「CENTRAL」台北公演、熱狂のうちに幕 新しい学校のリーダーズ キタニタツヤ 櫻坂46らが日本の響きを届ける

4月19日、新しい都市型フェス「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025」(以下「CENTRAL」)の台北公演が開催され、新しい学校のリーダーズ・キタニタツヤ・櫻坂46・HANA・J.Sheonの全5組が出演した。
2,200枚のチケットは完売し、会場は満員の観客で埋め尽くされた。「CENTRAL」は、「日本の響きを世界へ」をコンセプトに掲げ、2025年4月4日~6日の3日間にわたり横浜で初開催された。国内公演では、乃木坂46・YOASOBI・Creepy Nutsといった豪華アーティストが出演し、3日間で約8万人を動員。音楽とエンタテインメントが融合した都市型フェスとして、大きな注目を集めた。
その勢いを受けて開催された台北公演には、日本のカルチャーを代表するアーティストが現地の観客にそれぞれのパフォーマンスを通じてその魅力を伝えた。櫻坂46にとっては今回が台北での初公演となった。横浜公演に出演した乃木坂46、コラボレーションを果たした日向坂46に続き、坂道グループ全グループが「CENTRAL」に参加したことになる。またHANAにとってはキャリア初の海外ステージとなり、アーティストと観客が記念すべき瞬間を共有する特別な一夜となった。
さらに、4月26日にはクアラルンプール公演が予定されており、台北に続いて新しい学校のリーダーズ、横浜公演にも出演したCreepy Nuts、全3公演への出演となるキタニタツヤ、そして現地を拠点に活躍するK.I.Oとともに、「日本の響きを世界へ」届けるべく、熱いパフォーマンスが繰り広げられる予定である。
以下、ライブレポートが到着したので掲載する。
J.Shoen
オープニングアクトは台北出身の新世代R&Bアーティスト、J.Shoenが務めた。ステージに登場すると、自身の原点であるデビューシングル「You’ll never know」をメロウなサウンドで響かせた。家族と共にニューヨークで暮らした経験もある彼が紡ぎ出すのはメロディアスなR&Bである。
中華圏のグラミー賞とも呼ばれる金曲奨の最優秀中国語男性歌手賞にノミネートされた実力を示し、心に染み入る歌声とメロディーで会場の視線を一気に集めた。「LFG 卡一下」では、ミディアムアップテンポなリズムにオーディエンスたちが身体を揺らした。「「CENTRAL」に招待されてうれしい」とJ.Shoenは語った。
最後に歌ったのは「Ballad 輸情歌」である。中華圏のインディ音楽アワード・金音創作獎(Golden Indie Music Awards)で最優秀R&Bソング賞(最佳節奏藍調歌曲獎)に輝いたこの曲で、続くステージへと会場を温めた。
キタニタツヤ(Tatsuya Kitani)
本日最初にステージに登場したのは、キタニタツヤ(Tatsuya Kitani)であった。ステージに登場すると大きな歓声が沸き上がった。1曲目に披露したのはアニメ「BLEACH千年血戦篇」のオープニングテーマ「スカー」であった。
温まった会場に「多謝!Thank you」と声を上げると、ギターを置いて歌ったのが「Rapport」であった。キタニがステージを動くとファンも歓声を上げて応えた。「私が明日死ぬなら」では会場から手拍子も起こった。
小指を高く掲げ、台北のファンらと約束を交わした。「化け猫」で会場の熱気は一段階高まり、再びギターを持ち掻き鳴らしたのが「ずうっといっしょ!」。数多くの歌い手がカバーするほどの中毒性あるこの曲で会場のボルテージは最高潮に達した。会場から「タツヤ、サイコー!」と声が掛かると、「台北、サイコー!」とキタニは叫び返した。
最後はTVアニメ「呪術廻戦 懐玉・玉折」のオープニングテーマとなった「青のすみか」を熱唱すると、会場も大きな拍手で揺れ動いた。来月には初の海外ツアーとして台北での単独ライブも控えているキタニは、「再見!(またね)」と叫んでステージを後にした。
HANA
