MINAKEKKE、3rdアルバム「Anti Past-Future」で「今」に焦点を当てる異形のサウンドスケープ

MINAKEKKEの3rdアルバム「Anti Past-Future」が、4月16日にリリースされた。本作は、「過去現在未来の時間軸を断ち切って<今>だけにフォーカスする」というコンセプトのもと制作された。過去への悔恨や未来への憂いを捨て、「<今>を懸命に生きることが、自分の全てを肯定する」というメッセージが込められている。
アルバムにおいて、全ての時間軸は並列化され、知識や想像といった要素が、「<今>の自分を構成するものだけが無造作に並べられる」。その結果、アルバム全体としては多様なサウンドが集積されており、各楽曲のアレンジは従来の音楽ジャンルの枠組みや共通認識から意図的に逸脱している。むしろ、歪さや、時に根無し草のような浮遊感を帯びたサウンドスケープが展開され、その本質は「何を表現しているか」ではなく「どのように存在しているか」という、MINAKEKKEの「<今>そのものの表出」と言えるだろう。
共同プロデュースは橋本竜樹が担当。ユイミナコと橋本竜樹による非常にミニマルな制作を中心に、森田晃平(ベース)、原”GEN”秀樹(ドラム)、副田整歩(サックス)が参加している。録音とミックスは飯塚晃弘、マスタリングは風間萌が手掛けた。
ビジュアルクリエイティブは、先行シングルを含むジャケットワークからミュージックビデオ、リリックビデオに至るまで全てを小鉄昇一郎が担当し、アルバムの独特な世界観を構築し彩っている。
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