レコ協、2010年度「音楽メディアユーザー実態調査」実施

日本レコード協会は、2010年度「音楽メディアユーザー実態調査」を実施し報告書としてとりまとめた。

この調査は、世代間の比較およびトレンドの分析の二つの視点から、音楽CD、音楽DVD、着うた等の音楽メディアの需要を総合的に把握することを目的として1986年以降、毎年実施してしているもの。

今年度はインターネットメディア（特に無料動画配信サイト）とCDショップの利用実態に焦点を当てた調査を実施した。

【調査実施概要】
　調査対象者：12～69才男女（中学生は親の代理回答）
　調査エリア：全国
　調査方法：インターネットアンケート調査
　サンプル数：5046
　調査日時：2010年8月10日（火）～16日（月）

報告書は、同協会ウェブサイト（URL: http://www.riaj.or.jp/）からダウンロードするか、同協会広報部へ問い合わせることで入手できる。

【調査結果】
今回の調査によると、動画配信サイトについては、2人に1人がYouTubeを、4人に1人がニコニコ動画を、音楽を楽しむために利用している。無料動画配信サイトから音楽ファイルをダウンロードした人は4人に1人で平均32.6曲。プロモーション手段として動画配信サイトの役割は大きいが、一方で購入の阻害要因や違法ダウンロードのソースにもなっている。
また、CDショップの利用実態については、店舗来訪率は58.2％でECサイト来訪者（44.4％）を上回り、店舗のみ利用者は22.2％となった。また、店舗・ECサイトとも若年層の訪問回数が多い結果となった。「購入目的商品なしでの来店」が多い人が半数近くおり、特に買う目的がなくふらっと来店した人の3人に1人は購入経験があることから、店頭での購入促進施策の展開は、大いに可能性があることがわかる。
 

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