広告・取材掲載

広告・取材掲載

Z世代を代表する若きシンガーソングライターれん、遂にメジャーデビュー 満を持して新たなステージへ歩みだす才能に訊く

アーティスト

SPICE

れんの音楽を再生

  • YouTubeで聴く
  • Spotifyで聴く
  • Apple musicで聴く
れん

れん

れん、遂にメジャーデビュー決定。2021年の初リリース以降、TikTokを中心とするSNSを軸に熱烈な支持を集めている、Z世代を代表する若きシンガーソングライター。SNSの総フォロワー数150万人越え、動画総視聴回数1億回突破の若き才能が、満を持して新たなステージへと歩み出す。
その第一歩となる新曲は、ドラマ『ソロ活女子のススメ5』オープニングテーマソングとして書き下ろした「淡色の幸せ」。切なさをたっぷりと含んだ声の魅力はそのままに、明るい曲調が未来への希望を感じさせる、メジャーデビューにふさわしい曲だ。ここから始まる新たなストーリー、注目しよう。

――メジャーデビュー決定おめでとうございます。活動開始から4年、一つの目標が叶いましたか。

そうですね、そこまでメジャーデビューというものにこだわりはなかったんですけど、僕の楽曲や、れんという名前を、もっといろんな人に知ってもらうために、いつかメジャーレーベルと契約をしたいなと考えてはいました。そこでトイズファクトリーの方との出会いがあって、この人だったらお願いしたいなということで、ご縁とタイミングもあって契約をさせて頂いた感じですね。

――れんさんはサッカー経験者なんですよね。「チーム・れん」の中ではどういう立場だと思いますか。エースストライカーなのか、戦術を考えるコーチなのか。

サッカーで例えるのは難しいですけど(笑)。点を取らないといけないフォワードでありながら、作詞作曲もやっているので、チームを作るコーチみたいな役割もあって…でも僕のチームは、全員そういう感じだと思いますね。オールラウンドで全部やれる人たちが集まっていると思います。

――ここでちょっと、プロフィールを振り返らせてください。プロのジュニアユースチームで活躍するほど熱中していたサッカーから、高校時代に音楽の世界への転身というのが、たぶん今までの人生で一番大きなターニングポイントだったと思うんですけど、今振り返るとどういう時期でしたか。

コロナ禍がすごく大きくて、コロナがなかったら大学でもサッカーやっていたかな?と思います。不謹慎かもしれないですけど、いい期間になったと思うし、音楽に触れる時間が多くなったので、音楽のほうが楽しいというか、「音楽やりたいな」という方向に変わっていったポイントでしたね。

れん

れん

――曲作りに関してはどうですか。初めて自分らしい曲ができたと思ったのは?

楽曲作ること自体が、本当にまだ初心者だと思っていて、音楽的知識もないですし、専門学校にも行ってないので。手探りでやってきたので、今も全部が新鮮ですね。その中で作ってきた曲は、全部が特別ですけど、思い出になっているのは1曲目の「嫌いになれない」ですね。初めてフルで制作した楽曲だったので。

――「嫌いになれない」は、今もロングヒットを続けている代表曲。どんなふうに作った曲ですか。

高校の先輩の恋愛話で、当時付き合っていた彼氏に浮気をされたという相談を僕が受けていて、その電話の中で聞いた言葉が歌詞になりそうだなと思ったので、電話しながら歌詞を書いていました。

――悪い男ですね(笑)。

(笑)相談に乗りつつ、「そうは言ってるけど、本当は嫌いにはなれないんだろうな」と思ったので、それがタイトルになったんですけど。

――実話ベースだったんですね。その後もそういう詞の書き方が多いですか。

そうですね。6、7割は僕の実体験だと思います。その他は、友達の話を聞いたり、アニメを見ていて、ふと思いついたりとか。

――れんさんと言えば、悲しい恋の歌。終わりの歌が多いのはなぜなんでしょう。

そうですね(苦笑)…書きやすいというか、最近はちょっと明るい曲が増えてきたんですけど、2、3年前からずっと、暗い曲のほうが書きやすいのと、暗い曲を書きたい僕の気持ちというか、心情だったのかもしれないですね。

