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音楽CD店頭売上が前年比27.4%減でピーク時の半分に

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音楽・映像ソフトの市場調査を行っているエス・アイ・ピーが、2009年の音楽CD店頭売上動向を発表した。

同社の調査によると、2009年のCD店頭売上金額は、前年比27.4%減の236,354百万円となり、2005年以降、辛うじて年間売上3,000億円台をキープしてきたが、2009年はついに2,000億円台になり、1998年の半分以下の売上金額となった。

アルバム・シングル別売上金額は、アルバムが前年比28.6%減の197,807百万円、シングルは前年比20.9%減の38,547百万円と前年を下回った。

枚数では、アルバムが前年比30%減の70,614千枚、シングルは前年比23.4%減の31,002千枚と同じく前年を下回っている。

しかし金額・数量の落ち込みに比べ、平均単価はアルバムが2.1%、シングルが3.3%と共に微増。これは通常盤に加え、DVDなど付加価値のついた高価格商品を同時に発売する販売方法が定着したため。

ジャンル別売上金額では、邦楽が前年比27.6%減、洋楽が26.6%減と大きくダウン。これは音楽ファンの中心ジャンルである邦楽のJポップス、洋楽はロック&ポップスの売上の減少が大きな要因となっている。

総合シェアではソニーが18.6%でトップとなった。ソニーの首位はビッグヒットではないものの、加藤ミリヤをはじめ、いきものがかり、遊助など、邦楽アルバムとシングルでスマッシュ・ヒット級の数が多く、また旧BMGグループとの統合・再編の効果によるものが大きい。洋楽に関してはユニバーサルが24.9%でトップをキープしている。
 


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