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「Konnitiwa Japan!」音楽ストリーミングサービス Spotifyがサービス開始、共同記者会見でCEO ダニエル・エクらが登壇

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spotify 記者会見
左から:Spotify JAPAN 野本晶氏、Spotify JAPAN 玉木一郎氏、Spotify CEO ダニエル・エク氏、Spotify JAPAN 代表取締役 ハネス・グレー氏、Spotify デイブ・プライス氏

世界最大の音楽ストリーミングサービス Spotifyが9月29日よりサービスを開始した。まずはエントリー制でのスタートとなるSpotifyは、世界で最も支持されている音楽ストリーミングサービスとして、独自のディスカバリー機能とパーソナライズ機能を擁し、日本で初めての「フリーミアム」音楽サービスとなる。

同日、サービス開始を記念した記者会見が渋谷・恵比寿で開催された。

「Konnitiwa Japan.」と高らかに掲げられた開会のオープニング映像に続き、Spotify CEOであり創設者のダニエル・エク氏が挨拶に立ち、「私たちが日本で事業を始めた2009年の暮れから、この日を心待ちにしていました。日本でSpotifyのサービスを開始することで、200万人以上の世界中のアーティストを日本に紹介でき、加えて、私たちが好きな日本のアーティストたちを世界に紹介できるのはとても嬉しいです」とその喜びを語った。

spotify 記者会見 ダニエル・エク氏
Spotify CEO ダニエル・エク氏

 

続くプレゼンテーションには4名が登壇。

まずSpotify JAPAN 代表取締役 ハネス・グレー氏が、2008年に始まり、世界最大の音楽ストリーミング会社となったSpotifyの歴史・概要を具体的な数字をあげながら説明。その中で「SpotifyはIT企業ではなく、テクノロジーを活用した『音楽会社』である」と語り、「日々、どうすればたくさんの音楽ファンに音楽を提供することができるのかを考えて開発を続けている」と音楽ファンやアーティストに寄り添う音楽ありきの姿勢を強調した。

その後、毎日新たに200万本追加される、20億本以上の強力かつ豊富なプレイリストによる新たな音楽体験を提案し、ユーザーの視聴履歴に基づき作成されるプレイリスト「Discover Weekly」、ユーザーのフォローあるいは頻繁に視聴するアーティスト情報に基づき作成される新曲を集めたプレイリスト「Release Rader」、その他に「Runnning」「Game」などユニークなプレイリストについても触れた。また、ソニーと開発した「PlayStation Music」、そして「歌詞」機能を世界に先駆けて導入も発表。日本における歌詞の重要性に配慮した形だ。

スウェーデンからこの日の為に駆けつけたSpotify プロダクト・ディレクター デイブ・プライス氏によるプレイリストやサーチ、シェアリング、レコメンドエンジンの具体的な機能説明の後、再度ハネス・グレー氏が登壇しサービスプランを解説。Spotify独自のフリーミアムサービスであり、Spotifyを世界一の音楽配信サービスへと導いた広告付きの「Free」プランと、全機能を使うことができる月額980円の「Premium」プランが提供される。

宇宙飛行士 毛利衛氏の宇宙(?)からのサプライズプレゼン映像を挟み、Spotify JAPAN ライセンシング&レーベル・リレーション・ディレクター 野本晶氏が登壇。世界で2番目に大きい日本の音楽市場の現状を踏まえた上で、「有料サブスクリプションサービスの急速な成長によって、日本におけるデジタルからの収入は増えているが、この先数年でSpotifyはこの進化をさらに伸ばしていきたい」と抱負を語り、Spotifyが日本の音楽業界の健全な発展に寄与することを約束した。

その後、アーティストやレーベル等の権利者に5,000億円以上還元してきたSpotifyの現状として、日本と市場が似ているドイツを例に、音楽産業を底上げした実績を報告。日本においても、世界に開かれたプラットフォームであるSpotifyによって、日本のアーティストと世界中のSpotifyユーザーを結びつけ、より多くの音楽との出会いを創出し、新たな収益源の確立を目指すとしたが、そのためには「音楽ファン、音楽関係者、そしてアーティストの協力があってこそ」と協力を求め、リンキンパークのマイク・シノダ、ONE OK ROCK、東京スカパラダイスオーケストラ、m-floの☆Taku Takahashi、メタリカのラーズ・ウルリッヒ、zeddら各アーティストからのお祝いメッセージが流された。

最後にダニエル・エク氏は「Spotifyにとって日本のマーケットでは新しい発見が数多くあると思いますし、非常に重要なマーケットです。そして、Spotifyのスタートが日本文化を世界に発信する機会になると信じています」と語り、10月1日付けでSpotify JAPAN 代表取締役に就任する玉木一郎氏を舞台に招き入れた。

玉木氏は、Spotifyを通じて「日本の音楽ファンと世界のアーティストとのマッチング」「日本のアーティストや日本の音楽文化を世界のユーザーへ届ける」、そして「”音楽をいつでもどこでも”を実現するために、様々なパートナー企業と共に環境を作る」ことを再度約束し、記者会見は終了した。

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