ヤマハ、インドネシアとインドに工場新設 新興国の中間所得者層の需要に対応
ヤマハは、インドネシアに製造子会社「ヤマハ・ミュージカル・プロダクツ・アジア」を設立し、工場を新設する。また、インドの連結子会社「ヤマハ・ミュージック・インディア」に対して増資を行い、工場を新設する。インドネシア新工場は2018年8月、インド新工場は2019年1月に稼働予定。
2つの新工場設立は、新興国の中間所得者層を中心に拡大が見込まれる楽器・音響機器への需要対応とシェア向上による成長を図るものであり、同社が掲げる10年後のありたい姿である経営ビジョン「なくてはならない、個性輝く企業」を目指すための戦略的投資として位置付けているとしている。
インドネシアに新たに設立する子会社「ヤマハ・ミュージカル・プロダクツ・アジア」の新工場では、電子楽器及びピアノ部品等の生産を行う。また、インドネシア内にある5つの既存工場とあわせて生産品目の適正化を行い、楽器・音響機器全体での収益力強化と生産能力増強を同時に図っていく。
インドにおいては、連結子会社「ヤマハ・ミュージック・インディア」が工場を新設することにより、製販一体のオペレーションを実現し、インド市場におけるユーザーの独自ニーズを取り入れた商品の生産・販売を目指す。また、今後の需要拡大が期待される新興国市場に対する楽器・音響機器の重要な供給拠点の役割も担う。
なお、これらの新工場への投資は、2016年4月からの3年間を対象とする中期経営計画「NEXT STAGE 12」で設定した戦略投資枠(500億円)の一部を使用するとしている。
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