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2014年年間音楽ソフト売上が約166億円減の約1965億円にーSSJ調べ

ビジネス

サウンドスキャンジャパンとビルボードジャパン
阪神コンテンツリンクは、全国のCD・ビデオソフト店および広域チェーン店、書店、家電量販店等とEコマース各社で販売された音楽・映像ソフト全ての商品のPOSデータを基に算出した「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」を発表した(集計期間:2013年12月30日~2014年12月28日)。

年別売上金額&数量

2014年年間オーディオソフトの売上金額は、前年から166億円の減少で約1965億円となり、1995年の調査開始以来初めて2000億円を切った(前年比は92.2%)。一方、販売数量では、前年から972万枚の減少で約8485万枚と前年比89.7%とより大きく落ち込んでいる。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」年別売上金額&数量

販売チャネル別売上金額

販売チャネル別に見た2014年のEコマースは1.8ポイント増加し37.5%と過去最大となったが、売上金額は前年比96.7%と2年連続で微減している。一方、リアル店舗の売上金額も前年比89.7%と減少。Eコマースが発売初動型なのに対し、リアル店舗はロングセラー傾向が強いので、双方の良さを活かした販売戦略が重要となる。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」販売チャネル別売上金額

アルバム・シングル別売上金額

「アルバム・シングル別売上金額」では、アルバムは前年比92.5%に減少。シングルは前年比91.1%%と過去4年間で最も大きな下げ幅(-8.9ポイント)となった。これは、アイドル系アーティストにおいて、調査対象外の限定流通作品の販売が増え、一般流通分が大きく下がったことも要因となっている。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」アルバム・シングル別売上金額

邦楽・洋楽ジャンル別売上金額

「邦楽・洋楽ジャンル別売上金額」は、邦楽と洋楽の売上比率はおよそ82:18と、前年の83:17よりも多少洋楽比率が上がった。また、ジャンル別の売上も洋楽全体でプラス1.1ポイント、洋楽・ロック&ポップスでは3.4ポイント上昇している。これは、『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』の売上が増分の大半を占めている。

また、アニメ分野の売上を前年と比べると、アルバムはプラス14.3ポイント、シングルはマイナス18.6ポイントで、合計では4.4ポイントの上昇に落ち着いた。これは、前述の『アナと雪の女王』の他、『ラブライブ!』、『THE IDOLM@ASTER』のキャラクターソングが大量にリリースされていることが好調の要因となっている。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」邦楽・洋楽ジャンル別売上金額

アーティスト別売上金額

「アーティスト別売上金額」では、嵐が2年連続の1位、14年に自身のレーベルを立ち上げた関ジャニ∞が過去最高の2位、他にもKis-My-Ft2が4位、SMAPが9位とTOP10中4組がジャニーズとなっている。他にも三代目J Soul Brothersが6位、EXILE ATSUSHIのソロ作品が10位、女性版となるE-Girlsが11位と、EXILE TRIBE全体の活躍が過去最高に目立っている。

一方、年間売上20億円以上のアーティスト数は、2012年が10組、2013年が7組ときて、2014年は4組と減少し続けている。ジャニーズ、AKB、EXILEなどグループ全体での勢いは年々増しているが、アーティスト単体での売上げは一部を除き全般的に小粒化していると言えそうだ。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」アーティスト別オーディオソフト売上金額

メーカー別売上占有率

「メーカー別売上占有率」は、ソニー・ミュージックエンタテインメントが6年連続でトップに。西野カナ、いきものがかりなどの邦楽作品、ワン・ダイレクション、ファレル・ウィリアムスなどの洋楽作品ともにバランスよくヒットが見られた。

また、アルバム<総合>ではユニバーサル ミュージックが1位。福山雅治のオリジナルや、長渕剛、中森明菜のオールタイムベスト、さらにクリス・ハートのカバーなどアルバムならではの好調要因が見られた。一方、シングルでは、Kis-My-Ft2、東方神起、SKE48、EXILE TRIBEなどスターの多いエイベックスが1位となった。アルバム<洋楽>では、本年もユニバーサル ミュージックがダントツの1位となっている。

「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」メーカー別売上占有率

2014年年間ヒットチャート〈商品別〉
「2014年年間オーディオ・ソフト売上動向」年間ヒットチャート