レコ協が業界紙懇談会を開催、2015年度は海外展開に注力
日本レコード協会が、24日、業界紙懇談会を開催し、2015年度の事業計画を発表した。
冒頭、斉藤正明会長が挨拶を述べ、「サブスクリプションの成長によって配信の売上が前年比105%と好調な一方、パッケージは苦戦が続いておりトータルでは前年比95%となりました。パッケージの売上を壊さず配信の売上を伸ばすためこれからも施策を行っていきたい」と昨年の市況を振り返った。
また、違法配信についても言及し「アーティストたちは大変な苦労をしながら創作をしており、創作物が安易に無料で消費されることが非常に忍びない。違法配信についてもさらに一歩踏み込んで、引き続き取り組んでいきたい」と語った。
同協会は昨年度より、担う役割を、業界の収益を「伸ばす」、違法を「なくす」、レコード産業への理解・著作権思想を「広める」、業界の情報基盤整備により足下を「固める」の4つに分け取り組んできた。2015年度は、事業の見直しを行うとともに、「需要拡大施策の展開」および「日本音楽の海外展開の促進」を中心に、業界の収益を「伸ばす」事業に特に注力する。
この一環として、現行では特別委員会となる「海外市場拡大委員会」を常任委員会とし「海外マーケティング委員会」として設置する予定。また、昨年インドネシア・ジャカルタで行った「J-Music LAB」を今後は台湾、シンガポール、マレーシアといった地域で開催。国や音楽産業・文化振興財団(PROMIC)など、関係機関と連動しながらオールジャパンでの支援体制を強化し、海外展開を目指す。
また、昨年初開催となったライブイベント「ComingNext2015」の結果を検証し、来年に向けてブラッシュアップを行う。なお、特別委員会として「ComingNext実行委員会」を設置、実行委員長には同協会 理事 藤倉尚氏(ユニバーサル ミュージック)が就任する予定だ。
■日本レコード協会:http://www.riaj.or.jp/
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