SP盤デジタル化協力で金沢蓄音器館に感謝盾贈呈

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14日、歴史的音盤アーカイブ推進協議会の佐藤 修代表幹事は、石川県・金沢蓄音器館を訪問し、SP盤音源のデジタル化事業への協力に感謝の意を表し、同館の八日市屋典之館長に記念の盾を贈呈した。

当日は佐藤代表幹事が同館を訪問し、八日市屋館長に協力への謝辞を述べるとともにSP盤をモチーフとした記念の盾を贈呈した。

八日市屋館長からは「金沢で大切に保存されてきたSP盤が文化的資産の保存に役立てることができ大変うれしい。」と語った。

その後、佐藤代表幹事は金沢市の山野之義市長を表敬訪問し、同館の協力に対する感謝の意を伝えた。

歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC※)は20世紀前半に製造されたSP盤の音源を保存し、歴史的・文化的資産であるこれらの音源を広く国民に公開、伝承することを目的として2007年に設立された団体で、日本放送協会(NHK)、日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本芸能実演家団体協議会(芸団協)、日本伝統文化振興財団、日本レコード協会(RIAJ)の5団体で構成されている。

HiRACでは、1900年初めから1950年頃までに国内で製造された音楽・演説等のSP盤を対象に、5万音源のデジタル化に2009年から着手した。このデジタル化作業を進める過程で、劣化や散逸でデジタル化ができていなかった音源が収録されたSP盤を金沢蓄音器館が所蔵していることが判明し、昨年末に同館はSP盤を無償で提供。約1700音源のデジタル化を行った。

なお、デジタル化を進めている約5 万音源は保存・公開のために国立国会図書館に順次納品しており、今月末までに約3万7千音源の納品を完了する予定。また、国立国会図書館では2011年5月から館内における納品済みの音源の公開を開始しており、1月末現在約26,000音源が館内で聴取することが可能で、一部の音源はインターネットでも提供されている。
 
※ HiRAC:Historical Records Archive Promotion Conference