音楽を“身体”に着るウェアラブルデバイス「LIVE JACKET」、博報堂が落合陽一氏とGOとの協業で実現
博報堂は4月27日、音楽を“身体”に着ることで、どこでもライブ体験を実現するジャケット型ウェアラブルデバイス「LIVE JACKET」を開発したと発表した。
LIVE JACKETは、楽曲を演奏パートごとに録音して分解し、それらを特殊なジャケットに仕込まれた数十の超小型スピーカーから個々に再生してMIXする。1人ひとりの身体の形状や動きに応じて、音楽の聴こえ方も変化する仕組みとなっている。特に、サブウーファーが生む低音や全身に響く震動が、ライブハウスで体験したような迫力を生みだすという。
デバイスの企画開発・音響デザインでは、メディアアーティストで筑波大助教の落合陽一氏とGOと協業。まるでライブ会場で、全身で音楽を聴いているような新しい音楽体験を実現する。
LIVE JACKETは、音楽を活用した企業のプロモーションやブランディングを想定されており、企業の要望や課題によって、音楽のカテゴリーやスピーカー数等のカスタマイズ、また、ジャケットの外観も、随時デザインが可能だ。なお、先行して、1月に本装置を活用したONE OK ROCKアルバム発売記念のイベントを実施、好評を博した。
あわせて、4月28日〜5月27日に行われる落合陽一氏の展示会「Yahoo! JAPAN Technology Art #01 ジャパニーズテクニウム展」にて、本装置をオーケストラ仕様にアレンジし、指揮者の立場でオーケストラを聴くような体験を演出した「ORCHESTRA JACKET」を出品予定。
落合陽一氏コメント
周りの空間から出る音をどうやったら耳に届けられるかを考えるのが、これまでの音楽の聴き方。今回は、一人ひとりが持つ身体を使ってどうやって新しい音楽の聴き方を作ることが出来るかを考えました。身体の表面を音楽に覆われる感覚、音が駆け巡っていく感覚…。服として着ることが出来て、かつ軽くて薄い、それでいて高い音質を求めるという作業は、想像以上に難しいものでした。今回の「着る音楽体験」という提案により、特別な場所でアミューズメントとして楽しんだり、家でライブ体験をしたりといった、これまでにない新しい音との関わりが生まれると考えます。
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