JOYSOUNDが2017年を徹底解剖、星野源「恋」は全年代共通の鉄板曲 10代の首位に躍り出たのはバルーン「シャルル」
JOYSOUNDが発表した2017年カラオケ年間ランキングでは、“逃げ恥”人気の勢いをそのままに星野源「恋」が首位を獲得した。アーティスト別では、映画『君の名は。』の関連曲を中心に多くの人に支持されたRADWIMPSがトップに躍り出た。
JOYSOUNDでは、さらに、10代から60代の年代別に年間ランキングを徹底解剖。1,000万人以上の会員数を誇るカラオケ・ソーシャルメディア「うたスキ」会員の歌唱に基づき集計した「2017年年代別カラオケ年間ランキング」を本日12月13日に発表した。
星野源「恋」は、幅広い年代から支持されるカラオケ鉄板曲
“恋ダンス”で一世を風靡した星野源「恋」が、20代〜40代で1位を独占、10代・50代でも2位と圧倒的な強さをみせた。男性ボーカルの曲ながら女性からの人気が高いのも特徴で、年代性別を問わず幅広い層の支持を獲得。本楽曲のほかに10代〜50代のトップ20に共通してランクインしているのは「残酷な天使のテーゼ」「ひまわりの約束」の2曲。いずれも国民的アニメの主題歌として広く浸透しており、いまやカラオケ定番曲として定着している。
流行に敏感な若年層のランキングでは、初登場の楽曲も上位に
今年発売曲が総合ランキングの上位にランクインしなかった2017年において、注目すべきは10代のトップに躍り出たバルーンの「シャルル」。2012年からボーカロイド楽曲のトップを独占し続けてきた「千本桜」を7位におさえ、20代でも7位を獲得。また、流行語大賞にもノミネートされたアニメ「けものフレンズ」の主題歌「ようこそジャパリパークへ」が10代〜30代のトップ10入りを果たし、今年らしさを感じさせる結果となった。40代以上では、青春時代の思い出の曲や往年の名曲を大切に歌い続ける一方で、若い世代ほど新しい曲を積極的にカラオケで歌唱するという傾向が浮き彫りとなった。
年代別に紐解く、2017年カラオケヒット曲
10代:動画投稿サイトをはじめとしたネットが新しい音楽との出会いの場となっている10代。1位のバルーン「シャルル」を筆頭に、DECO*27「妄想感傷代償連盟」、ナユタン星人「エイリアンエイリアン」など、5曲のボーカロイド楽曲がランクイン。ハチ名義で数多くのボカロヒット楽曲を輩出してきた米津玄師「アシネクライネ」も昨年圏外から大きく順位を上げ、4位をマーク。
20代:上位のうち12曲がアニソンと、アニメの影響力が最も強い20代。今年話題となった「ようこそジャパリパークへ」のほか、「マクロスF」のデュエット曲「ライオン」(2008年)、「化物語」のED曲「君の知らない物語」(2009年)、「涼宮ハルヒの憂鬱」の「God knows…」(2006年)など、約10年前のアニメ作品のヒット曲がカラオケの定番曲として定着しているのもこの年代の特徴。
30代:「ようこそジャパリパークへ」をはじめとした新しい曲を取り入れつつも、2014年のヒット曲である「アナと雪の女王」の挿入歌「Let It Go〜ありのままで〜」が全年代で唯一トップ20にとどまるなど、近年のヒット曲が定番化しやすい30代。欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティー」も、昨年圏外から13位へ大きく飛躍を遂げている。
40代:レベッカ「フレンズ」や、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃“夢の途中”」、チェッカーズ「星屑のステージ」など、青春時代を彩る名曲が上位を占める40代。その一方で、2008年にリリースされ、今年7月から放送の「コード・ブルー〜ドクターヘリ 緊急救命〜THE THIRD SEASON」の主題歌に起用されたMr.Children「HANABI」が、昨年の圏外から17位に急浮上。
50代:昨年と比較すると、2位の星野源「恋」をのぞいては大きな変動がなく、定番の人気曲が上位に顔を揃える50代。杏里「オリビアを聴きながら」、松山千春「大空と大地の中で」をはじめとした往年の名曲が上位を占める一方、昨年のNHKドラマ「あさが来た」主題歌として起用されたAKB48「365日の紙飛行機」も18位と根強い人気を保っている。
60代:石川さゆり「津軽海峡・冬景色」、里見浩太朗/横内正「あゝ人生に涙あり」を筆頭に、演歌・歌謡曲の人気が高い60代。
昨年と比較しても上位曲の入れ替わりがほとんどなく、定番曲が強さをみせる一方、林部智史「あいたい」が昨年圏外から急浮上を果たした。