チケット販売の楽天エンタープライズが倒産

ビジネス

楽天エンタープライズが、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は約20億円。

楽天エンタープライズは、楽天の全額出資により楽天インベストメントとして設立。投融資事業を展開していたが、ビットウェイブより事業譲渡を受け、インターネットによるコンサート、イベントほかのチケット販売に業態転換。同時に楽天エンタープライズに商号を改称する。

平成16年1月には、ローソンチケット(現ローソンHMVエンタテインメント)と業務提携し、平成17年2月より興行チケットの共同販売事業を開始。その後、楽天が「楽天オークション」サービス内で、興行チケットの取り扱いを開始したことから19年3月、ローソンチケットとの業務提携を解消。「楽天チケット」の名称で幅広くチケット販売を行っていた。

しかし、チケット販売に事業転換を図って以降、システム投資や販売管理費などの負担により赤字を連続。22年12月期には債務超過が15億円を超えた。今期も低迷を抜け出せないさなか、東日本大震災の影響を受け、チケットの宅配サービスに遅延が生じるなど業務に支障を来たす事態が発生。業績回復の見通しが立たないことからグループのチケットスターに事業譲渡し、6月30日の株主総会で解散を決議していた。

出典:東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1213231_1588.html

関連タグ

関連タグはありません