「やさしく歌って」ロバータ・フラックが死去、享年88歳

米歌手ロバータ・フラックが死去した。88歳だった、「愛は面影の中に」や「やさしく歌って」などのヒット曲で知られたロバータが24日朝、家族に見守られる中息を引き取ったという。
ロバータの代理人はこう語っている。「栄光のロバータ・フラックが今朝、2025年2月24日に亡くなったことに心を痛めています」「彼女は家族に囲まれて安らかに息を引き取りました。ロバータは境界線と記録を破りました。また誇り高き教育者でもありました」
死因は明らかにされていないものの、2022年11月には、ロバータがALS(筋萎縮性側索硬化症)により、歌うことができなくなっていることが公表されていた。
9歳でピアノを弾き始めたロバータは、わずか15歳でハワード大学への音楽奨学金を受け、神童とみなされていた。クリント・イーストウッドが1971年の監督デビュー作「恐怖のメロディ」で「愛は面影の中に」を使用したことで、フラックは一躍有名になった。その後、1973年の「愛は面影の中に」と1974年の「やさしく歌って」で、2年連続でグラミー賞の最優秀レコード賞を受賞した最初のアーティストとなった。
「やさしく歌って」はアメリカ、オーストラリア、カナダでナンバーワン・ヒットとなり、フージーズによる1996年のカバー曲は、20カ国で1位を獲得した。
1972年、ロバータはダニー・ハサウェイと活動を開始、グラミー賞を受賞した「愛は何処に」や「私の気持ち」などでデュエットし、1979年に33歳でダニーが亡くなるまで共演を続けた。
フラックの最後のナンバーワン・ヒットは1974年にリリースされた「愛のためいき」だった。その後も音楽活動を続け、2012年にはザ・ビートルズのカバーアルバム「レット・イット・ビー・ロバータ」を発表、最後のレコーディング曲は2018年の「ランニング」だった。2020年にはグラミー賞特別功労賞生涯業績賞を授与された。
© BANG Media International
広告・取材掲載