ソニー、マイケル・ジャクソン財団保有のSony/ATV全株式を取得し子会社化
米国東部時間2016年3月14日、ソニーは、マイケル・ジャクソン遺産管理財団であるEstate of Michael Jackson(以下、MJ財団)が保有するSony/ATV Music Publishing LLC(以下、Sony/ATV)の全株式を750百万米ドル(約840億円)で取得し、完全子会社すると発表した。2016年3月31日までに最終契約を締結する予定だ。
この取引は、ソニーの完全子会社であるSony Corporation of America(以下、SCA)と、MJ財団との間で行われたもので、1995年にソニーおよびび故マイケル・ジャクソン氏がSony/ATVを合弁事業として設立した時から存在している権利を、ソニーが2015年9月に行使してから開始された一連の売買手続きの結果となる。
なお、本取引の後も、MJ財団は、マイケル・ジャクソン氏の全ての楽曲の原盤権やMijac Music(マイケル・ジャクソン氏の作曲した全ての楽曲、及び同氏が存命中に取得したソングライターの楽曲のいくつかを所有する音楽出版社)を含む、その他の音楽資産を引き続き実質的に保有することを表明している。加えて、MJ財団はEMI Music Publishingの持分も引き続き保有する。
ソニー株式会社 代表執行役 社長 兼 CEO 平井 一夫氏 コメント
「エンタテインメント事業は、長らくソニーの中核であり、将来の成長を牽引する重要な領域です。この合意は、エンタテインメント事業へソニーがさらに注力していくこと、また、エンタテインメント事業が私たちの成功に将来も寄与し続けるという私たちの強い信念をよりはっきりと示すものです。」
Estate of Michael Jackson 共同遺言執行者 ジョン・ブランカ氏およびジョン・マクレーン氏 コメント
「今回の取引によって、私たちはマイケル・ジャクソン氏の子供たちのために、同氏の遺産の価値を最大化するための取り組みを続けることができるでしょう。また、今回の取引により、音楽出版への投資という、マイケル・ジャクソン氏の先見性と才能が改めて実証されました。同氏のATVでのカタログは総額4150万米ドルで1985年に取得したものであり、この合弁会社の礎でした。そして、今回の取引が示すとおり、このカタログは音楽史において、最も成果を挙げた投資の1つであったと言えるでしょう。」
Sony Entertainment, Inc. CEO マイケル・リントン氏 コメント
「ソニーが故マイケル・ジャクソン氏と共同でSony/ATVを設立した21年前、私たちはこの合弁会社が間違いなく大きな成功を収めることを確信していました。今回の取得によって、ソニーは音楽出版産業における変化により迅速に対応できるようになるとともに、業界の比類のないリーダー、そしてアーティストやソングライターにとっての最高のよりどころであり続けることができるでしょう。また、MJ財団及びジャクソン家の皆さんとの長年にわたるパートナーシップに感謝しています。マイケル・ジャクソン氏が残されたレガシーをさらに高める取り組みを、さまざまな形でMJ財団と続けていくことを、ソニーグループ全体が楽しみにしています。」
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