JASRAC、新役員就任にともなう記者会見を開催「発想を転換したビジネスモデルを」
▲左から:いではく会長、浅石道夫理事長
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、7月13日、新役員就任にともなう記者会見を行い、4月1日付で会長に就任したいではく氏、6月29日付で理事長に就任した浅石道夫氏が、就任にあたっての挨拶と抱負を語った。
浅石理事長は今後の方針として「拡大集中許諾」の導入と「音楽集中管理センター」の構想について挙げ、「これまで我々は受け身の体制だったが、発想の転換が必要な時期にきている」と語った。
「拡大集中許諾」については、コンテンツの大量デジタル化に伴い、権利の所在が不明になっている孤児著作物における権利者の特定にかかるコストを削減する方法として、著作権の集中管理団体に、許諾を与える権限を付与するような制度設計が必要だとした。
また、クラウドサービスへの対応については、日本芸能実演家団体協議会、日本レコード協会、JASRACの3団体による集中管理契約スキームとして「音楽集中管理センター」の設立を協議しているそうだ。
JASRACの役割は、委託者に正確な分配を行うこと、その分配を増やす努力をすることは変わらないとした上で、「発想を転換したビジネスモデルを世に問うていくことを指針として、業務執行にあたりたい」と述べた。
■日本音楽著作権協会(JASRAC):http://www.jasrac.or.jp/
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