2017年1〜3月におけるBluetooth対応ヘッドホンの販売本数は前年比27%増〜GfKジャパン調べ
GfKジャパンは4月24日、2017年1〜3月におけるBluetooth対応ヘッドホン・ヘッドセットの販売動向を発表した。
家電量販店、総合量販店、インターネット販売でのヘッドホン・ヘッドセット市場において、Bluetooth対応製品の存在感が増している。iPhone7ではイヤホンジャックが廃止されたが、同製品の発売月(2016年9月)以降、Bluetooth対応ヘッドホン・ヘッドセットの販売は急伸。2016年第4四半期(10〜12月)では数量前年比32%増、2017年第1四半期(1〜3月)では同27%増となった。iPhone7の発売に合わせて各社が新製品を投入したことも追い風となった。
Bluetooth対応製品の平均価格は上昇基調にあり、2017年第1四半期では7,700円と前年同期を27%上回った。形状別にみると、数量ベースで市場の9割弱を占めるイヤホンタイプは32%上昇の5,700円、オーバーヘッドタイプは16%上昇の21,900円となった。イヤホンタイプは海外ブランドの新製品やスポーツ対応を訴求した製品が伸長したことで平均価格が上昇した。オーバーヘッドタイプではノイズキャンセル機能を搭載した3万円台の高付加価値製品が販売を伸ばして価格上昇に寄与した。
2017年第1四半期のヘッドホン・ヘッドセット販売におけるBluetooth対応製品の構成比をみると、数量ベースでは前年同期から5%ポイント拡大し18%、金額ベースでは15%ポイント拡大し37%に達した。
Bluetooth対応製品の中でもここ最近で注目されているのが、左右のハウジングが完全に分離した完全ワイヤレスタイプだ。2015年末に国内での発売が始まった同タイプは、ラインナップが拡充し、2017年3月末時点での販売モデル数は10モデルを超えた。完全ワイヤレスタイプの平均価格は発売当初では3万円前後であったが、16年下半期に2万円を下回る製品が登場したこともあり2017年第1四半期では18,100円となった。
完全ワイヤレスタイプはケーブルから完全に解放される利便性と革新性が支持されており、Bluetooth対応製品に占める金額構成比は、1年前には1%に満たなかったが、2017年1〜3月には8%へ拡大した。今後も新製品の登場が予測されており、2017年のBluetooth対応ヘッドホン・ヘッドセットの市場拡大に寄与すると見込まれる。
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