――暗い曲のほうが書きやすいというのは…。

なんなんでしょうね? 幸せな時に暗い曲を書きたくなってしまうのか…矛盾しているんですけど、幸せなことを書くより、不幸というか、心の核にあるものを書くほうが深みがあるというか。

れん

れん

――わかる気がします。そんなれんさんの歌が、SNSを通じてたくさんの人に注目されていったわけですけど、自分の歌がみんなに届いていると実感したのはいつ頃ですか。

やっぱりコロナの時期ですね。あの時期はSNSしかなかったというか、SNSが唯一の娯楽だったと思うので、いろんな人が見てくれていたのかなとは思います。

――ちなみに、コメントってちゃんと読むタイプですか。

結構しっかり読んでますね。

――正直、勝手なことを書く人もいますよね。

(笑)あんまりその辺は、そこまで僕は気にならないほうなので。

――今はどうですか。ライブもやって、SNSも使って、音源も作って、どういう活動のバランスが一番いいと思っていますか。

そこまで深く考えてはいないですけど、SNSはこれからずっと重要になっていく一つのものだと思っているので、そこは継続しつつ、ライブもちゃんとやりたいなと思うので、7対3ぐらいですかね。楽曲のクオリティを上げることも含めて、7対3ぐらいのバランスでやっていくのがベストなのかなとは思います。

――それと、インスタのプロフィールに「誰かの孤独に寄り添えますように」と書いてあって、すごく印象的だったんですけど、それがれんさんのアーティスト性の中で一つ大きなテーマなのかな?と思っていて。

僕にはサッカーという日常がずっとあって、例えばセレクションとかトレセン(ナショナルトレーニングセンター)に行くと、自分のチームの人がいないから、バスの移動とか電車とかがすごい孤独なんですよ。そこでずっと音楽を聴いていたので、そういうところはあると思いますね。

――自分もその側だったから、聴く人の気持ちがわかるという。ちなみにその頃、一人でどんな曲を聴いてましたか。

ONE OK ROCKとか、スピッツが多かったです。セレクションの時はずっとスピッツの「春の歌」を聴いていました。その歌を聴いたあとに、いいプレーができたので、それ以来ずっと聴いていましたね。

――そんなふうに自分を励ましてくれたり、影響を受けたアーティストはほかにいますか。

影響を受けたのは…小学生の時にテレビでSEKAI NO OWARIを見て、いろんな人が音楽に触れて笑顔になったり、手を叩いたりとか、楽しそうなのを漠然と見ていて、「うわーすごい、僕もこうなれたらいいな」という感情になったのを覚えています。その頃はサッカーしかやっていなかったですし、歌を習っていたとかではないんですけど、漠然とそう思ったのは覚えていますね。

れん

れん

――今思うと、その頃にルーツはあったんですね。ライブについてはどうですか。初めて人前で歌ったのは?

初めて人前で歌ったのは、2021年の8月の京都のランタン祭りというイベントです。3000人ぐらいいて、すごい沢山の方々の前で歌いました。何曲歌ったのか覚えてないですけど、「嫌いになれない」がリリースされる前で、弾き語りで歌ったんですけども、ギターもおぼつかないですし、すごい緊張したのは覚えていますね。

――この仕事、向いてると思いました?

まったく思わなかったです(笑)。

――それが今ではツアーをやって、バックバンドをつけたり、いろんなパターンで精力的にライブ活動をしています。この4年間でライブパフォーマンスは成長できたと思いますか。

できたと思います。いろんな場所に行ったりとか、いろんな人に触れたりとか、音楽のジャンルもいろんな楽曲が増えてきたので、ライブはすごく楽しいです。

――YouTubeに上がっているライブ映像を見ると、お客さんに呼びかけたり、煽ったり、すごく自然体でフレンドリーな感じがします。

最近、そうなってきましたね。最近はよりライブというか、音楽に没頭できるようにはなりました。どう見られてるのか?とか、いろいろ気にしてしまう時期もあったんですけど、最近は自分の音楽に没頭できていて、納得出来るライブができてき始めたかなと思います。

