「ミュージック・ジャケット大賞2015」大賞は椎名林檎「逆輸入 〜港湾局〜」

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「ミュージック・ジャケット大賞2015」の受賞作品が決定した。大賞には、椎名林檎「逆輸入 〜港湾局〜」、準大賞には、Aimer「誰か、海を。EP」と、ピンク・フロイド「永遠(TOWA)」、特別賞には、電気グルーヴ「25」がそれぞれ選出されている。

同賞は、ジャケットの素晴らしさを多くのユーザーに訴求すると共に、CD等の音楽ジャケット文化の継承と発展を目的として2011年に制定。第5回目となる今回は、2014年4月1日〜12月31日に日本レコード協会会員社より発売された洋楽を含む国内制作の音楽CDを対象に選出された。

「ミュージック・ジャケット大賞2015」受賞作品及び受賞コメント

○大賞
椎名林檎「逆輸入 〜港湾局〜」
ART DIRECTOR & DESIGNER:木村豊(Central67)
椎名林檎「逆輸入 〜港湾局〜」
椎名林檎 コメント
ー大賞を頂戴してー

我々の作品を取り上げてくださりありがとうございます
しかも大賞だなんてほんとうにもったいなく、光栄です
そちらへ伺って、よろこびを直接お伝えしたかったです
毎度打合せ時よりおもしろおかしく取り組んでおります
ますます全身全霊、半笑いのまま制作して参りたいです
今後ともどうぞご鞭撻のほどよろしくお願いいたします

椎名林檎

ART DIRECTOR & DESIGNER:木村豊(Central67)コメント
まったくもって大賞をいただけるとは思ってもいなかったのでビックリしました。ありがとうございます。タイトルである「逆輸入」を受け、「コンテナ埠頭で撮影したい」というデザイナーに「じゃあ花魁の格好をしたい」と答えるミュージシャンあっての大賞だと思っています。毎回無茶な撮影に付き合っていただく椎名さん、スタッフの皆様に感謝いたします。

○準大賞
Aimer「誰か、海を。EP」
Art Direction:松田剛(quia)
Aimer「誰か、海を。EP」
Aimer コメント
「ミュージック・ジャケット大賞 2015」準大賞、本当にありがとうございます。この「誰か、海を。」のCDジャケットは、スタッフさん総出となって、やっとの思いで“宙を飛んで”撮りました。そんな一枚がこうした賞をいただけたこと、なおさらうれしく感じています。撮影に関わってくださった全てのスタッフのみなさん、投票してくださったみなさんに、感謝のきもちでいっぱいです。これからも、アートワークもふくめて、聴く人の心を掻き立てられるような作品を届けていきたいです。本当にありがとうございます。

Art Direction:松田剛(quia)コメント
深い海の底に漂うアーティストと、そこに差す一筋の光を表現するために、天井にプールを創ったり、試行錯誤を重ねてこのジャケットができました。多くの人の心の深いところまで届くようなジャケットになったらうれしいです。この世界を一緒に創ってくれたアーティスト、スタッフの方々と喜びと共有したいと思います!この度は、本当にありがとうございました。

○準大賞
ピンク・フロイド「永遠(TOWA)」
Art Direction & Design:Stylorouge
ピンク・フロイド「永遠(TOWA)」
DIRECTOR:白木哲也 コメント
(株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル マーケティング2部)
ジャケットをアートの域まで引き上げ、アートワークは作品の一部であることを教えてくれ、我々の想像力を掻き立て続けてきてくれたピンク・フロイド、そして、そのデザインを手がけたヒプノシス(Hipgnosis)。そんなピンク・フロイドの20年振りの新作、かつラスト作となった「永遠(TOWA)」でこの受賞させていただいたことは象徴的であり、意義あることと思います。「永遠(TOWA)」の神秘的なアートワークを手掛けたのは、ヒプノシスで数多くの傑作アートワークを亡きストーム・トーガソンとともに作り上げたオーブリー・パウエル(クリエイティヴ・ディレクター)とデザイン集団Stylorouge。そして雲の「川」に漕ぎ出してゆく男の力強いイメージのコンセプトは、若干18歳の若きデジタル・アーティスト、アハメッド・エマッド・エルディンによるものです。「イメージを見た瞬間、ピンク・フロイド的な共鳴を覚えた。謎めいていて、自由に解釈ができる」とオーブリーが語るこのアートワークも永遠に語り継がれ、伝説となっていくことでしょう。

○特別賞
電気グルーヴ「25」
Art Direction:田中秀幸(フレイムグラフィックス)
Design:阿部なな子(フレイムグラフィックス)
電気グルーヴ「25」
Art Direction:田中秀幸(フレイムグラフィックス)コメント
世代的にレコード、CDジャケットには思い入れがあるので、デザイナーとしてとても嬉しいです。今回の作品に限らず、音楽をデザインすることは本当に楽しいです。ありがとうございます。


ミュージック・ジャケット大賞実行委員会http://mja.jpn.com/