ソーシャル時代の音楽ビジネスを徹底分析、書籍「ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略」10/25発売
音楽の世界で活躍する実業者、山口哲一氏、松本拓也氏、殿木達郎氏、高野修平氏の共著による音楽ビジネス書『ソーシャル時代に音楽を“売る”7つの戦略 〜 “音楽人”が切り拓く新世紀音楽ビジネス』が、10月25日にリットーミュージックから発売される。
同書ではソーシャル時代に音楽を売るための戦略を、ソーシャルメディアを土台に、PR、ミュージックビデオ、レガシーメディア、ディストリビューション、ライブ、成果報酬型プロモーションの7つのフェイズに沿って、豊富な取材や実例を元に紹介されている。
また、発売にあたり著者4名からコメントも届いている。
山口哲一氏コメント
●今回の書籍に込めたメッセージや思い
まず、音楽ビジネスと取り巻く環境が大きく変わったし、もっと変わろうとしていることを知って欲しいです。
そして、日本の音楽業界の良いところと、変えるべきところを考えるきっかけになればよいなと思っています。
個人的には、“音楽愛”が溢れる仲間と一緒に本が書けて嬉しかったです。
●お薦めのポイント
4人の著者が職種も立場も違うので、複合的な視野で音楽ビジネスが検証できると思います。
その違う4人が、音楽が好きなことと、楽曲やアーティストを広める方法を真剣に考えていることは共通なので、1人で悩んでいたという読者には、勇気を与えられるかもしれません(笑)。
●執筆して見えてきたこと
新しい可能性を探しながら、意見交換をしていくような、インタラクティブな場が必要だと感じました。
ITサービスの潮流は流れが速く、3ヶ月位で潮目が変わるので、きちんとウォッチングしながら長期的な視野で語るようなメディアを作れると良いなと思っています。
まずは、この本のFBページ(http://www.facebook.com/socialmusic7)がそんな場になると嬉しいです。
松本拓也氏コメント
●今回の書籍に込めたメッセージや思い
ここ4年ほどミュージックビデオ企画制作やキャスティング、ネットを中心とした音楽プロモーションで仕事をさせていただいた事例や考えたことをまとめました。特に、ガラケーからスマホへの移行やストリーミングサービス開始前夜の日本の音楽業界に大きな変化がある中、プロモーションをどうしていくか?自分の中で悩みのある中での執筆だったのですが、自分自身の考えをまとめたこと、共著の皆さんの文章を読んで、未来が拓けてきました。
●お薦めのポイント
著者4人が音楽とソーシャルメディアに関わりを持ちながらも、それぞれ別の立場と視点を持って執筆している点です。ある意味、バラバラとも言えるかもしれませんが、そこを魅力だと思っていただきたいです。
●執筆して見えてきたこと
自分のプロモーション手法に危機感を持っていたのですが、今後も活用していける道筋が見えました。また、特に高野さんのソーシャルメディアの考え方は体で覚えたいなと感じており、実践していきたいです。共著者の山口哲一さんと殿木達郎さんとはj-Pad Girlsのプロジェクトでご一緒しているので(http://www.facebook.com/jpadgirls)、書籍の内容が体現できるよう結果を出していきたいです。
殿木達郎氏コメント
●今回の書籍に込めたメッセージや思い
インターネット黎明期1997年に「音楽×IT」で時代が変革できると直感的に思い今日まで音楽産業におけるITを取り入れた様々な仕組みを創ってきました。その経験をベースに、今の時代における音楽ビジネスの効率かつ効果的な方法を紹介できればと思っています。
そして、まだまだ語りたいことがたくさんあります。
タイトルにある通り、「ソーシャル時代」にふさわしい情報の共有と拡がりが本書をきっかけに繰り広げられればと思います。
●お薦めのポイント
4人の執筆者とそれをまとめる編集者。まるでバンドとプロデューサーが1つになり作品を創った感じです(笑)。
それぞれの専門分野、視点は様々で会議の度にディスカッションになる様子は、まるで曲作りのリハでジャムりながら新しい曲が完成していく感じです。そして、全員が「音楽を愛し、音楽ビジネスに未来を抱き、そして音楽ファンである」ということ。
評論的な視点ではなく、日々各人が葛藤して生み出したリアルなコトが書かれています。
●執筆して見えてきたこと
1人では思いつかなかったことが、共著という形で実現することで課題がダイナミックに解決され、さらに新しいモデルも生まれました。
特に、考え方をシフトさせることで、大きな可能性もあるのだということを体感できたことは、音楽人としてこれからの未来がとても楽しみです。そして、このことをより多くの音楽人の皆さんと共有し音楽産業を盛り上げていければと思います。特にアーティストの皆さんには、お伝えしたいことがたくさんありますね。そもそも僕の原点もそこなので。
高野修平氏コメント
●今回の書籍に込めたメッセージや思い
音楽ビジネスは新しい時代を迎えつつあります。
その中で著者たちそれぞれが違う立ち位置で執筆したというのが、とても価値あることだと思います。僕は音楽を愛するリスナーとして、ソーシャルメディアマーケティングを専門とする人間として、これからの音楽ビジネスにおけるソーシャルメディアとの関わりあいを書きました。多様化する時代の中で、答えはひとつではありません。だからこそ、ここに集った著書の方々と一緒に執筆することで学べることが数多くありました。
音楽って素晴らしいものです。その素晴らしいものを輝かせられるヒントがこの本には詰まっていると思います。
●お薦めのポイント
多面的で多様な視点と論点で書かれていることだと思います。
ジャムセッションのように、4人がコトバという演奏を繰り広げることで見える景色が、この書籍にはあると思います。
そのどこかに読者の方が【共感】してくれたらいいなあと思います。
読む視点や立ち位置で書籍の色が変わるところが面白いと思います。
単著では描けない色彩が文字の一言一言、行間のあいまあいまに垣間見える。
そして、その色を読んだ方が自由に加えることができる。
そういう多面的で立体的な世界があることではないでしょうか。
●執筆して見えてきたこと
初めて共著という形で執筆させて頂きましたが、とてもライブ感がありました。
それが「協働」ということなんだと思います。
読者の方々がこの書籍を読んでたくさんの視点を読めるとおり、書いている僕自身にも全く同じことが起きていました。
書きながら自分の世界が広がるという経験は、非常にワクワクしました。
商品情報
著者:山口哲一、松本拓也、殿木達郎、高野修平
定価:1,680円(本体1,600円+税)
仕様:A5判/208ページ
発売日:2012年10月25日
詳細:http://www.rittor-music.co.jp/books/12317306.html
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