れん

れん

――では、記念すべきメジャーデビュー曲になった「淡色の幸せ」について聞きます。これはドラマ『ソロ活女子のススメ5』の依頼を受けて作った曲ですか。

そうですね。トイズファクトリー一発目のタイアップで、「いかがですか?」というお話があったので、「ぜひ」という感じで書き下ろしさせてもらった曲になります。

――作り始めのきっかけは、歌詞、メロディ、サウンド、どこからですか。

主にメロディですけど、サビの「淡色に輝くの」というフレーズは、メロディと歌詞が一緒に出てきました。シーズン5の主題歌なので、シーズン4のドラマを見て制作しました。

――ソロ活がテーマのドラマですね。歌詞は、主人公の心情に寄り添う気持ちはありましたか。

そうですね。五月女さんという人が主人公なんですけど、その人が別の人に言った言葉がすごい印象的で、そこから書きました。「毎日自分に起きることをちょっとでも楽しめたり味わえたりすれば十分だ」という、この言葉が印象的で、ソロ活じゃなくても言えることかな?と思ったので、ここが核になって派生していって、できた曲が「淡色の幸せ」です。

――そのセリフにピンと来たということは、れんさんが元々そう思っていたということですよね。

そうですね。僕も共感できましたし、『ソロ活女子のススメ5』というストーリーが伝えたいものがこれだったのかな?と思って、ドラマ全体を通してのメッセージに聞こえたので、ここをチョイスしました。

――れんさんもソロ活、単独行動が好きなタイプですか。

そうですね。ご飯とかも全然一人で行きますし、サウナとかも行きます (笑)。

――そこに共感したんですね。

そうですね。でも、一人で行けない人も結構いるじゃないですか。そういう人は友達と行けばいいと思いますし。

――その人に合った楽しみ方をすればいいってことですよね。そしてこの「淡色の幸せ」、せつない曲が多いれんさんの曲の中では珍しく、明るさを感じる曲ですよね。

結構明るめですね。このドラマに暗い曲は当てはまらなかったので。ただ、開けた感じはしますけど、そこまでパッと明るくなるというよりは、徐々に開けていく感じをイメージしました。

れん

れん

――確かに。サビ前で一瞬マイナーコードになって、サビでパッと開けてメジャーコードになる、あそこが好きです。ああいうところ、アレンジャーさんと一緒に考えているんですか。

いや、コードは自分です。その部分は結構ポイントですね。

――すごくいいと思います。曲作りはギターですか、PCですか。

PCは使わないです。打ち込みができないので。そこはアレンジャーの竹縄航太さんがすごいと思います。

――この曲でれんさんを知る人も、たくさんいると思います。あらためて、曲紹介をお願いします。

どのシチュエーションでも聴ける曲だと思います。特に通勤とか通学で、「今日もいい一日にするぞ」という、一日の始まりにお勧めですね。毎日聴ける楽曲なのかなと思います。自分で自分のご機嫌を取るための、きっかけになれば嬉しいです。

――歌詞の最初に「大きな夢」が出てきますけど、今のれんさんの夢ってどういうものですか。

今は、ずっと音楽をやれれば一番いいなと思いますし、武道館のような大きいところでいろんな人を巻き込んで、ライブができたら幸せだなと思いますね。

――歌詞の最後で「まだ見ぬ街へ、新たな自分を」と歌うのが、象徴的だと思います。希望の歌ですね。

そうですね。ソロ活の旅と、自分を重ね合わせた感じです。

れん

れん

――そして6月からはワンマンツアーが決まりました。全国8都市を回るツアーで、『れん ONEMAN LIVE TOUR 2025-Molt-』というタイトルがついてますね。

Molt=モルトは脱皮という意味で、爬虫類の脱皮に使われる単語なんですけど。いい意味での進化というか、そこまで変わらないけど一皮剥けるというか、さらに磨きがかかったツアーにするぞ、という意味ですね。

