音制連、NEW YEAR PARTY 2012 開催
1月18日、一般社団法人日本音楽制作者連盟(FMPJ、音制連)の新年懇親会が開催された。
会場となった渋谷セルリアンタワー地下のホールには、1,400人を超える音楽関係者が集まり、盛んな交流が行われた。
会は、東日本大震災の被災者へのお見舞いと、被災地に対する音制連の取り組みがスクリーンに写し出されスタート。続いて、司会のテレビ朝日 竹内由恵アナウンサーの紹介で各役員が壇上へ。
各役員紹介の後、はじめに、音制連の大石理事長が登壇、日本の音楽のより積極的な海外進出と業界の結束を呼びかけ挨拶を行い、その後、日本レコード協会の北川会長が、世界における日本の業界の健闘ぶりを述べた。
そして、音制連が取り組んだ昨年5月14日に大阪万博記念公園において開催された東日本大震災復興支援チャリティーコンサート「WWW in KANSAI」出演アーティストを代表して、武田鉄矢氏が日本の音楽の美しさへの思いに触れながら、乾杯の発声を行った。
中締めでの、恒例となった菊地常務理事の力強い応援エールには会場全体から盛大な拍手が送られ、2012年の業界全体の発展祈念を改めて確かめる会となった。
「昨日、17日は阪神淡路大震災17年目でした。また、東日本大震災被災者のみなさんは今も厳しい状況におかれている。まずは心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災を機に、アーティストがより自らのチカラで動き出しているのを感じている。2012年はそのようなアーティストが台頭してくるのではないかと思います。
日本からの海外発信の動きもますます盛んになっている。アーティスト及び、楽曲権利者もある程度の思い切った判断をもって、コンテンツを海外に出していくことが必要になってくる元年になってくるかと思います。
音制連加盟社も、これまで通り国内の市場開拓を進めながら、さらにオールジャパンで全世界に出て行くというところに向かっていきたいです。」
(大石理事長)
「昨年の震災により、新年の挨拶に代え、心よりお見舞いを申し上げます。
2011年は、様々な出来事を通して、音楽の力や素晴らしさを改めて実感する機会がたくさんあった。
最近の日本の音楽業界を取り巻く状況に対しては、厳しいのではという声もよく聞かれるが、海外に比べれば、日本はまだ非常に恵まれている。以前では考えられないことだが、昨年パッケージと配信を合わせた売上がアメリカを抜いて世界でナンバーワンの時期もあった。日本は世界から、まだうらやましがられる状況にあるので、業界全体で共生から共栄を目指していきましょう。」
(日本レコード協会 北川会長)
「東日本大震災被災者のみなさまには心よりお見舞い申し上げます。
今回の一連の出来事を通して、アーティスト代表として、改めて歌のチカラを実感している。
日本の風土を表す、美しい叙情歌を作り続けることがこの日本の大地を鎮めるのではなかろうかと、今年はそんな気持ちで新年を迎えました。今年も美しい日本の叙情歌を美しい日本の言葉で作っていきたい。日本の美しい歌が、日本から世界に運ばれますように。」
(武田鉄矢氏)
エールを行う、菊地常務理事((株)ハンズオン・エンタテインメント代表)
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