ミュージック・ジャケット大賞、大賞は桑田佳祐「MUSICMAN」
ミュージック・ジャケット大賞実行委員会は、音楽パッケージの魅力をより多くのユーザーに訴求すると共に、CDなどの音楽ジャケット文化の継承・発展を目的に、ジャケットのアートワークの制作に関わるアーティスト、ジャケットデザイナーおよび制作者を顕彰する「ミュージック・ジャケット大賞」を制定、投票結果によって、下記の通り、受賞作品が決定した。
大 賞 | 桑田佳祐『MUSICMAN』 |
---|---|
準大賞 | 鈴村健一「CHRONICLE to the future」 androp「door」 |
特別賞 | ザ・ローリング・ストーンズ 「FROM THE 70’S TO 00’S コレクターズ・ボックス VOL.1」 |
第1回目となる「ミュージック・ジャケット大賞 2011」は、2010年4月1日から2011年3月31日の間に日本レコード協会会員社より発売された国内制作の音楽CD作品(洋楽を含む)を対象に、1次審査では、同協会正会員13社のデザイン業務に関わる担当者が、エントリーされた235作品の中から、自社タイトル以外で秀逸と思われるタイトルを審査し、大賞候補50作品および特別賞候補の限定盤15作品を選出した。
続く2次審査は、9月20日より10月31日まで特設サイト(http://mja.jpn.com)において、大賞候補50作品を一般ユーザーによるWEB投票で受け付けると共に、大阪(9月23日~27日 会場:HEP HALL)と東京(10月12日~16日 会場:新宿髙島屋)で開催された「Music Jacket Gallery 2011」では、同候補作品ならびに特別賞候補の限定盤15作品の会場投票が行われ、各投票結果によって、受賞作品が決定。
以下、受賞作品と受賞者の方々のコメント。
ミュージック・ジャケット大賞 2011 受賞作品
■大賞
桑田佳祐『MUSICMAN』
VICL-63600 2011/2/23(ビクターエンタテインメント株式会社)
桑田佳祐氏の受賞コメント
この度は『MUSICMAN』を、記念すべき第一回「ミュージック・ジャケット大賞2011」の大賞に選んでいただいたとのことで、大変光栄に思っております。ありがとうございます。
この『MUSICMAN』は制作途中、病気のため途中作業を中断せざるをえなかったことなどもあり、とても思い入れの深いアルバムとなりました。おかげさまで数多くの方々にお聴きいただいているようですが、そんな作品のアートワークまでもが、高い評価をいただけたことを本当にうれしく思います。ジャケット制作に関わってもらったスタッフにも改めて感謝したいと思います。
これからも『MUSICMAN』以上に、皆様に楽しんでいただけるような音楽を作り続けていきたいと思っております。この度は本当にありがとうございました。
■準大賞
鈴村健一『CHRONICLE to the future』
LACA-15103 2011/3/7(株式会社ランティス)
鈴村健一氏の受賞コメント
はじめまして鈴村健一と申します!
この度は素晴らしい賞をいただきましてとても感謝しています!
僕の本職は声優です。声優の仕事は演じさせていただいたキャラクターに命を吹き込む仕事。とてもやりがいのある仕事です。
でも、キャラクターを0から作ることは出来ません。
僕にとっての音楽活動は0から作品を作るための挑戦です。
音楽活動開始から3年。0を1にする喜びは僕の創作活動に大きな意味をもたらしてくれました。
僕の頭の中で生まれた小さなイメージを大きく膨らませていただいた結果、今回のジャケットは完成しました。
僕の挑戦に力を貸してくださった皆様に感謝!
いただいた賞を力に変えてこれからもあらゆる活動に挑んでいきます!
androp『door』
WPCL-10892 2011/2/16(株式会社ワーナーミュージック・ジャパン)
andropの受賞コメント
このたびは、大変素晴らしい賞を受賞させて頂きありがとうございます。
この作品「door」のパッケージは、収録されている8曲分の8枚の白い扉で構成されています。聴くヒトそれぞれの思い思いの色で染めて、新たな心の扉を開け放って欲しいというメッセージが込められています。
僕らにとってCDを聴く上でのパッケージは、ライブで言うところの照明や映像など、主役を補完する、言い換えればより曲のイメージを具体化する意味で欠かせない大切な要素です。
これからもandropの世界観を表現し続け、そのパッケージを手に取ることで聴くヒトがより音楽を身近に、自由に楽しんでもらえることを切に願っています。
■特別賞
ザ・ローリング・ストーンズ『FROM THE 70’S TO 00’S コレクターズ・ボックス VOL.1』
UICY-91558~71 2010/6/30 (ユニバーサル ミュージック合同会社)
ユニバーサル ミュージック合同会社
ユニバーサル インターナショナル制作編成本部
カタログ・マーケティング・グループ
塩川直樹氏の受賞コメント
この度は特別賞を頂き有難うございます。本作は1970年代以降のストーンズの作品を紙ジャケット仕様で纏めたもので、2008年に発売した同60年代ボックスの続編です。
日本が誇る“紙ジャケ”は、今や欧米の好事家の注目も集めるカタログの花形商品ですが、その凝った仕様ゆえ価格は決して低くありません。それでも「買って良かった」と言ってもらえるよう、このシリーズでは“箱”と“特典”にもこだわりました。特に箱は遊び心をくすぐる“Box in Box”仕様で、LP大でもCD大でも使用可能。気が向けば“額縁”にもなります。
パッケージ商品には厳しい昨今ですが、この賞を励みに、今後も価格以上の価値を感じていただける商品を提供していきたいと思います。
【ミュージック・ジャケット大賞 2011 開催概要】
■名称
ミュージック・ジャケット大賞 2011
■主催
ミュージック・ジャケット大賞実行委員会
※1ミュージック・ジャケット大賞実行委員会は、日本レコード協会 マーケティング委員会の需要拡大WT傘下に設置されたミュージック・ジャケット大賞分科会と株式会社金羊社(事務局担当)で運営。
■対象作品
2010年4月1日〜2011年3月31日の間に発売の国内で制作された音楽CD作品(洋楽含む)。
※日本レコード協会会員社から発売された商品が対象。
■審査方法
1次審査:日本レコード協会正会員13社のデザイン業務に関わる担当者により、エントリーされた235作品の中から、自社タイトル以外で秀逸と思われるタイトルを選出、得点の高い順に大賞候補50作品および特別賞候補の限定盤15作品を決定。
2次審査:一般投票を実施し、一次審査並びに一般投票の結果により、大賞1作品・準大賞2作品・特別賞1作品を決定。
■一般投票
WEB:9月20日〜10月31日の間、特設サイト(http://mja.jpn.com)において、50作品の投票を実施。
MJG会場:大阪(9月23日〜27日 会場:HEP HALL)と東京(10月12日〜16日 会場:新宿高島屋)で開催された「Music Jacket Gallery 2011」会場にて、大賞候補50作品および特別賞候補の限定盤15作品の商品を展示し、投票を実施。
情報の提供元:ミュージック・ジャケット大賞実行委員会
関連リンク
関連リンクはありません