普及の兆し、国内定額制音楽配信サービスのオーバービュー

6月30日のApple Musicのスタートを間近に控え、国内でも定額制音楽配信サービスに関しての話題が、音楽業界に限らず各方面で広く取り上げられはじめている。いよいよ普及の兆しが見えてきた定額制音楽配信サービス、改めてそのオーバービュー（2015年6月29日時点）からおさらいしてみる。
 

AWA

ヌルヌルサクサク動くUIで洗練されたデザインのAWAは、著名アーティストおよびユーザーの作成したプレイリストで知らない音楽、久しぶりの音楽との出会いを提供する。アプリをダウンロードすればログイン無しにすぐ音楽を聴くことができ、エントリーしやすい価格帯のラジオ型プランも用意。現状、邦楽よりも洋楽の割合が多くなっている。6月30日からはTVCMも開始し、本格的なプロモーションも始まるようだ。

KKBOX

一足先に国内サービスインしていたKKBOXは、現状では国内最大楽曲数の1,000万曲以上をカタログしている。「Listen With」は、アーティストや友達と一緒に音楽を聴くことができる特徴的な機能。台湾発ということで、アジアの音楽にも強い。2015年5月には、世界最大手のインディペンデント系音楽レーベルデジタル権利団体「Merlin」との提携も伝えられている。

LINE MUSIC

開始12日間で早くも300万DLを突破したLINE MUSICは、LINEとの連携が可能。シンプルなインターフェイスで、その他ソーシャルメディアへの共有も容易となっている。若年層に向けた学割もあり、視聴時間に応じたプランを設けている。

レコチョク Best

レコチョクが提供するレコチョク Bestも、一足先に開始していたサービス。好きなアーティストに絞った聴き放題の「アーティストプラン」はユニーク。

うたパス

いわゆるラジオ型のau うたパスは、オンデマンドの再生はできないが利用料がリーズナブルで、ウィンドウが無く新譜がCDリリースと同タイミングで配信される。

スマホでUSEN

USENによる「スマホでUSEN」も同じくラジオ型となっている。お馴染みの「USEN」という言葉からイメージされる通り、人力のキュレーションによるチャンネルに重きが置かれ、チャンネル数は1,000以上を揃える。また、それらのチャンネルでは音楽だけではなくトークバラエティや英語エデュケーション等も提供している。

dヒッツ

ドコモのdヒッツは、ストリーミングラジオとオンデマンドのハイブリッド。オンデマンドでは、「マイヒッツ」という1ヶ月間に10曲までは聴き放題にできるという独特の機能を持つ。最近ではソケッツ社の技術を活用した、パーソナライズレコメンド機能を追加した。

他にも多くのプレイヤーが鎬を削る定額制音楽ストリーミング市場、Apple Musicの参入も含め今後も動向に注目だ。
 

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