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台湾・香港で海賊版販売を相次ぎ摘発、28歳女性と17歳男性がそれぞれ逮捕

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一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)ロゴ
2014年11月、台湾においてインターネットオークションサイトを悪用して海賊版販売を行っていた女性、および、香港の店舗において海賊版販売を行っていた男性がそれぞれ摘発された。

台湾の刑事警察大隊(IPR Police)は、2014年11月6日、コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の要請に基づき、オークションサイトを悪用しアニメ・ドラマ・映画などの日本コンテンツの海賊版を販売した容疑で台北市内のマンションを家宅捜索し、この部屋に住む女性(28歳)を逮捕した。台湾においてオークションサイトを悪用した日本コンテンツの海賊版販売の摘発は今回が2回目。

押収されたのは日本のテレビドラマの海賊版DVD 2,356枚。これは、同年2月20日の台北市大安区における類似案件の2倍の規模になる。

IPRPの調べによると、女性は、金銭目的で、自ら購入した海賊版をオークションサイトに出品していたことを認めている。海賊版1セット当たり、200~250台湾ドル(約760~950円/2014年11月27日現在)で出品し、これまでに1,500セット以上を販売していることから、海賊版販売による被害は、売り上げにして少なくとも300,000台湾ドル(約114万円/2014年11月27日現在)相当に上ると推計される。

また、香港の知的財産に関する捜査機関である香港税関は、2014年11月25日、九龍の旺角(Mongkok)地区にある「信和中心」ビルで日本コンテンツの海賊版を販売していた香港在住の男性(17歳)を逮捕した。

男性は、日本アニメ「ドラゴンボール」、「聖闘士星矢」や、最新テレビドラマ「HERO」などを権利者に無断で販売しており、海賊版DVD5,878枚、ブルーレイディスク540枚が押収された。香港税関によると、これらは、売り上げにして約140,000香港ドル(約216万円/2014年12月5日現在)相当に上ると推計されている。

男性が海賊版を販売していた「信和中心」は、かつて「海賊版ビル」として旅行ガイドブックにも紹介されるほどの有名な場所だった。しかし2005年3月、香港税関は100人以上の職員を動員し、「信和中心」に店舗を構える海賊版販売店などから日本のアニメーションなど約20万枚の海賊版DVD等を押収し、18人を逮捕した。その後も香港税関の度重なる摘発の結果により、「信和中心」での海賊版販売店は徐々に減少し、海賊版販売は一掃されていた。しかし、今年、新たに日本コンテンツの海賊版が販売されていることが明らかとなり、今回の摘発に繋がった。