“ライブ体験の拡張”をテーマにしたハッカソン「Live Music HACKASONG」最終審査・表彰式を開催
ビルボードジャパンとCiP協議会が共同で開催する「ライブ体験の拡張」をテーマにしたハッカソン「Live Music HACKASONG」の最終審査と表彰式が、1月26日にビルボードライブ東京で開催された。
「Live Music HACKASONG」は、ライブとテクノロジーを組み合わせた新しい技術やアイディアを競い合うもので、約3ヶ月間かけて制作するロングラン・ハッカソンとなる。今回は、Dentsu Lab Tokyo、TOSHIBA、napster、レコチョクの4社が技術を提供し、より実用的なサービスを目指した技術開発が行われた。
この日審査員を務めたのは、中村伊知哉氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)、岡崎卓氏(東急不動産次世代技術センター)、佐々木渉氏(クリプトン・フューチャー・メディア)、平山善成氏(クリエイティブマンプロダクション)、野崎良太氏(Jazztronik)の5名。
左から:平山善成氏、野崎良太氏、岡崎卓氏、佐々木渉氏、中村伊知哉氏
最終審査には10チームが参加。バンドやアーティストのライブ演奏を交えたデモンストレーションなど、各チームとも趣向をこらしたプレゼンで、新たな演出技術やライブ会場以外での疑似体験といった独創的な作品を披露した。
また、プレゼンの合間には、野崎良太(Jazztronik)による音楽カルチャープロジェクトMusilogue、さらにシンガーソングライターのSETAとギタリストの佐橋佳幸がライブを披露。「ライブ体験の拡張」というテーマならではの来場者を飽きさせない演出で、終始会場から拍手と歓声が上がっていた。
▲Musilogue
▲SETA with 佐橋佳幸
全てのプレゼンテーションが終了し、審査員と来場者による投票で各賞の受賞者が決定。最優秀賞は、ライブ収録のスイッチングを自動で行う装置を開発した「ライブアース」が獲得した。
「ライブアース」は、音響を解析し、どの楽器が演奏されているかをアルゴリズムから判断して、カメラを自動で切り替えるもので、演奏が終わったときには、ライブ映像のMP4ファイルが自動で生成されている。これによって編集されたライブ映像を手軽に制作することができる。
そして、優秀賞には、3次元メディアを利用し任意の視聴点での映像音声を自由に作り出す「360 Square」を開発した「SDM」が選ばれた。
任意の場所のステージ映像と、その音を360VRで視聴することができるので、ライブを自由な場所で鑑賞する体験ができる。また、楽器やアーティストなどパートごとの音をオン/オフし、聴きたいパートの音だけを聴くこともできる。
また、他チームの作品も「すぐに使える」「実サービスに近い作品」という評価が出るほど、非常にクオリティの高い作品ばかりだった。
最後に審査委員長を務めた中村伊知哉氏が「このハッカソンに参加したことをきっかけに、実際のビジネスへと繋がるように進んでいっていただきたいと思います」と総評を述べ、約3ヶ月間にわたるロングラン・ハッカソンを締めくくった。
▲モデレーターを務めた佐藤千尋(左)とカラテカ 入江慎也(右)
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■Billboard-Japan.com:http://www.billboard-japan.com
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