音楽ファイルの不正アップロードを行なった25名の情報開示請求を実施
日本レコード協会会員のレコード会社は、インターネットへの接続を提供するインターネットプロバイダ(ISP、以下プロバイダ)16社に対し、今年の6月と7月にグヌーテラ(Gnutella)ネットワークを利用して権利者に無断で音楽ファイルを公開していた25名の氏名等の開示を求める請求を行なった。
この25名は、グヌーテラ(Gnutella)ネットワークに接続するファイル共有ソフト「Cabos」や「Limewire」を利用して権利者に無断で音楽ファイルを公開し、同協会会員レコード会社が持つ著作隣接権(送信可能化権)を侵害していた。このため、当該レコード会社は、「プロバイダ責任制限法」第4条第1項に基づきプロバイダに対し25名の住所や氏名等の情報の開示を求めたもの。
同協会会員レコード会社は、これまでに、情報の開示を受けた31名のユーザーとの間で反省文や誓約書の提出、あるいは、損害賠償金の支払いによる和解をしている。
また、ファイル共有ソフトを利用した最近の事件では、今年4月、同協会会員レコード会社の告訴により、ファイル共有ソフト「Cabos」を利用して権利者に無断で音楽をアップロードしていた者が茨城県警察竜ケ崎警察署に逮捕されている。
さらに、同協会は2010年4月から「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(略称CCIF)」に参加し、Winnyを利用して音楽ファイルなどをアップロードしている者に対してプロバイダを通じて注意喚起するメールの送信を行っている。
■日本レコード協会:http://www.riaj.or.jp/
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