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KASHIKOI ULYSSES、2ndアルバム「(distance)sings / きょりはうたう」3/19デジタルリリース決定

アーティスト

「(distance)sings / きょりはうたう」ジャケット写真

京都を拠点に活動する5人組ローファイバンド、KASHIKOI ULYSSES。osamuosanai を中心に結成された彼らが、2ndアルバム「(distance)sings / きょりはうたう」を3月19日にデジタルリリースすることが決定した。

KASHIKOI ULYSSESの音楽を再生

アルバムに先駆け、3月5日には新曲「morning fire(distance sings Version)」が先行配信された。KASHIKOI ULYSSESの音楽は、キャッチーなメロディと、時に激しく、時に優しいレリックの言葉が特徴。サイケデリックでローファイなギターサウンドに、ヒップホップの影響を感じさせる踊れるリズムが融合し、ジャンルを超えたオリジナルサウンドを奏でる。

アーティストコメント

2022年から構想していたアルバムがやっと完成しました。当然かもしれないけれど頑張って作ったから聴いて欲しいです。

ぼくはたくさん音楽を聴き続けて生きてきました。

音楽と世界と人間のことをずっと考えて生きてきました。

どうしようもなく困った時はいつも聴いてきた歌が助けてくれました。

ぼくも自分や誰かを助ける事ができる歌を作りたいと思っています。歌の中には謎や秘密をたくさん練り込んでます。

わかるなー…と思う言葉はそのまま受け取ってもらって、意味が分からないなと思う言葉にはどういう事なのが想像を膨らませて欲しいと思います。

機会があればライヴに来てください。

以下はこのアルバムのタイトルを考えた理由です。

今回収録する歌の共通テーマは距離。音楽も言葉も距離がなければ存在しない。距離がなければ空気さえ存在できずに息もできない。

コロナ後生まれた距離(social distance)は悪性の孤独を再生産し続けている。人々はインターネットを用いてその孤独を消費しつくそうとした結果、文化はSNSを自治できなくなり広告が溢れかえる荒地になった。

それでも孤独を消毒するために距離を潰そうとする引力は人々を戦地に向かわせた。息ができなくなるまでこれが続く。距離はなんでも生み出すことができるspaceだ。ゼロだと息ができないし、大きいと制御不可能なものを創出してしまう。

丁度いい距離を生み出すことができたらそこに最後のピースが収まった時ぷよぷよみたいに連鎖が起きて空間が広がる。

花火は遠くで見るから綺麗だけど近いと危険な爆発だ。その差は一体なんなのか。距離が美しさを感じるきっかけを生み出しているということがわかる。人が歌を生み出すのではなく、人と人の距離(孤独)が歌を生み出す。

音楽はバンドが生み出すのではなく、メンバー一人一人の距離の間に生まれている。孤独恐怖症、すなわち距離恐怖症に罹患した現在の我々の生きる世界に提示できる処方箋として「きょりはうたう」という言葉を用いる。

言葉を持たぬものを擬人化させる歌(寂しさ、i’m just a musicなど)からヒントを得て、アルバムのタイトルは擬人化の逆転を用いている。歌っているのは人なのに、歌っている人を距離という存在と見做すということ。

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