“知りたい!会いたい!交わりたい!”レッドブル主催「AT THE CORNER」開催、全国各地の新進気鋭な才能たちが羽ばたく
レッドブルが、日本の音楽に“翼をさずける”をテーマに開催中の音楽フェス「レッドブル・ミュージック・フェスティバル 東京 2017」。同フェスのプログラムより、ショーケースイベント「AT THE CORNER 未来才能全員集合祭」が11月3日、東京・WWW Xにて開催された。
「AT THE CORNER」は、ビートメイカー・SeihoとDJ・Okadadaが自らの手で、将来有望なアーティストを新たに発掘・紹介するショーケース・イベント。
全国各地の新進気鋭なアーティストを“知りたい!会いたい!交わりたい!”という両者の熱い思いから、イベント出演者を一般応募で募集、全345通の応募から札幌から沖縄まで全国各地のトラックメイカー/DJが選出された。
当日WWW Xには、全応募者の名前が入った巨大な垂れ幕が設置されており、2人がこのイベントにかける想いと応募者の感謝が伝わってくる。
開演前にステージで出演者達と集合写真を撮った後、和気藹々とした空気が流れるなかukdd(沖縄)のDJからスタート。独特な民族音楽、不思議なメルヘンチックな世界観で心地の良い空間を演出した。
続いて15分毎にビートメイカー達が登場。最年少のÆgill(兵庫)は硬質的、浮遊感のあるサウンドで先ほどの空気を一変させる。The Neon City(大阪)は、懐かしさを感じさせるようなアナログシンセでポップな歌唱を披露。toiret status(山口)は手打ちスタイル、ボーカルエフェクトで新たなサウンドを聴かせた。
そして、nutsman(岐阜)のビーチボーイズから音頭まで縦横無尽のDJプレイで、会場は大きな盛り上がりを見せる。続いて登場したYNO(千葉)は、拡声器や直接マイクにパーカッションの音を入れたりと、コミカルな世界観を披露。dhrma(兵庫)はダークな世界観からヒップホップと幅の広さをみせる。被りものをした2人組女性ユニット・PALECORE(東京)は、ジュリアナパフォーマンスやポケットビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY」「X-ファイル」が流れるなど、見た目もさることながら会場は狂気的な雰囲気に包まれた。
ウサギのマスクをしたDJ・YUMY(鳥取)は、そのファンシーな見た目に反して堅いDJプレイで会場を揺らす。abelest(福岡)は、自らマイクで歌唱しコミカルな歌詞と不思議な音色で独特の世界観を表現。Fmifmi(札幌)は、しばらくライトのみで演出された匿名性なか、ボサノバ等のチルサウンドで心地の良い空間に。Le Makeup(大阪)は、一定のテンション感のエレクトロサウンドを会場に響かせ、没入感を与える。
ゲスト出演者の最後を飾ったLe Makeupと、同じ関西地方出身であるOkadadaとの熱い握手を交わす熱いシーンの後、Okadada(滋賀)とバトンタッチ。参加者の思いを背負った鬼気迫るDJプレイを魅せ、会場は一気に熱気に包まれた。
そしてラストはSeiho(大阪)が登場し、普段の通り生け花パフォーマンスからスタート。アンビエントな雰囲気から激しいダンスミュージックへと変化すると、パフォーマンスにも熱が入る。最後には自身リミックスによるカシミア・キャット「Quit(feat. Ariana Grande)」で余韻を残しつつフィナーレを迎えた。
演者それぞれの世界観を上手く全体に落とし込んだ「AT THE CORNER」。出演者各々の才能・新しいサウンドとの出会い、そして何より主催の2人が楽しそうに出演者たちの音楽を楽しんでいたのが印象に残るイベントとなった。
©So Hasegawa / Red Bull Content Pool