ソニー 2018年3月期第2四半期決算発表、音楽事業や半導体が好調で過去最高益の見通し
ソニーは、10月31日、2018年3月期第2四半期の連結業績を発表した。
売上高および営業収入は、前年同期比22.1%増の2兆625億円、営業利益は、前年同期比1,585億円増加の2,042億円、税引前利益は、前年同期に比べ1,580億円増加の1,986億円、四半期純利益は、前年同期に比べ1,260億円増加の1,309億円となった。
2018年3月期の連結営業利益は、下半期の前提為替レートを円安に見直したこと、また、半導体分野、音楽分野、ホームエンタテインメント&サウンド分野などで増収を見込むことから、前年比118%増の6,300億円と過去最高益になる見通しだ。
エンターテイメント分野 セグメント
音楽分野の売上高は、前年同期比37.5%増加し、2,066億円(前年同期の為替レートを適用した場合、32%の増収)、営業利益は、前年同期比160億円増加し、325億円となった。
大幅な増収は、主に映像メディア・プラットフォームおよび音楽制作の増収によるもの。映像メディア・プラットフォームは、モバイル機器向けゲームアプリケーション「Fate/Grand Order」が引き続き好調だったことにより、大幅な増収となった。音楽制作も、主にストリーミング配信売上が引き続き増加したことにより、大幅な増収となった。なお、当四半期にヒットした音楽作品には乃木坂46の「逃げ水」、欅坂46の「真っ白なものは汚したくなる」およびDJ キャレドの「グレイトフル」などがある。
ホームエンタテインメント&サウンド分野の売上高は、前年同期比28.1%増加し、3,009億円(前年同期の為替レートを適用した場合、17%の増収)、営業利益は、前年同期比68億円増加し、244億円となった。この大幅な増収は、主にテレビの高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善および為替の影響によるもの。
映画分野の売上高は、前年同期比27.0%増加し、2,440億円(米ドルベースでは17%の増収)、営業利益は、前年同期に比べ45億円増加し、77億円となった。
米ドルベースでの大幅な増収は、主に映画製作及びメディアネットワークの増収によるもの。映画製作は、「スパイダーマン:ホームカミング」の劇場興行収入が全世界で好調だったことにより、大幅な増収となった。メディアネットワークも、主に、2017年2月にSPEが買収したインドのスポーツネットワークであるTEN Sports Networkおよびインドの既存のテレビネットワークで広告収入や視聴料収入が増加したことにより、大幅な増収となった。