JASRACに無罪判決、排除命令取り消し

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12日、放送分野における包括契約が独占禁止法に該当するとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)に出されていた排除措置命令について、公正取引委員会が排除措置命令を取り消す審決を出した。これにより、JASRACは一転無罪となった。

包括契約が他の管理事業者の事業活動を排除する効果を有することを認める証拠はないため、独占禁止法第3条に違反する事実が認められないと判断した。

JASRACは、公正取引委員会の排除措置命令を不服として2009年2月に審判を申請。同年9月には排除措置命令の全部の取消しを求める審判請求を申し出た。さらに、同年10月には、排除措置命令の事実認定に重大な誤りがあることを主張し裏付けとなる証拠を提出。2011年6月に最終意見を踏まえて口頭で意見陳述を行っていた。