4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりながら、早くも海外初ステージに登場したのは、オーディション番組「No No Girls」から誕生した7人組のガールズグループHANAであった。
この日は、「Drop」からスタートした。パワフルなダンスと力強い歌声、堂々たるパフォーマンスで会場を沸かせた。続いて「Tiger」では椅子を使ったダンスパフォーマンスを披露し、会場はグルーヴに包まれた。MCでは力強いダンスとは一転、1人1人自己紹介しながら、小籠包や地瓜球(さつまいもボール)など台北で印象的だった食べ物の話も飛び出す可愛らしい一面も見せた。
「HANA」と叫ぶ彼女たちの掛け声に「Bloom Bloom」と返すオーディエンスたちも楽しんでいた。ラストに披露したのは4月23日に発売されるデビューシングル「ROSE」であった。
すでに配信済みとあって会場も大いに盛り上がった。映し出されるステージのバラの花の上で華麗に踊るHANAは、今後の活躍に期待を持たせた。
新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)
チャイムが鳴り響くと会場の準備は整い、手拍子で迎えたのは新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)であった。
「Change」のイントロが流れると、あちこちから歓声が上がった。彼女たちがZepp New Taipeiのステージに立つのは昨年のWorld Tour PartⅠに続き2度目であった。
慣れた様子でステージを縦横無尽に動き回った。ホウキを片手に「Arigato」を熱唱すると、ファンたちは両手を上に挙げて右へ左へ揺れた。「こんにちは!」と日本語や中国語、それに英語も交えて巧みにコール&レスポンスを行い、会場を巻き込むのが上手な彼女たちのペースに誰もが声を上げ、身体を揺らした。長ラン風の衣装を身にまとえば、ファンも承知とステージからの掛け声にジャンプで応じた。
揺れる会場に鳴り響いたのは「Pineapple Kryptonite Remix」であった。
続く「Tokyo Calling」ではSUZUKAが客席に乱入し、会場のボルテージは一気に上昇した。2階席も立ち上がり声援を送った。
ラストは先月発売されたばかりの新曲「One Heart」を披露し、ポップなナンバーに会場は一体となり温かな空気に包まれた。最後は全員で写真撮影を行い、ポーズはもちろん♡であった。たくさんのハートでいっぱいになった客席に向けて「また会おう!」と言葉を残し、ステージを後にした。
櫻坂46(SAKURAZAKA46)
「Overture」が流れると、色とりどりのペンライトの光が会場を埋め尽くし、この日を待ち望んでいた台北Buddies(ファン)たちの想いが伝わってきた。
高まる熱気の中、ステージに登場したのは、この日のトリを飾った櫻坂46(SAKURAZAKA46)であった。台北初のステージは「Start over!」から始まった。黒と赤の衣装に身を包み、ファンたちを魅了した。「BAN」「流れ弾」と立て続けに3曲を披露し、パワフルでダイナミックなダンスは単なるアイドルとしてだけではないパフォーマーとしての姿を台北のファンに示した。
松田里奈は「熱気が伝わってくる」と語り、彼女たちの笑顔が絶えなかった。曲を重ねるごとに会場の熱はますます強くなった。「初めての台北ライブ、会えてうれしい!」と山崎天は述べた。
ラストはポップなナンバー「UDAGAWA GENERATION」で締めくくった。
4月26日~は全国ツアー「5th TOUR 2025 Addiction」、4/30には2ndアルバム「Addiction」の発売を控える彼女たちであり、この春は唯一の一期生・小池美波の卒業と四期生となる新メンバーの発表も続いている。
新生櫻坂46の活動にますます期待が高まっている。感動の余韻を残し、台北公演は終了し、4月26日に開催される「CENTRAL」クアラルンプール公演へとバトンをつないだ。
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