――8都市というのはこれまでで最多ですけど、地方によってお客さんの反応が違うとか、感じていることはありますか。

やっぱり全然違いますね。前回は、名古屋がすごい元気だった印象があります。すごい盛り上がっていましたね。この間、中国でもライブさせてもらったんですけど、曲間ですごく盛り上げてくれる感じが印象的でした。そういうのは嬉しいですね。「ライブやってるな」と思います。逆に東京のお客さんは、静かに音楽を聴きに来ている感じがありますけど、全然それでも良くて、楽しんでもらえれば僕は十分なので。

――今、中国の話が出ましたけど、メジャーデビュー前に既に上海、杭州、ソウル韓国などアジアでの単独ライブをやっているのはすごいと思います。4月27日には、台北でのワンマンライブも予定していますもんね。海外ライブは、日本との違いとか、どんなことを感じていますか。

初めて海外でライブをやったのが中国の杭州という都市なんですけど、その時は、中国のことはまったく知らないし、言語も通じない中で、僕の楽曲を聴いてくれてる人が果たして本当にいるのか?という不安しかなかったですけど、すごくたくさん集まってくれたし、自分の楽曲を歌ってくれていたのが印象的でした。

――日本語で?

はい。だからめちゃくちゃ楽しかったです。海外ワンマンをやれたのは、自分の中ですごく大きかったと思いますね。

――それこそSNSの世界では、国境も言語も超えていけますよね。そういうグローバルな活動は、今後も意識していきますか。

そうですね。わりと初期の頃から、TikTokのコメント欄でも海外の方がすごく多かったので、変わらずにという感じです。日本だけとか、元々そこまで意識はしてないです。

――頼もしいです。最後に一個だけ質問を。2021年にリリースした「Promise」という曲に、「不器用な僕にでも歌でなら伝えられるから」というフレーズがあって、すごく印象に残ったんですね。あれは、れんさん自身のことですか。

いや、どうですかね(照笑)。わりと言葉でも伝えられるんですけど、やっぱり恥ずかしいこともあるじゃないですか。そういうものを、歌声や表情で伝えられるものが音楽でもあるかな?と思って、あのフレーズを書きましたね。今聴くと、すごく初々しいなと思います。

――そうですね。初々しくて、切なくて。それは今もずっと、変わらない気がします。

なんなんですかね。声なのかな。

――声は、あると思います。何を歌っても切なさを感じるというか。

声で、そういう歌になってしまうのもありますね。どんなに幸せな曲を歌っても、終わりの感じが出ちゃうというか。僕は本当に、全てにおいて終わりがあるというのが根本にあるので、それが歌詞も出ちゃうんですよね。

――それは人生でも、恋愛でも?

そうですね。永遠はないから、と思っちゃうんですよね。それが声や歌詞に出ているんでしょうね。

――それは最初のほうに聞いた、「終わりの歌が多い」ということにも通じることかもしれない。でもそういうふうに思っている人って、逆に生きる力が強いと思いますね。永遠がないからこそ、今を全力で生きるというか。

そうかもしれない。僕、メンタルは別に弱くないので。

――サッカー選手でしたからね。そう考えると、アスリートのメンタルがあって、せつない声があって、繊細な恋愛や人生を歌えるのって、最強のアーティストじゃないですか。

…あんまり言われたことないですけど(笑)。でも確かに、ずっとサッカーをやってきた事はすごい一つの武器かなと思います。

――すごい個性だと思います。今後の予定は、リリースもライブもどんどん攻めていく感じになりますか。

ここ3か月ぐらいは、ツアーも含めてライブがたくさん入ってきているので、その中でも制作をして、新曲も出したいなと思っているので。今年1年はただひたすら、やれることをやっていくと思います。毎年そうなんですけどね、僕の場合は。

――ここから2年後、3年後、5年後、どのくらいまでイメージを描いてますか。理想のアーティスト像というか。

フェスが好きなので、大きなフェスに呼んでもらえるようなアーティストになりたいのと、いろんな人を巻き込んでいけるようなアーティストになりたいですね。それと、今のこのチームじゃないと、たぶん僕は音楽ができないと思うので、このチームを大事にしながら、やれることをやっていこうと思っています。

取材・文=宮本英夫

れん

れん

関連タグ

関連タグはありません