レコ協、重村新会長就任後初の業界紙懇談会を開催
日本レコード協会は、7月20日、重村博文新会長(キングレコード 代表取締役会長)就任後初の業界紙懇談会を行った。
就任の挨拶として、「当協会は1942年に設立され、今年でちょうど75周年という節目の年になります。歴史ある団体の代表として、微力ながら音楽業界の発展のために努力していきたいと思っております」と抱負を語り、続けて音楽業界を取り巻く環境について、「デジタル技術の進化とともに、『モノ消費からコト消費』へライフスタイルが変化しておりますが、このような大きなパラダイムシフトの裏にはチャンスがあると期待をしています。ユーザーのニーズを把握し、新たなビジネスモデルを構築して、チャレンジを続けていきたい」と語った。
また、音楽配信の成長についてもふれ、「サブスクリプションは3年連続でプラス成長しています。この成長がパッケージ売上にも繋がるように施策を展開していきたい」と、パッケージ売上の維持が重要な役割であることも強調した。
さらに、ヒット作りが大前提であり、音楽ビジネスの原点であるとした上で、3年間実施してきた新人イベント「Coming Next」やウェブを中心とした多面的な展開で、アーティストの育成やヒットの創出に取り組むと同時に、「違法配信対策を引き続き最重点施策として、関係諸団体と共に推し進めていく」と語った。
海外展開事業についても音楽産業・文化振興財団(PROMIC)と事業を一本化し、よりいっそうの強化を図る方針であることを示し、最後に「産業の振興と音楽文化の発展のために熱意を持って取り組んでいきたいと思っております」と挨拶を締めくくった。
なお、重村博文新会長の任期は、2017年6月30日から2018年の定時総会までとなる。
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