枚の鶏むね肉を使ったメニューになった」そう。さらにイベント全体の予算も考慮していたらしく、鶏むね肉であれば、ボリュームがありつつも予算が安く抑えられると、やりくり上手な一面ものぞかせた。

「鬼弁(鬼とり天丼)」

「鬼弁(鬼とり天丼)」

「鬼弁」の名にふさわしい、インパクトのあるメニューを考案したというTOSHI-LOW。本来なら天ぷらが真っ赤になるほど七味をかけて提供したかったが、辛い物が苦手な人もいるからと別添えで提供されていること。さらにあまりのボリュームに料理の提供時には天ぷらがカットされて提供されていることに対して「実際に料理を食べたファンから『全体に薄味で優しい味だった』って感想が届いて。オレが求めてたのと違うくない!?(本来の)レシピの刺々しさと真逆をいっちゃう」と物申す場面も。

イベントでは会場に集まったリスナーが2人の考案したメニューを実食し、食レポをするコーナーも展開。TOSHI-LOW考案メニューを食べた女性リスナーはオススメの七味をたっぷりかけて試食。味を絶賛しつつ、レシピを真似したいとコメントすると「カプサイシンでヘルシーだからさ。ご飯1合に1袋がいいよ」と、優しくアドバイス。さらにDJ加藤が考案したメニューを試食した男性リスナーは料理に使われた大葉を食べたのがこの日初めてだったらしく、「大葉食べたことないの!?」と目を丸くして衝撃を受けていた。

透き通った淡い色をした関西のだしの美味しさが楽しめる「うどんスープ」は関東地域では馴染みが薄い印象だが、全国のライブハウスを行脚するバンドマン、そして料理好きの彼にとっては当たり前のように日常使いしていた調味料だったとか。「うどんスープ」の味を絶賛しつつも話題となったのがCMソングやキャラクター。『音食キッチン』のイベントでは2人が考案したメニューを注文すると、先着で「うどんスープ」や非売品のキャラクターキーホルダーがもらえるらしく、TOSHI-LOWは「あのキーホルダーがいいんだよ!」と絶賛。パスカルズ/元たまの知久寿焼が歌うCMソングについても、自身の弾き語りライブで歌っていたこともあったほど大のお気に入りだという。BRAHMAN/OAUがオーガナイズするライブイベント『NEW ACOUSTIC CAMP2023』にもちくちんどん楽団で出演したエピソードを語るなど、音楽での繋がりも感じさせてくれた。

家庭での「食」にまつわるトークも展開。自宅では「男親のオレが作るとガッツリ。(妻の)りょうちゃんが作ると優しくなる。(料理は)普通の父親よりやってるんじゃないかな? 料理もあるもので作る。前日の残っちゃったやつを『どうしよっかな~』って考えるのが好き。田舎の食品加工業の実家で育っているから、食べ物をムダにするのが嫌なんだよ」と、プライベートな一面も覗かせてくれた。

ほかにも「食材」にまつわるトークでは茨木出身のTOSHI-LOWと栃木出身のDJ加藤が、関東ならではの地元食材について大盛り上がり。アーティストとラジオDJという、なんのことない関係ではなく、互いの信頼関係を感じさせるアットホームな雰囲気に会場に集まったリスナーもほっこり。

イベント後半には、バンド結成30周年を迎える中で2月26日(水)にリリースされるニューアルバム『viraha』にまつわるトークを展開。リリースを控え、多方面で取材を受けるなかで「(作品を)気に入ってもらっているのが分かる。音楽性を無理くり変えたわけでもないのに新鮮だって言われることが多いけど、(結成30周年を迎えてなお)そう言ってもらえるのは悪いことじゃない」と吐露。DJ加藤が作品の音やアレンジに多彩さを感じたと伝えると、「30年で少しずつメンバーひとりひとりの意識も変わってきただろうし、コロナ禍やホールツアー、今までやったことのないことをやってきて、結局やりたかったパンクに戻っている」と、作品に込めた想いを語る。

またアルバム発売前に先行配信、MVが公開された「charon」についてや、10年ぶり2度目の開催となるライブイベント『尽未来祭2025』についてもトーク。ライブイベントへの出演ラインナップについては「お祝いされる側だから、お祝いしてくるバンドを呼べばいいかな」と、これから発信されるであろう情報に期待が募る発言も。

イベントの最後には集まったリスナーからの質問コーナーを展開。昨年開催された、これまでに発売したアルバム収録曲すべてを歌いあげるライブ『六梵全書 Six full albums of all songs』について、当初72曲と発表されていたものの、急遽3曲を追加したことに対しての質問も。最初こそじっと言葉が詰まる瞬間があったものの、「どう答えたらいいか難しい……。全てが終わった!と思ったけど、終わったあとの一歩先に何かあると思った。けど、メンバーも似たようなことを考えてたんだなって。けど、オレはボーカルだからもう(これ以上は)嫌だって思ったよね(笑)。でも、自然と体が動くのは30年4人でやってきたことの結果。オマケの数曲、そこにバンドの本質が現れていたし、それこそが自分たちがやりたかったこと。メンバーには頼もしさもありつつ、こんにゃろう!って気持ちもある(笑)」と、バンドに、メンバーに懸ける思いを吐露。

質問コーナーではほかにも、盟友・細美武士とのエピソードや、ボーカルだけでなく、ギターやドラムも演奏するようになったことで、レコーディングでのメンバーへの思いが変わったなど、笑いもたっぷりに答えてくれた。

最後に、イベントが開催された2月14日がバレンタインデーだったため、DJ加藤からスイーツのプレゼントがあったものの「スタッフみんなでどうぞ」というメッセージに「そこはTOSHI-LOWさんへ、でしょ? すごい腹立ったわ~。許せない!」とやきもちを焼く(!?)一面も。そして同日はHi-STANDARDのドラマー・恒岡章の命日でもあることから、改めて盟友への思いを語りつつ「誰かの命日は誰かの誕生日でもあるから。めでたい日もそうでない日もあっていい。みんなで明るく話せるといいな」と、彼らしい言葉で送り、DJ加藤も「今日みんなが元気なことが幸せなことだと思う」とステージを締めくくった。

なお、この日の模様は2月19日(水)のFM802の番組『UPBEAT!』にてOAされた。radikoアプリのタイムフリー機能を使えば、オンエア後1週間後まで聴くことも可能なので、ぜひ要チェックだ。

取材・文=黒田奈保子 写真=FM802提供(撮影:ハヤシマコ)

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